【ぼちぼちクライミング&読書】

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「かんさい絵ことば辞典」ニシワキタダシ

2012年01月30日 21時26分33秒 | 読書(エッセイ&コラム)

 
「かんさい絵ことば辞典」ニシワキタダシ/著 早川卓馬/コラム

人気の本を読んでみた。
関西弁を絵で紹介した辞典。
使われるシチュエーションが絵で表現されてるから解りやすい。
いくつか文章を紹介する。

P91
関西の人たちには、がめつい、ケチ、といったイメージがどうにも付きまといますが、本当にそうかしらんと思っています。「これまけて。なぁ、まけてーや。まけろ言うてるやないの!もうここでは買えへんよ!」とまでは誰もいいません。「これ、まけて」。「もー、奥さんにはかなわんなぁ」。程度のやり取りであっけなく交渉終了、というのが実際である気がします。
つまり、関西の人たちはお金に対する執着心が強いのではなく、日々の生活に欠かすことができないお金の問題にあえて踏み込むことで、会話をひとつでも増やそうとしているのでは、と思うのです。(他府県では、お金の話はタブーなのだろうか?byたきやん)

『なんでやねん』について・・・
P183
みなさんもご存じの通り、基本的にはボケに対するツッコミの用語として使われる言葉ですが、的確なツッコミは時に相手を傷つけてしまうおそれがある一方で、この「なんでやねん」にはそれがありません。相手の意見を否定しつつも、その場の空気は壊さない大きな器を持っている。本当によくできた使える言葉です。 

【おまけ】
私は大阪人であるが、普段は標準語を使っている・・・と思っていた。

しかし、それは単に思い込みに過ぎなかった。
私が「標準語」と思っていたのは「関西ことば」だった。
頭の中の思考も、感情も、言葉も大阪弁だった。
自分で思っているより、私は関西人なのかもしれない。
でも、ブログはいろんな方が読むので、標準語を意識している。 
(他の関西クライマーの方のブログを読むと、会話部分だけでなく、地の文まで大阪弁の方も少なからずいる。私より関西濃度が高い、と思われる)

【ネット上の紹介】
しんどい人も、そうでない人も、ほんわかあたたまる、関西弁辞典。
[目次]
かんさい絵ことば辞典(かんさい絵ことば;むかし絵ことば;まんが ほか);
おたのしみふろく(かんさいグルメ検定;
例子先生のおこのみやきレシピ;
かんさいなんでも相談室);
かんさい名所すごろく;
主な登場キャラクターの紹介;
五十音さくいん&ちょっとした例文


「神様のすること」平安寿子

2012年01月26日 21時41分46秒 | 読書(エッセイ&コラム)

 
「神様のすること」平安寿子

今まで、何冊も平安寿子作品を読んできたが、トップクラスのおもしろさ。
著者のホンネが、もっともストレートに出ている。
内容は、著者の回想録。
小学生時代から、最近の出来事・・・親の介護と最期を看取ったことまで書かれている。
いくつか文章を紹介する。

P63
人間には多様性なんて、ない。せいぜい四種類くらいのものだ。下手な小説はキャラクターが「類型的」だと批判されるが、生身の人間って、それぞれが自分で思っているよりずっと類型的だと、わたしは思うのよね。

P100
障害もしくは難病とプライドと恋愛は、青春小説に輝きをもたらす三種の神器だ。

P101
五十を過ぎると、むしろ、跡がつくほど傷つく経験でなければ思い出になり得ないとわかる。人が自分の幸せに気付かないのは、ハッピーな経験ほど、メモリーにインプットされないからだ。
傷つかなければ、忘れてしまう。人間とはそれほど大雑把な生き物だ。

P105
子供は天使だなどという戯言を、わたしは信じない。自分が優位に立つために他者を踏みつけにする卑しさを、人間はみんな持っていると思う。他者と出会った子供が一番初めにやるのは、攻撃だ。
思いやりや優しさは、主に環境要因や人間関係の中で後天的に育まれるものだとわたしは思う。聖書や仏典、コーランなどの教え、そして神話伝説として各地に残る教訓物語は、そのためのテキストだ。

P242
今、介護に取り組んでいる人やこれからの人に申し上げますが、介護って波があるんですよね。凪のときもあれば、大嵐でこっちの心身が沈没寸前まで翻弄されることもある。
要介護状態になった年寄りには、何が起きるかわからない。精神安定剤や睡眠薬が逆に作用して大興奮して大暴れなんて、ざらだ。けいれんや一時的呼吸停止、昏睡と覚醒の繰り返し、治療中に脳梗塞など、まったく、なんでこうなるのか誰にも説明のつかない事態が次から次に起きる。
こんなことなら、早くお迎えが来たほうが当人だって楽に違いない。コントロール不能の肉体に翻弄される年寄りを見れば、そう思わずにいられない。
誰だって、惨めな姿をさらすことなく、すーっと昇天したい。けれど、そうはいかないのだ。
神様は、生命ある限り、苦しむことを求める。それが、生きるということだから。 

PS
全部で7話に分かれている。
ほとんど、親の介護の話が中心だけど、その中で、私は、小学生時代を振り返った 第4話「二人の恵子」、第5話「心残りはひとつだけ」が、おもしろく感じた。介護の話が、どうしても暗くなるから、子ども時代の話が、印象に残るのかもしれない。 
【目次】
第1話 母の死を待って;
第2話 すれ違う二人;
第3話 傷跡の必要;
第4話 二人の恵子;
第5話 心残りはひとつだけ;
第6話 陽気な骨;
第7話 天国への階段


モラルとマナー

2012年01月25日 23時03分03秒 | クライミング(一般)

皆さん、既に読まれていると思うけど、TCネットで「チョンボ棒」使用について、記事が掲載されている。
私は、非常にまっとうな意見であり、正論と思う。
でも、どんな正論にも、批判や反対意見が出てくる。(世間とはそんなものだ)
その場合、特殊な例、極端な例を出してはいけない・・・それは個々に検討すべき、と思う。
そうしないと、木を見て森を見ず、になってしまう。

フリークライミングにおける「チョンボ棒」の使用について
http://takahashigawa-climb.net/information/522/

また、TCネットとJFAで、岩場のマナーについて書かれている。
こちらも、読んでみて。

 
エリアでの注意点・マナー 


岩場周辺でのマナーの再確認を(12/01/10)
http://freeclimb.jp/news/news2012_1.htm#toyota


第146回芥川賞・直木賞 

2012年01月23日 21時32分47秒 | 読書(小説/日本)

遅くなったけど、第146回直木賞、芥川賞について紹介しておく。

直木賞 : 葉室麟 『蜩ノ記』
芥川賞 : 円城塔 『道化師の蝶』  田中慎弥 『共喰い』
 
【ネット上の紹介】
鳴く声は、いのちの燃える音に似て── 幽閉先での家譜編纂(へんさん)と十年後の切腹を命じられた男。 何を思い、その日に向かって生きるのか? 心ふるわす傑作時代小説! 命を区切られたとき、人は何を思い、いかに生きるのか? 豊後(ぶんご)・羽根(うね)藩の奥祐筆(おくゆうひつ)・檀野庄三郎(だんのしょうざぶろう)は、城内で刃傷(にんじょう)沙汰に及んだ末、からくも切腹を免れ、家老により向山村(むかいやまむら)に幽閉中の元郡(こおり)奉行・戸田秋谷(とだしゅうこく)の元へ遣わされる。秋谷は7年前、前藩主の側室と不義密通を犯した廉(かど)で、家譜編纂(へんさん)と10年後の切腹を命じられていた。庄三郎には編纂補助と監視、7年前の事件の真相探求の命(めい)が課される。だが、向山村に入った庄三郎は秋谷の清廉(せいれん)さに触れ、その無実を信じるようになり……。命を区切られた男の気高く凄絶な覚悟を穏やかな山間(やまあい)の風景の中に謳(うた)い上げる、感涙の時代小説! 
   

【参考リンク】
http://www.bunshun.co.jp/award/naoki/index.htm

http://www.bunshun.co.jp/award/akutagawa/index.htm

芥川・直木賞:選考を振り返る


「婚活したらすごかった」石神賢介

2012年01月22日 17時40分23秒 | 読書(ノンフィクション)

 
「婚活したらすごかった」石神賢介

このタイトルは巧い。
どうすごいんだろう?と気になる。
いくつか文章を紹介する。

P94
社会学者の山田昌弘氏とジャーナリストの白川桃子氏の2008年の共著『「婚活」時代』によって「婚活」という言葉が生まれ、一般化し、“結婚活動”することが恥ずかしくない社会に変わってきた。(中略)
なにしろ、年収400万以上の男性は5人に1人以下なのである。シングルの男性に限っていえば、さらに少なくなる。女性にとって、自分が求める高い経済力を持つ男性を捕まえるのは至難の業だ。それが明確になり、周囲の目を気にせずに婚活ができる世の中になった。
「世間の目などかまっていられない」
そんな切迫した結婚難が、婚活パーティの現実の充実につながった。


P116
実は婚活を始めた頃は、自分と年齢が近い女性の方が付き合いやすいと考えていた。歳が離れている女性は話が合わないように思えたし、若い人はわがままだという先入観を持っていた。
しかし、個人差はあるものの、思っていたイメージとは逆で、若い女性のほうが素直で、年齢を重ねるごとに扱いが難しいことが身に染みた。


P156
「人気のある男性会員の方は、概して退会が早いんです。数人の女性と対面して、気に入った方がいると、さほど迷わずに結婚を決める傾向があります」(中略)
「女性会員は、相性のよさを感じる男性と出会っても、なかなか決めません。目の前にいる人よりももっと素敵な男性がいるかもしれない、そう思われるみたいですね。私どもがお勧めしても、悩まれる。そうしているうちに、その男性はほかの女性会員とお付き合いを始めてしまいます」


P190
男が求める、容姿に恵まれてしかも従順な女性など、世の中には存在しない。
女が求める、年収が多くて優しくて浮気などしない男性など、世の中には存在しない。
そう考えておいたほうがいい。相手に多くを望まない自分にならなければ、パートナーは見つかりづらい。
その事実がわかると、「20代で結婚しておけばよかったなあ」と40代になってつくづく思う。
自我が育ちきっていない20代のうちに家庭を築かなかったことが、いまさらながら悔やまれる。しかし、育ちきってしまった自我を破棄することはもはや不可能である。


【ネット上の紹介】
突然、結婚したくなった四十代バツイチの著者が婚活で遭遇したのは、想定外の個性あふれる面々だった。初対面でホテルに誘うCA、情が深過ぎる銀座ホステス、八歳もサバを読むアナウンサー、詐欺スレスレの輩、やたらとムサい男たち…。現実はものすごいことになっていたのだ。ネット婚活、お見合いパーティー、結婚相談所、海外婚活の現状を体当たりで取材した前代未聞、抱腹絶倒ルポ。超実用的婚活マニュアル付き。


キノベス!2012

2012年01月21日 21時10分00秒 | 読書(小説/日本)

「キノベス!2012」ベスト30が選ばれた。
「キノベス」とは、紀伊國屋書店全スタッフから選ばれ、さらに選考委員の投票で、過去1年間のベスト30を決定する企画。
当然、本好きな社員が多いから、参考になる。

【参考リンク】
⇒ http://m.kinokuniya.jp/c/adjCa6dqvX88dmaf 

第1位『舟を編む』三浦しをん第2位『コミュニティデザイン―人がつながるしくみをつくる』山崎亮第3位『アライバル』ショーン・タン
第4位『困ってるひと』大野更紗 第5位『犯罪』フェルディナント・フォン・シーラッハ  第6位『人質の朗読会』小川洋子 


「転迷-隠蔽捜査」(4)今野敏

2012年01月21日 08時43分15秒 | 読書(小説/日本)

 
「転迷-隠蔽捜査」(4)今野敏

シリーズ最新刊、隠蔽捜査シリーズ4巻目。
(ただし、3巻と4巻の間に、過去を振り返った#3.5があり、作品として通算4作目)
このシリーズ、ホントおもしろい。
文章も読みやすく、するする読めてしまう。
展開も巧いので、あっというまに読了。

この作品のおもしろさは、キャラクター設定に依るところ大きい。
主人公・龍崎はキャリアであったたが、事情により現在は大森署署長。 
原理原則を貫き、融通が利かないようで、超柔軟な対応と行動をする。
その言動がおもしろい。
世のサラリーマンは、様々なしがらみと、たてわりで身動きがとれない。
ところが、この竜崎署長は、タテもヨコも関係なく、自由に行動する。
そこが、人気の理由、と思う。

今回は麻薬取り調べをしていて、厚生労働省、外務省が絡んでくる。
例によって、本庁、役所の壁も関係なく、捜査を進めていく。
   
   
【ネット上の紹介】
相次いで変死した二人の外務官僚。捜査をめぐる他省庁とのトラブル。そして娘を襲ったアクシデント…。大森署署長・竜崎伸也に降りかかる難問の連鎖、やがて浮かび上がった驚愕の構図。すべては竜崎の手腕に委ねられた!極限の緊迫感がみなぎる超本格警察小説シリーズ最強の新作。


「彼女がその名を知らない鳥たち」沼田まほかる

2012年01月20日 22時50分30秒 | 読書(小説/日本)

 
「彼女がその名を知らない鳥たち」沼田まほかる

今年の読書は、この作品から始めよう、と思っていた。
期待どおりの「濃度」であった。
前半が恋愛小説、後半がミステリ。
後半から俄然面白くなってくる。
ヒロインが、かつて付き合っていた男性の妻に電話する。
それで、その男性が失踪している、と分かる。
ここからミステリ全開、となる。
なぜ?いつから?
そして、途中から、「もしかして・・・」と答えが頭をよぎる。
「でも、まさか・・・」と否定する。
振り子のように振幅を繰り返し、エンディングへと突入していく。

文章はかなり巧いし、人物造形もすぐれている。
桐野夏生さん、永井するみさんの読者とかぶる部分も多い、と思う。
でも、内容はもっと下世話な感じ。
大阪を舞台に大阪弁で展開するので、余計そう感じてしまう。
「身も蓋も無いやんけ」、と。

著者は人気上昇中。
さらに、他作品も読んでもいいけど、少し私の趣味とずれる。
私は、桐野夏生さんも、永井するみさんも好き。
だけど、そのまま移行して沼田まほかるさんが好きになれるか、と言うと、ちょっと微妙かな。

PS
このエンディング・・・ちょっと納得いかない。
私のように「ひっかかり」を感じる者と、感涙、感極まる方の二極分離が起こる、と思う。
私がひねくれてるだけか?・・・とりあえず、読んでみて。
9割くらいの方が感激する、と思うから。

【参考リンク】
沼田まほかる『彼女がその名を知らない鳥たち』 

【ネット上の紹介】
八年前に別れた黒崎を忘れられない十和子は、淋しさから十五歳上の男・陣治と暮らし始める。下品で、貧相で、地位もお金もない陣治。彼を激しく嫌悪しながらも離れられない十和子。そんな二人の暮らしを刑事の訪問が脅かす。「黒崎が行方不明だ」と知らされた十和子は、陣治が黒崎を殺したのではないかと疑い始めるが…。衝撃の長編ミステリ。


岐阜県内の山岳遭難、過去最多

2012年01月20日 22時30分35秒 | 登山&アウトドア(関西)

岐阜県警によると、2011年の遭難は85件101人
40歳以上の中高年が7割以上で、亡くなった9人のうち8人を占めた、と。

次のリンク-NEWS#4を読んでみて。
http://kaze.shinshomap.info/ask/index.htm


【寄稿文】カリムノス(ギリシャ) クライミング日記『後編』

2012年01月19日 22時40分14秒 | クライミング(寄稿文)

【寄稿文】カリムノス(ギリシャ) クライミング 日記 『後編』

             京都府勤労者山岳連盟 チームクラマグチ by iida


 1月1日(日)晴れ

今日は,クライミングの最終日。昨日の天気予報は雨だったが,いつも通り宿を出発。真っ黒い雲に覆われているが,雨が落ちてくる様子はない。アップにTaz 6c 。続いてTufantantastic 7b+にトライ。ガバホールドの豪快なルート。次に2日前にRPできなかったSpartacus 7b+へ。同じルートに取り付くのは,このルートが初めて。ポケット部分で,アウト!寂しい敗退。気を取り直し,Priapos 7c へ。どっかぶりのガバルート。中間部が細かかった。40mの壁を1時間あまりかけて登った。

 夜は,いつものレストランへ。ラストデイを楽しく過ごした。このレストランは,安く美味しかった。ギリシャ料理は,最高だった。ビール・ワイン・スープ・肉料理・デザート付き・・・。なんと,6~8ユーロだった。

GRANNDE GROTTA】       
Taz  6c  OS
Tufantantastic 7b+  F
Spartacus 7b+  2回目のトライ ×
Priapos 7c   OS

Priapos
 7c+を登る

1月2日(月)晴れ

 午前6時半,サキスの主人にお願いしておいたタクシーにて港へ。約9キロを15分あまりで到着した。マスティハリまでは5ユーロで大型船に乗車。タクシーでコスタウンへ。町の中には,多くの遺跡がある。ディオニソス神殿・西遺跡・古代劇場を見学後,昼食。お店は,ほとんど閉まっていて観光客の姿はほとんどなかった。          

コス島の港

 アテネ空港到着後,地下鉄に乗り宿泊予定のATHENS BACK PACKERS STUDIOSへ。6人部屋で一人当たり一泊16.5ユーロ。部屋は明るく美しい。バス・トイレを6人で使用するため,少し不便を感じた。

13日(火)晴れ

 アテネ観光のメインは何といっても古代ギリシャの光華を物語るアクロポリス遺跡だ。宿から徒歩10分。高さ10m周囲160mに及ぶ一大芸術作品のパルテノン神殿・古代アンゴラ・・・。感動の連続だった。アクロポリス遺跡や古代アンゴラ見学後,カフェへ。古代への思いをはせながら,お茶を楽しんだ。


パルテノン神殿

 次の目的地は,国立考古学博物館。その途中に山の店があったので入ってみる。クライミング用品は品薄でほとんどない。ウエアーもそろっているが,ノースフェースの商品が日本より少し安い程度だった。ギリシャ全土の遺跡が集められた国立考古学博物館へ。約2時間あまり見学。ギリシャの文化と歴史の偉大さを感じた。夕方,プカラ地区でお土産を購入。生演奏を聴きながら食事を取り宿へ。

 14日(水)晴れ


 昨夜お酒をちょいと飲みすぎたようだ。頭痛とはきけ。二日酔い。友人4人は早朝帰国。僕だけは一日遅い帰国のため,もう一泊しなければならない。10時,もう一軒のクライミングショップへ。フランスでは,テスタロッサが一万円程度ということで期待して訪れるが,靴は販売されていなかった。ギヤ類は,昨日の店より多いものの日本より少し安い程度。重い荷物をあえて持って帰る必要はない。

 昼過ぎ,宿に帰る。食欲なく,仮眠。二日間アテネに宿を取ったのには,理由がある。アテネに立ち寄らず日本に帰国すれば二日間カリムノス滞在が増える。そうしなかったのは,冬のエーゲ海の悪天候だ。風雨が強く船や飛行機が欠航するが多々あるらしい。余裕をもってアテネの空港に行くため,二日間の観光をした。

午後3時,二日酔いも回復し,散歩に出かける。友人が帰国したので,一人ぼっちの散歩,夕食となる。ゼウス神殿から国会議事堂へ。昨年10月のギリシャの財政危機に端を発した大暴動が起こった舞台だ。公共交通機関もゼネスト状態で,ギリシャツワーも危ぶまれたのを,思い出す。幸い,今回のツワーも無事終了したが,町を歩いていてもこの国が財政危機であることは,肌で感じ取ることはできない。ただ,国立考古学博物館のある通りには,浮浪者らしき人たちが多くいて,怪しい物を売買していた。

 その後,リガビストの丘へ。国会から30分の山も登りだった。夕暮れも近いので「行けるところまで行こう。」と思っていたが,17時頃頂上に着いた。丘の頂上からの眺めは最高。アクロポリスが夕日に染まっていた。日が沈むと道に迷いやすく,治安も悪くなるので急いで下山。シンタグマ広場を通ってプラカ地区で夕食にした。1人なので寂しい食事だ。グリークサラダとスープのみ。二日酔いをしたため,アルコールがほしくない。こんな事は,1年に数回しかない。2品でなんと12.5ユーロ。高い。カリムノスでは,飲んで食べてしゃべって,1人8ユーロ以下だったのに・・・。アテネ市内の物価は,日本と変わらない。やや高いかも・・・。 

1月5日(木)晴れ

 朝食を済ませ,散歩へ。チェックアウトが10時30分なので,1時間30分しかない。散歩コースは,アクロポリス一周。とても贅沢な散歩コースだ。でもよく考えてみれば,私も毎朝京都龍安寺の池の周りをジョギングしているので,日々の贅沢に感謝!

 10時30分にチェックアウト。二日間歩き回ったので,もう観光のモチベーションはない。地下鉄乗って空港へ。地下鉄の中での出来事。車内を小学生ぐらいの子どもが二人,トライアングルを鳴らし,何かを訴えながら歩き回っている。座席ごとに数秒間立ち止まって小銭をもらっている。何人もの乗客(一車両6人ほど)がお金を渡している。恵まれない子どもだろうか?学校は休んでいるのだろうか?驚いたのは,5mほど後を母親らしき人が歩いていたことだ。トライアングルの代わりにアコーデイオンを弾く子どもたちもいた。こんな光景は町の中でも良く見かけた。

 12時,空港着。フライトには約6時間ある。ビールを片手にこの記録を書いている。出発ロビーでは,別れを惜しむアテネ人?が熱い抱擁を交わしている。
アテネからドーハを経由して,1月6日午後4時,関空に到着した。 


夕焼けのアクロポリスとアテネの町

カリムノスでのクライミング
岩質は,石灰岩。コルネがたいへん発達していて,立体的なクライミングが楽しめた。冬は気温が低く(最高気温10℃くらい)雨も多いらしい。風が強いので,雨が降っても早く乾く。ただ,風の強さは半端でなく,岩は全体的に潮ぬめりしているエリアもある。宿に近いクランデグロッタなどのエリアは,午後2時を過ぎないと日が当たらないので,寒さに弱いクライマーには,おすすめできない。日の当たるエリアもあるが,遠出をしなければいけない。

 ロープは,80mあったほうが良い。長いルート(40m)がいっぱいあるので,安心して登れる。この時期,クライミングショップは一軒も営業していない。ギア類は,全て日本から持参のこと。島には,バスが走っている。1.5ユーロでカリムノスの港まで行ける。更に, レンタルバイクを使うと,遠くの岩場へ行ける。私たちは短期の滞在のため,遠くの岩場へはタクシーを利用しようと考えていた。岩場のグレードは,日本よりお買い得。

 宿は,サキススタジオを利用した。1日18ユーロ。シャワーのお湯が安定して出れば,申し分ない。

 コス島やアテネの観光もとても有意義だった。この地を訪れるなら,アクロポリスを始めとする,ギリシャの遺跡をぜひ訪れてほしい。

 「ギリシャ料理は,あまりおいしくないよ。」以前にこの地を訪問した人に聞いていたが,私にとっては,ギリシャ料理は美味しかった。野菜も肉料理もヨーグルトチーズなどをからめて食べると最高だった。ただ,魚料理は,エーゲ海に面しているにもかかわらず,非常に乏しかった。


費用
アテネ⇔関空(カタール航空)                  115,490
アテネ⇔コス島               13,190
サキススタジオ 一泊(暖房・お湯・タオル) 18ユーロ
コス空港→マスティハリ          7.5ユーロ
マスティハリ→カリムノス           6ユーロ
カリムノス島内バス            1.5ユーロ
アテネの宿(6人部屋1泊。1人当たり)        16.5ユーロ


1
ユーロ=約100

【寄稿文】カリムノス(ギリシャ) クライミング日記『前編』

2012年01月19日 22時34分45秒 | クライミング(寄稿文)

年末年始、京都のiidaさんがギリシャに行かれた。
そこで、寄稿文をお願いした。
次がその文章である。(読んでいて行きたくなる、そんな気分)
さっそく、読んでみて。

 【寄稿文】カリムノス(ギリシャ) クライミング 日記 『前編』

             京都府勤労者山岳連盟 チームクラマグチ by iida

 

数年前のロクスノに掲載されたエーゲ海をバックにしてのクライミング写真。それは衝撃的だった。登ってみたい!これがカリムノスツワーの原点だった。その後,友人たちが5月と11月にこの地を訪れ,様々な情報を提供してくれた。だが,正月休みにカリムノスに行ったという記録は,インターネットで検索してみても全くなかった。理由は簡単だった。①雨季に入る②気温が低い(最高気温10℃くらい)③岩場に太陽が当たらない(現地で発見)だった。更に,冬のエーゲ海は暴風のため船や飛行機が欠航することが多いらしい。条件が悪く登れないことも覚悟したが,カリムノスの岩峰はそれらを越える魅力があった。

 

2011年1223日(金) 晴れ 

 19時,あわただしく我家を出発。今回は,時間的に余裕があるので,JRを利用した。関西国際空港着,2140分。いよいよギリシャ・カリムノスへ出発だ。エーゲ海の青い海。どこまでも続く石灰岩の岩峰。

 

      1224日(土) 晴れ 

カタールのドーハで友人と合流。アテネ着12時,コス島着1450分。コス島の港は,波が高く,停泊中の船が上下に揺れている。出発まで1時間,レストランに立ち寄りお茶休憩。その後,波が荒い中を,カリムノス島に向け出港。港には,サキスの奥さんが迎えに来てくれていた。買物をしながら,宿泊地のサキススタジオへ。長い旅だった。日本を出発して,約24時だ。

カリムノスの港

   12月25日【日】晴れ


 
8時に出発して,宿から一番近いPOETSの岩場へ。岩の傾斜もなく,雨だれホールドが多い。Quando Tramonta il Sol 6aStyx 6aを登る。午後,PANORAMAへ移動。 Panselionos 6b+とAegean Sea 7A+を登る。 Aegean Sea は,上部の核心であえなくフォール。とても難しく感じた。コルネの洗礼にあい,サキスの宿へ。

【POETS】
Quando Tramonta il Sol 6a   OS

Styx 6a   OS

PANORAMA

Panselionos 6b+   OS
Aegean Sea 7A+  ×

 

 1226日(月) 晴れ


2
日目,GRANDE GROTTA へ。Monahiki Elia 6a  でアップ。長くておもしろい。次に,DNA 7aをトライ。以前のトポでは7a+だったが,新トポでは7aに格下げ。傾斜はあるが,ガバルート。楽しく登らせてもらった。Ivia+へ。このルートも7bから7a+に格下げ。やや細かいが,基本はガバだった。その日は,夕日がとても素敵だった。

 夕方,宿代1人あたり162ユーロを支払う。車のバッテリーを代えたいが,お金がないので早く支払ってくれとのこと。サキスの主人はとてもお喋りだ。チェルノブイリ原発事故の影響で,エーゲ海のサンゴや海綿が打撃的な被害を受けたこと。主人の父親が2000年前の宝を海から引き揚げたことなどを話してくれた。

GRANDE GROTTA
Monahiki Elia 6a   F  
DNA 7a        F

Ivia+         OS

 

GRANDE GROTTAの岩場 

1227日  晴れ

 今日は,レスト日。カリムノス観光と買出し。バスでカリムノスの港方面に行く予定だったが,いつまでたっても来ない。しびれをきらして歩くことにする。マスウリの町を抜け,急な上り坂。ヘェアピンカーブが続く。ジグザグ道路を登りきり,峠を越える頃,サキスの主人が車で通りかかる。大きく手を振ると,止まってくれたが,その車はバッテリーが弱っていたため,エンスト。車を主人の息子と3人で押して,エンジンをかける。車に便乗させてもらって,Chora Castleに到着。Castleの見学。予想していたより,広く高い。戦いが起こると町の人は城に上がり,終了すると町で生活していたらしい。

 見学後,カリムノスの町へ徒歩で行った。日本円をチェンジしようとしたが,セキュリティが厳しく,換金できない。港で博物館を訪問するが,休館日。買物と食事をして,バスでサキスへ。バス代は,1.5ユーロだった。
               

   1228日(水) 晴れ

 
 暖かいところで登りたい。
830分の船に乗り,隣の島TELENDOS ISLAND へ。船に乗っていると,船長から「どこに行きたいのか?」と聞かれる。トポを見せると,「25ユーロ出せば船でいけるよ。」とのこと。時間短縮を考え,お願いすることにした。結果的には,良い判断だった。CRYSTAL CAVE は,取り付きまでが非常に悪路で2級程度の岩登り。緊張の連続だった。Stalas 6bでアップ。

Nectarios 7bにトライした。ハンガーが腐っているうえ岩が非常にもろい。入山者が非常に少ないからだろう。ロングルートで,80mロープでぎりぎりだった。3時下山開始。我々が入山したルートよりやさしいルートを発見。ペンキでマーキングされていた。1時間20分あまりで港へ。アプローチも遠いので,おすすめできるエリアではない。

その後,後発隊とも無事合流。ロストバケッジにて,航空会社とすったもんだあったようだ。荷物が明日届く事を願って,レストランで乾杯!

TELENDOS ISLAND
Stalas 6b   OS
Nectarios 7b  ×

12月29日(木) 曇り

 後発隊の荷物が11時にカリムノス空港に到着するということで,一安心。我々は,一足先にPANORAMAエリアへ。Carpe Dlem 6bNeptum Kl 6cでアップ。Aeolia Extension 7a+ へ。下部フェースがとても細かい。右往左往しながら,右上コルネへ。この部分は快適だ。下部が終わり上部核心へ。コルネに身も心も果てながら終了点へ。

 続いてRastapopoulos  Extension 7b へ。7bになると心してかからねばならない。核心は上部だった。数ヶ所がんばればレストポイントなのだが・・・。パンプした腕を回復させながらの会心のクライミングだった。

 夜は,レストランへ。地元の人の忘年会だろうか?とてもお客さんが多い。日本からの土産,京ちよ紙を取り出し鶴と船を折った。レストランの娘さんがとても喜んでくれ,いつもちよ紙を握ってレストランをうろうろしていた。

 帰りにネットで天気予報を確認。明日は,雨。明後日は,雨の予報だっだ。


PANORAMA
Carpe Dlem 6b OS
Neptum Kl 6c  F
Aeolia Extension 7a+  F
Rastapopoulos  Extension 7b OS

1230日(金) 曇りのち雨

明日は雨予報なので,3連続のクライミングではあるが,登りに行くことにする。新しいエリア,SPARTACSへ。Harakiri 6b+でアップ。気温が上がり,エーゲ海からの潮の影響だろうか,岩がぬめっている。昨日までのコルネ中心のクライミングと変わり,ポケットホールドの連続。ガバポッケを楽しみながら終了点へ。

次に,Spartacus 7b+にトライ。下部コルネは,スムーズに登れたがポケットホールドが連続するころ頃からムーブが悪くなり,あえなくフォール。上部のポケットも難しかった。Kerveros 7aにトライ。核心部は突破したのに・・・上部でフォール。

午後3時頃から雨が降り始める。幸い傘を出すことなく,サキスへ。4時から熱いお湯でシャワーを浴びようと期待して帰ったが,水だった。主人にボイラーのスイッチをいれてもらったが・・・。やはり水だった。そこで,大鍋にお湯を沸かし,頭と顔を洗う。熱いお湯なので一息つける。夕食までにビールとワインで0次会。

夕方,雷雨。夕食後は,豪雨の中を帰宅。靴も服も靴下もびしょぬれ。カリムノスは側溝もなく,道路は滝のように水が流れていた。  

サキスの宿
 

SPARTACS
Harakiri 6b+  F
Spartacus 7b+  ×
Kerveros 7a   ×

1231日(土) 曇りのち雨

夜中に激しく降った雨は,朝には止んでいた。今日はレスト日で,カリムノスの町へ。帰りの船の時刻確認とショッピング。10時のバスに乗り港へ。子どもたちがサンタの帽子を被りレストランなどを回って,大人から小銭をもらっている。お年玉なのだろうか?

海綿をお土産にしょうと,お店に。世界の海綿は,カリムノスが原産らしい。昼食は,近くのレストランへ。魚料理がおいしいらしい。魚のフライと焼き魚・スープ・ワイン。魚のフライはからっとあがっていて,とても美味しい。昼食の途中から雷の音とともに激しい豪雨。近くのスーパーで買物をしながら雨宿り。15時のバスに乗り込むが,道路が水没して通行止め。町は下水の設備がないのだろうか?降った雨は,ほとんど地中にしみ込むことなく町に流れ込む。山には,木や草もほとんどは生えていないので,保水力もほとんどない。一気に流れ下った水は,町のメインストリートへ。30分余りの通行止めも解除され,バスの運転再開。深さ30m余りの水流の中を500mほど走りマスウリの町に帰ってきた。下車時に1.5ユーロ支払うと「迷惑をかけたので運賃はいらないよ。」とのこと。

(以下、『後編』につづく)


不動岩と大堂海岸で事故

2012年01月14日 22時40分49秒 | クライミング(一般)

TCネットで事故について報告されている。
「不動岩(兵庫県)と大堂海岸(高知県)で事故 」の記事、である。
読んでみて。

【リンク】
不動岩と大堂海岸で事故
http://takahashigawa-climb.net/iwaba-info/512/

さらに、不動岩正面壁の浮き石についても、書かれている。
兵庫県・不動岩正面壁の浮石
http://takahashigawa-climb.net/iwaba-info/519/


SONGBOOK

2012年01月14日 21時56分26秒 | 音楽


めずらしく音楽ネタ。
(私の聴く音楽の90%は、E・ハリスだけど、ごくたま~に異なるアーティストも聴く)
NHK「アンジェラ・アキのSONGBOOK」が放送されている。(毎週土曜日11:00-11:30、観てる?)
アンジェラ・アキさんが洋楽の有名曲を解説して歌ってくれる。さらに日本語カバーも公開。
取りあげているのは、ビリー・ジョエル、マドンナ、ジャニス・イアン、シンディ・ローパー・・・。

【参考リンク】
http://www.nhk.or.jp/songbook/

これに関連して、CDも発売されている。
同じ「SONGBOOK」というタイトルだけど、2種類あるので注意。
通常版とDVD付初回生産限定盤、である。

SONGBOOK(初回生産限定盤)

1.Honesty (アンジェラ・アキ)
2.Will You Dance? (アンジェラ・アキ)
3.We’re All Alone (アンジェラ・アキ)
4.Material Girl (アンジェラ・アキ)
5.True Colors (アンジェラ・アキ)
6.Without You (アンジェラ・アキ)
7.Today (アンジェラ・アキ)
8.Kiss From A Rose (アンジェラ・アキ)
9.A Song For You (アンジェラ・アキ)
10.Creep (アンジェラ・アキ)
11.Still Fighting It (アンジェラ・アキ)
12.It’s So Hard To Say Goodbye To Yesterday (アンジェラ・アキ)

タイクライミング2011-2012(第3回)

2012年01月11日 22時22分26秒 | クライミング(海外)

 
●2011年12月31日(土曜)・・・(上写真が本日登りに行くエリア)

今日は3日目、疲れが溜まってきた。(起きたときに感じる、このだるさよ)
昨日同様7時前に起きて、食堂に向かう。
オムレツがけっこう美味しい、卵が新鮮なんでしょうね。

さて、本日のエリアは、Wee's Prezent Wall、Thaiwand Wall、2箇所。
どちらも★印の多い、充実エリアである。
とりあえずWee's Prezent Wallに向かう。
比較的アプローチも近く、岩場もコルネが発達していて、いい感じ。
高さもそこそこあって楽しめた。
何本か登って、午後3時くらいからThaiwand Wallへ移動。
ここは昔からあるクラッシックエリア、眺望もすばらしい。(もっと早く移動すればよかった・・・下写真参照)


ルートは簡単なものから難しいものまで幅広くあって、高度感もあり、ロングルートが多い。

へとへとになって、本日も終了。
あ~、疲れた、疲れた。
(下写真はライレイビーチからトンサイ方向を写した写真)


タイクライミング2011-2012(第2回)

2012年01月09日 21時55分55秒 | クライミング(海外)


●2011年12月30日(金曜)・・・(
上記写真が岩場アプローチ、ハジメちゃん思わず「パラダイス!」、と)

今日は2日目、登るぞ~!
我々の宿泊したバンガローはバイキング形式朝食付。
7時前に起きて、食堂に向かう。
メニューいろいろあって目移りするけど、とりあえずお腹にやさしそうなものを少量。
もし、若者とかが宿泊したら、朝から思いっきり食べて元気モリモリでしょうね。
(私は年齢を重ねて、小食になったし、胃弱になった)

さて、今日はライレイの方向に向かうことにする。
Muay Thaiを横に見て、One-Two-Threeへ。
One-Two-Threeは、手頃なグレードが揃っていて、クライミング講習が開催されるエリア。
アプローチも近くて、いつも混雑している。
でも、まだ朝が早いから大丈夫・・・・と思っていたら、みるみる人が増えてきた。
「こりゃダメじゃ」、とあわててエリア移動する。
次は、Hidden World・・・静かなエリアで、よいルートが揃っている。
何本か登って、またまた移動。
今度は、The Keepへ。
エリア名のとおり非常に眺めの素晴らしい場所である。
The Keep=城砦、天守閣の意、映画好きな方ならポール・ウィルスン原作・オカルト映画を思い出すでしょうね)
ここで暗くなるまで登って楽しんだ。このエリア、オススメ。
特にGengis Bond(6b)巨大コルネが32m続く、日本ではお目にかかれない逸品だ!
私は60mロープ末端結んでロワーダウンしたけど、ロープの伸びもあり余裕で下降した。
(皆さんもトライする際は、必ず末端結んで下さい)
横と後ろが切り立った崖になってるので、すっぽ抜けたら成仏間違いなしだから。

もう
もうへとへとで登れません状態、暗い中をヘッデンでトンサイまで帰宅。
脱力状態でシャワーを浴びて、レストランへ。
あまりに疲れすぎて、食も進まず。(元気でも進まないけど)
こうして2日目終了。