freefan#88
特集「SDGs入門」
JFA | NPO法人 日本フリークライミング協会 (freeclimb.jp)
ROCK & SNOW#098
昨年末発売された「ロクスノ」最新号。
ネット上で情報が手に入るので、このところ購入していない。
が、最近話題の小豆島特集なので取り寄せた。
小豆島「赤嶽の岩場」紹介文は、稲垣君が書いている。
(備中「棲龍門」「テルセーラ」開拓・初登者として有名)
写真を見て分かるように、スケールが大きい。
80mロープが必要。
グレードは10~14、中心は13~14なので上級者向け。
簡単なものでもランナウトしたり、ナチプロだったり。
それなりの技量が必要。
【ネット上の紹介】
小豆島・大部「赤嶽の岩場」
瀬戸内の有名クライミングエリアである小豆島に新たに拓かれた「赤獄の岩場」。 幅が300m、平均高差が50mにも及ぶ圧倒的なスケールの岩場に築かれたルートを余すことなく紹介する。開拓者の思いや岩場の情報といった登りに行く前にぜひチェックしたい情報を掲載。
山岳滑降の現在形2022
2022シーズンの山岳滑降の国内記録を掲載。若手からベテランまで様々なスタイルの山岳滑降が紹介する。また、13年ぶりの座談会も収録。最新の山岳滑降事情について世代、背景の異なる7名がアツく語る。
[ON SITE]
01 ピオレドール2022 受賞者発表
02 キャメロットのスリングが修理可能に
瑞牆山大ヤスリ岩「最後の者」5.14b R
ノルウェーの大滝「オルマフォッセン」
Sachi & Ryo 進化し続ける秘訣 第3回 村井隆一
再再起の山 カールンコー北西壁初登攀
茨城・長沢の岩場
レーティコンアルプス Seventh Direction 5.14b/c
3期目の二子山再生
フィッツロイ・スーパーカナレタ
行縢山Sunflower
4本の大滝登攀
K7メイン南西稜へ
[Regular RS]
Chronicle/Competition
[連載]
ナイスミドルな岩場 高倉山/より高くなく より困難でもない 岩稜&ルート案内 小川山「広瀬ダイレクト」/アルパインクライミングを考える/東北ボルダー通信/四国ボルダー通信/クライミングジムの未来/つらくて楽しいセッター稼業/東 秀磯のクライミングラボ/Jack中根の帰ってきた「かかってきなさい」/ニュースの裏側をさぐるON THE SCENE
「垂直の記憶」山野井泰史
自らの半生を振り返った自伝。
次の7章から構成されている。
第1章 八〇〇〇メートルの教訓―ブロード・ピーク
第2章 ソロ・クライミングの蘇生―メラ・ピーク西壁とアマ・ダブラム西壁
第3章 ソロの新境地―チョ・オユー南西壁
第4章 ビッグウォール―レディーズ・フィンガー南壁
第5章 死の恐怖―マカルー西壁とマナスル北西壁
第6章 夢の実現―K2南南東リブ
第7章 生還―ギャチュン・カン北壁
P85
クライマーは常に上のレベルを目指して登続ける。より標高の高い山、そしてよりテクニカルなルート、これらはトップクライマーでなくても一般のクライマーにも言える習性であり、レベルを上げようとする努力が歴史を作り、文化を守ってきたとも言える。
P211
過呼吸のためか体が少々痺れるので口と鼻を覆い、呼気の中の二酸化炭素を吸う。こうして呼吸中枢を刺激してやらないと、呼吸が浅くなってかえって酸欠に陥って仕舞うのだ。
P276
――生活費はいくらかかります?
「必ずいるのは家賃ですよね。これが2万5000円で、あと、なにかなぁ、妙子、どうだった?」
「さあ・・・・・・、1万円を超すのは2人の生命保険だけでしょうか。お米は滋賀の実家から送ってもらっているし、おかずだってなければ近くに生えているものを摘んでくればいいし・・・・・・。山から下りて泰史が食べたがるのも大盛りのチャーハンだしね」
そういわれた山野井は、ふっふっふっと笑った。生活費は月12、3万もあれば十分とのことだった。
【関連図書】
「凍」沢木耕太郎
【参考リンク】
「山と渓谷」2010年12月号
【覚書】
2023年度ジム年会費支払。
覚書として記載しておく。
【ネット上の紹介】
2002年秋、山野井泰史は、ヒマラヤの難峰ギャチュン・カンに単独登頂後、下降中嵐につかまり、妻・妙子とともに決死の脱出を試みる。高所でのビバーク、雪崩の襲来、視力の減退、そして食料も登攀具も尽きたなかで、彼らは奇跡的に生還した。初めて自らのクライミングの半生を振り返り、激しい登攀への思いと未来への夢を綴った再起への物語。
freefan#084号が送られてきた。
今回の特集は「軽さ」。
軽さを追求したギアの歴史と紹介。
また、クライマーの摂食障害映画も紹介されている。
日本語字幕対応完全版をYouTubeで見ることが出来る。
LIGHT - the documentary film - YouTube
備中での活動も報告されている。
・備中清掃活動報告
・備中羽山リボルト作業報告
・羽山エリアでの注意事項
https://takahashigawa-climb.net/information/173226/
11月15日〜3月31日まで備中町から権現へ向かう道路で道路改修工事の為、通行止め。
次のように書かれている。
芋原からは行けるようですので、権現谷へ登りに行かれる際迂回をお願い致します。
https://takahashigawa-climb.net/iwaba-info/173164/
【覚書】
来年分JFA会費¥3,300円も振り込んだ。11/15
「私とクライミング 野口啓代自伝」野口啓代
小学校5年の時、家族旅行でグアムに行き、クライミングを体験。
その翌年3月、全日本ユースで優勝。
2005年第1回ボルダリングジャパンカップで優勝、リードでも優勝。
P56
本番に強い私のパワーは、単に普段は本気で登ることがなく、大会になると本気を出せるから登れるというだけのことだった。(中略)
当時の私は本番パワーに頼ることで、ほとんど練習をしなくなっていた。
それでも勝てる、ってどーいうこと?
2005年に転機が訪れる。
日本山岳協会から、ミュンヘンで開催される世界選手権(リード)に出るよう連絡を受ける。
P62
このとき、今まで感じたことのないプレッシャーが私に一気に襲いかかってきた。
(中略)
しっかり登らなければならない。私は初めて自分が代表選手だというプレッシャーを感じていたのだ。さらに受験明けということもあって、全然登っていないという焦りもあった。世界選手権出場の連絡を受けてから、私は初めて自主的にちゃんとトレーニングをするようになった。
P63
練習内容は、ウォームアップで1周100手あるところを往復200手登り、それから80手ほどの課題をいくつかこなすというようなものだった。
P74
当時、日本女子選手でワールドカップに出場していたのは小林由佳ちゃんだけだった。
この頃も私は彼女との大きな実力差を感じていた。その彼女ですら国際大会の表彰台に立ったことがなかった。
P76
とにかく、予選を通過して日本代表としてと恥ずかしくない登りをすることだけに集中していた。
P78・・・そして決勝にすすむ
「初参戦の私だけ残っちゃった。どうしよう。私なんかがここにいていいのかな」
P80・・・結果3位となる
日本チームの人もみんな驚いている様子だった。でも人見知りの私はそんな彼らと喜ぶとか、そういう感じにならなかった。それに、みんなよりも一番驚いているのは自分自身なのだ。
世界選手権での銅メダルは日本人のみならず、アジア人としても初めてだった。さらに日本人で史上最年少のメダル獲得でもあった。実感はほとんどなかったけれど、自分がとんでもないことをやってのけたことだけはわかった。(追記:当時の記事を読み返してみた。平山ユージ氏が声もかれるほど応援して後押ししていたのがわかる。また、インタビューも掲載されている・・・気になる方は、ロクスノ#29を見てみて)
その後、ボルダリングにも参戦する。
P89
この2007年にボルダリングに参戦するようになったのはたまたまだった。松島さんたちに連れて行ってもらえるからという理由で、出たことのないワールドカップに出てみただけ。決してボルダリングに自信があるから出ようとか、そういったものではない。それだけにソフィア大会の2位は、自分の中でも大きなインパクトがあった。
P89
私は自然とリードからボルダリング中心になり、ボルダリングで世界一を目指そうと思うようになっていった。
【感想】
想定以上の面白さだった。
21年間の闘いの記録がここにある。
心の揺れ、葛藤が率直に書かれている。
【参考リンク】
野口啓代、自伝を出しました!! - YouTube
【追記】
念のため書いておくと、本書はクライマー向け。
クライマーでない方が読んでも、面白さを感じない、と思う。
ルールや用語解説が省略されているので、文章を読んで「絵」を描けないから。
臨場感を感じることができないから。
【ネット上の紹介】
壁に挑み続けた21年、集大成の五輪へ。クライミング界の女王、初の自伝
プロローグ そして五輪へ―2019年8月、最後の世界選手権
第1章 1989~2005 クライミング人生のはじまり
第2章 2005~2007 「世界一になる」。そう誓った16歳の銅メダル
第3章 2007~2008 アンナとの出会い、プロとして生きる決意
第4章 2009 念願のワールドカップ年間総合優勝
第5章 2010 最高のライバルと競い、励まし、高め合った2連覇
第6章 2011~2014 勝ち続けることの難しさと、“Take it Easy”
第7章 2015 岩場の洗礼、初の大怪我…自分の弱さと向き合う
第8章 2016~2017 五輪種目決定と、日本クライミング新時代
第9章 2018~2019 涙の八王子、生萌との最も充実した年間争い
第10章 2020~2021 五輪延期、葛藤の1年。私は、やるしかない
「山登りはじめました―めざせ!富士山編」①鈴木ともこ
「山登りはじめました―いくぞ!屋久島編」②鈴木ともこ
②P12草津白根山は3つの山の総称で最高峰を本白根山という
②P26地獄谷野猿公苑、そこは1年中野生のサルが温泉につかっているサル王国
(草津白根山に行ったら、信州大学自然教育園と野猿公苑に立ち寄りたい)
①「六根清浄」→「どっこいしょ」の語源
「なんで山登るの?」
「好きだから!なんでテニスやるの?と聞くようなもの!」
「でも山は危ないよね」
「車の運転と同じ!ちゃんとやれば危なくない」
四角友里さん登場・・・それは山スカートを日本に流行らせた人
【閑話休題】
普通、山スカートと言えば、その下にタイツをはく。
ところが以前、生足に山スカートの若い女性を見たことがある。
即、これは止めた方がよい、と思った。下にタイツをはくべきだ。
縦走中のおやじが、怪我をする危険性があるから。
(トラック運転手が、乗用車ミニスカート・ドライバーを見て事故るようなもの)
①【目次】
高尾山―いざ、ミシュラン☆☆☆の山へ!木曽駒ヶ岳―ロープウェイで雲の上
立山―パワースポットで厄仏い
尾瀬・至仏山―まるで絵本の世界
鎌倉アルプス―お手軽山登り
富士山―やっぱり日本一の山
丹沢・塔ノ岳―青空の下でパーティー!
②【目次】
草津白根山―ぶらぶら火山ハイキング(緑の隠れ家
世界最強の湖 ほか)
常念岳―絶景の北アルプス縦走(憧れの北アルプスへ
スイカ in 三大急登 ほか)
八ヶ岳・天狗岳―メルヘンの森と山小屋(北八ヶ岳にお邪魔します
まりもっこりの森 ほか)
屋久島・宮之浦岳―巨木と巨岩のワンダーランド(洋上のアルプス
ザックおばけ登場 ほか)
槍ヶ岳―登るぞ!絶壁のてっぺん(目指せ!槍ヶ岳
上高地の奥の奥 ほか)
*これらの書籍は、趣味の本なので絶版になりやすい。
もし見つけたら、すみやかに購入されることをお勧めする。
標題の「韓国50名山を歩く」も、入手困難、と思う。
【ネット上の紹介】
本邦初の本格的な韓国の山に関する登山ガイドブック。
一般財団法人霞山会(東京・港区赤坂)のホームページに2014年から連載している「春夏秋冬 韓国踏山紀行」を書籍化、雪岳山や智異山など韓国を代表する名山から、日本で紹介されることの少ない美しい自然に溢れた、歴史的にも由緒深い50山を厳選して収録。
□本書で紹介している山
【ソウル・仁川・京畿道の山】北漢山、道峰山、冠岳山、清渓山、摩尼山、龍門山、明智山【江原道の山】雪岳山、五台山、青玉山、加里旺山、桂芳山、雉岳山、太白山【忠清道の山】鶏龍山、俗離山、岷周之山、月岳山、小白山、錦繍山【大邱・釜山・慶尚道の山】清涼山、主屹山、周王山、白岩山、内延山、迦智山、神仏山、八公山、琵瑟山、火旺山、伽耶山、黄梅山、金井山、聖人峰【全羅道・済州道の山】徳裕山、智異山、智異山パレ峰、大屯山、雲長山、長安山、馬耳山、月出山、辺山、禅雲山、内蔵山、無等山、曹渓山、白雲山、頭輪山、漢拏山
□コラム
韓国人は山好き、ソウル青瓦台の裏山・北岳山、2つの山脈体系、風水地理説とは、白頭大幹ブーム、聖なる山・白頭山、韓国の山岳信仰、鉄杭の謎と日帝断脈説、北朝鮮の山
□山の知識&データ
朝鮮(韓国)の名山と名勝、韓国の国立公園、注意したい入山規制、待避所の泊まり方、白頭大幹・長白正幹と13正脈、さまざまな看板、山林庁指定の韓国百名山
「山岳遭難の教訓 実例に学ぶ生還の条件」羽根田治
実際起きた遭難実例を紹介しながら、分析している。
P50
ベテランとされる人たちがなぜ相次いで遭難してしまったのか。そもそもなにを「ベテラン」と定義するのか。(新聞報道では、登山歴○年」と表現されるが、それも違和感を感じる・・・長いから良い訳ではないし、短いからダメ、でもないから)
P108
山での遭難事故の十中八九は人為的なミスによるものである。
P140
夏山であれ冬山であれ、テント内では常にヘッドランプとナイフを身近なところに置いておくべきである。
【ネット上の紹介】
「自分だけは大丈夫」そう考えている多くの登山者に警鐘を鳴らす、山岳遭難の非情の現実。
高体温疾患の恐怖―沖縄・西表島
春の爆弾低気圧―八ヶ岳、谷川岳
10月のブリザード―北アルプス・白馬岳
吹雪にかき消えたルート―北アルプス・白馬乗鞍岳
スキーツアー中の雪崩事故―八甲田山・前嶽
冬山登山基地を襲った雪崩―北アルプス・槍平
ゴールデンウィークの低体温症―北アルプス・白馬岳、爺ヶ岳、穂高岳
被雷のち骨折―大峰山系・行者還岳、弥山
幻覚に翻弄された山中彷徨―大峰山系・釈迦ヶ岳
明暗を分けた分岐点―奥秩父・和名倉山
単独で山中を彷徨した8日間―奥秩父・飛龍山
湯川―白髪鬼
小川山―サマータイム
障子岩―踊る蒟蒻
城ヶ崎―マリオネット
城ヶ崎―マーズ
北海道―蝦夷生艶気蒲焼
小川山―NINJA
九州―モンキーハングほか九州三部作
岬海岸―レッドイーグル
小川山―大聖堂
硯岩―NATTO
二子山―エアウェイ
大日岩―グレートテール
日光―エロイカ
アメリカ―ロマンティックウォリアー)
Dig It(九州編
小川山編
城ヶ崎編)
第2章 剱澤小屋の雪崩事故
第3章 冬の富士山巨大雪崩事故
第4章 前穂東壁のナイロンザイル切断事故
第5章 谷川岳の宙吊り事故
第6章 愛知大学山岳部の大量遭難事故
第7章 西穂独標の学校登山落雷事故
第8章 立山の中高年初心者遭難事故
第9章 吾妻連峰のスキーツアー遭難事故
第10章 トムラウシ山のツアー登山遭難事故
2 slight sight‐seeing(怪しげな黒い鞄
無縁の縁
モロッコの車窓から
ハッサン
パリのメシア
海外でキレるとき ほか