【ぼちぼちクライミング&読書】

-クライミング&読書覚書rapunzel別館-

ナカガイジム・摂津店

2010年11月28日 22時03分23秒 | ジム練習
ナカガイジム・摂津店でリード練習。
10b,10b/c,11a,11b,10c,10d,11a,11a,11a,11b/c,11d,12a,12a
以上、13本トライ。
11前半までは、2本ずつトライ。
最後の3本のみ1本ずつトライした。

11dは赤テープから青テープに繋ぐ左上するライン。久しぶりにトライしたが、成功して嬉しい。
●最初にトライした12aは白ピンク、ルーフ越えからの一連のムーブが悪い。でも、何と言っても最後の終了点取りが激しく難しい。今日は2テン。
●最後にトライした12aは赤水色、ストレニ系でずっと一定して難しいムーブが続く。クリップも悪い。今日は2テン。

今日のトライで、12も少し光が見えてきたかも。
今年中にRPできるか?
(1テンくらいになって、RPが近づいたら1日複数回トライして一気にRPに持ち込もうかな)

PS
今日は年会費を支払った。
今回から始まった全店舗有効フリーパス会員。
これで高槻店でも、いちいち支払う必要がなくなった。
スタッフの皆さん、顔パスでよろしく!

「「狂い」の構造」春日武彦/平山夢明

2010年11月28日 09時36分14秒 | 読書(対談/鼎談)


精神科医・春日武彦さんと人気作家・平山夢明さんの対談。
・・・と言うより、放談でしょうね。(もう言いたい放題)
さすがに有名精神科医と作家なので、切り口や比喩がするどい。
本音で迫り、核心をガンガン衝いてくる。
一部紹介する。

P58
平山:結局、いつも疑問に思うのは、そんなに精神医療とか、カウンセリング力っていうのは、人間の根本を激変させるほど強力なものなんだろうかと。
春日:いやあ、ないない、ないない。
平山:例えば、『蜘蛛の糸』のカンダタのように異常犯罪者が心から悔い改めたりするんだろうかと思うんだけど、そんなことはあるんですか?要は機能不全みたいなものでしょう?
春日:だから、俺なんか人格障害のヤツなんかを扱ってても、治そうといいう気もないし、治ると思ってないし。じゃあどうするかって、相手が年取るのを待つわけだから。その間をまあ、そんなに外さないでいてくれりゃあいいやと思ってるんだけど。
平山:そうだね。例えば非常に残虐な殺人を犯してしまった人間に対して、「育て直しをする」とか「カウンセリングを行う」とかっていうことで、社会復帰させて、「今はもう立派な人になりました」というようなことがありうるだろうかっていう。
春日:それは嘘だね。愚者のロマンよ。
平山:ないすよねえ・・・と思うんですよ。で、なぜそう思うかといったら、本当に罪を自覚した場合は、自殺しちゃうんじゃないかと。そうでしょう?
春日:ま、生きるということは、いかに自己正当化を図っていくか、その工夫と実践の日々ですからね。


P123
春日:みんなは100万画素なのにさ、例えば殺人を犯したヤツだけは、なんか70万画素になってる感じ。画質が粗くなってる印象がある。
平山:ああ、それはあるかもしれない。結局、やっぱりある種の感度を鈍らせてるわけでしょう。
春日:そうそう。70万画素で、しかもポツポツとドットが抜けてる。
平山:それは、表に出ちゃうんだよね。やっぱり。
春日:で、最終的にはさ、一種の安直の道を選んでるわけだから、あらゆることに投げやりになってくるんだよね。


【ネット上の紹介】
給食費未納問題、赤ちゃんポスト、光市母子殺害事件から伝説的連続殺人鬼まで。怠慢で、尊大で、鈍感で、無意味…世界はついに狂気のざわめきに満たされた。どいつもこいつもバルンガ病だ。「このミス1位」作家と精神科医が超危険な狂気の川を遡り、その源流を目指す。
[目次]
第1章 「面倒くさい」が「狂い」のはじまり(怠慢は人を殺す;交通事故現場は狂気の溜まり場 ほか);第2章 バルンガ病の人々(給食費を滞納する王様たち;「黙って俺の言う通りにしろ!」 ほか);第3章 “雑”な狂人たち(山口県光市母子殺害事件とドラえもん;膝がカクッと抜ける! ほか);第4章 “ハイ”になってしまった人々(有吉佐和子が『笑っていいとも!』をジャック;なぜ盗作するのか? ほか);第5章 殺す狂人たち(人を殺す瞬間;人を食べるということ―ゲイン、ダーマー ほか)
著者紹介
春日 武彦 (カスガ タケヒコ)  
精神科医。1951年、京都府生まれ。日本医科大学卒業。都立松沢病院、都立墨東病院勤務を経て、’07年より東京未来大学教授
平山 夢明 (ヒラヤマ ユメアキ)

1961年、神奈川県生まれ。’94年、『異常快楽殺人』(角川ホラー文庫)で作家デビュー。『独白するユニバーサル横メルカトル』(光文社)で日本推理作家協会賞受賞、『このミステリーがすごい!』’07年版国内編第1位を獲得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


「僕とおませちゃん」(1)柘植文

2010年11月28日 09時32分07秒 | 読書(マンガ/アニメ)


柘植文さん最新刊。
小学生ライフ、シモネタ満載コメディ。
この著者の特徴として、メジャーを目指さないのは分かっていたけど。
まさか、こっちの方に行くとは思わなかった。
(間違っても「ちびまるこちゃん」にはならない)

柘植文さんと言えば「野田ともうします。」が有名。
学術的、マニアックな部分と世俗的なものが共存している。
この作品でも同じテイストが味わえる。
例えば、P164「クロイツェル・ソナタ」。

クラスメートの男の子がピアノを習っている。
レッスンの先生が携帯で彼と痴話げんかしてレッスンが始まらない。

「私はこんなに愛しているのにあの人は・・・どうして私だけを見てくれないの・・・」
「ベートーベンの『クロイツェル・ソナタ』か・・・」
「・・・彼と演奏する予定で・・・」
「先生はトルストイがこの曲に触発されて書いたという小説『クロイツェル・ソナタ』は読みましたか?」
「え・・・いえ・・・」
「小説『クロイツェル・ソナタ』は妻の不貞を疑い嫉妬に狂った男が妻を殺す物語です・・・」
「嫉妬・・・・・・」
「先生、本の中に嫉妬は何から生まれるとあるかわかりますか?」
「さあ・・・愛・・・かしら・・・」
「・・・いいえ肉欲ですよ先生・・・」

【ネット上の紹介】
おバカなヒロくんと好奇心旺盛なませちゃんが贈る、ひみつのお勉強タイム!ヒロくんとませちゃんは、盛乳小学校の2年生。大人の世界はわからないことがいっぱいです。「あかちゃんはどうやって作るんですか?」「おもちゃは夜中に動くんですか?」「テレフォンクラブって、部活動ですか?」ませちゃんのまっすぐな問いに、盛乳町の大人たちがときに広い心で、ときにうろたえながら答えます。ちょっぴり大人向け★の性教育コメディ、じわじわ人気の第1巻!浦島くんが主人公の番外編「クロイツェル・ソナタ」、盛乳町の全貌がわかる「僕とおませちゃんの盛乳町案内」を収録。

【参考図書】

「リアル」(10)井上雄彦

2010年11月26日 22時43分18秒 | 読書(マンガ/アニメ)


「リアル」最新刊、ついに10巻目突入。
不定期に連載されているけど、ほぼ1年に1冊のペース。
著者得意のバスケがテーマ・・・ただし車椅子バスケ界を中心とした群像劇。
車椅子パスケを通して身障者を描き、身障者を描いて車椅子バスケの世界を描いている。
さらに、身障者と健常者の対比。
(この世界は紙一重、我々もいつ身障者になるか分からない)

以前から書いているけど、野宮のキャラクターが最高。
(野宮は「フツー」の健常者)
いいかげんかと思えば、真剣でまじめ。
でも、あきっぽく、おこりっぽく、ダメ人間。
それでも、バスケに対する情熱は人一倍。
野宮がプロバスケ入団テストを受ける。
その前儀式として、退学した母校を訪問するシーンが傑作。
高校ではちょうど卒業式の最中。
野宮が卒業式に乱入し、演壇に上がっていく。
さて、どうなるか?
(読んでみて)

【参考リンク】
http://yj.shueisha.co.jp/real2010/ (←音が出るので注意)
INOUE TAKEHIKO ON THE WEB(公式サイト)


「3月のライオン」(5)羽海野チカ

2010年11月26日 22時08分19秒 | 読書(マンガ/アニメ)


羽海野チカさん最新刊、シリーズ5巻目。
棋界様々な人間模様が描かれることで、さらに奥行きが出てきた。
その中で、メインの登場人物達が活躍する・・・さらに深みがでる、ってもんだ。
後半重要なエピソードが描かれる。
零君の過去を振りかえるシーン。
「てんとう虫の木」①②③・・・これが秀逸!
零君の過去が描かれ、ひなちゃんの現在が描かれる。
過去と現在がシンクロするときの画像が感涙。
ひなちゃんが幼い零君に手をさしのべるシーン!
もう奇跡でしょう!


スハラジム・池田店

2010年11月23日 21時12分03秒 | ジム練習



スハラジム・池田店に行ってきた。
阪急池田駅から数分、便利な場所にある。
176号線から1本奥の道路に面しており、周りは閑静な住宅街。
宝塚沿線のクライマーにとってありがたいジムと思われる。
(宝塚だけでなく川西からもけっこう来られている、とのこと)

さて、さっそくボルダーサーキットをトライしてみた。
●一番簡単なのは黄色テープで20課題ある。
ナカガイジム系の特徴なのか、ウォームアップにしては難しい設定である。
いったい初心者が登れるのか?、って課題もある。
もちろん私は全てOSしたが、あなどれない課題がいくつかあった。

●次にトライしたのが青テープ15課題。
ナカガイ高槻店の白テープに相当する。
(ルカラで言えば赤テープに相当する)
即ち、かなり難しい。
特に、④⑥⑦⑧⑮が難しく感じた。

●最後に緑テープ10課題をトライした。
ナカガイ高槻店・青テープより難しく感じた。
(ルカラ言えば黄色テープに相当する)
このレベルになると、休みながら何回もトライしてやっとRP、って状態。
比較的簡単なのは①②④⑤くらい。
難しいのは③⑥⑦⑧⑨⑩である。
特に、⑥と⑨はRP出来ず、宿題となった。
どちらも、細かいホールドで引きつけて遠いホールドを取る課題である。
モロ私の弱点が露呈してしまった・・・そんな感じだ。

以上、これにて練習終了。
青テープ15課題、緑テープ10課題だけど、これからもっと課題が増える、と思う。
(さらに上級課題の赤テープ課題、ピンクテープ課題があったが、私はトライする余裕無し)
課題全体の印象として辛めで難しいと感じた。
(緑テープ4級、となっているが、V3~V4くらいに感じた)
『アメとムチ』のムチばかりな状態。
・・・初心者に厳しいジムと感じたが、けっこう皆さん頑張って登っている。
話を聞くと、初めて間もない方も着実にRPしていっているようだ。
ムチが有効に働いているのかも、と感心した。
また、今回は時間が無く長モノをトライしなかった。
次回は試してみようと思う。

PS
クライミングと関係ないけど、2階フロアーがまるっきり空いている。
スハラさんは建物全体を借りているけど、1階部分しかジムとして使用していない。
2階側面は鏡になっており、ヨガ教室とかに利用出来そう。
非常にもったいないと感じた。(誰かに貸し出ししたらどうだろう?)







↑真面目に労働するスハラさん。
【参考リンク】
http://suharagym.com/ikeda/index.htm


「アニマルアイズ動物の目で環境を見る」(1)宮崎学

2010年11月23日 08時50分53秒 | 読書(写真エッセイ)

サブタイトルが「ごちそう砦」・・・表紙の絵を見てのとおり。
サルがリンゴに囲まれウハウハ状態である。
いきなり、これは何だ!って心を動かされる。

ウィキペディアを読むと、著者について、次のような説明がある。
(以下、転載)
日本各地の野生動物を被写体とすることが多いが、本人は「動物写真家」と呼ばれることを嫌っており「自然界の報道写真家」を自称している[1]。撮影には、赤外線センサなどとカメラを組み合わせた自作の無人撮影装置を使うこともあり、一般的には撮影困難な野生動物の生態をも数多く写真に収めている。猛禽類などの生態写真に関しては、1980年代から日本の第一人者[7]とされている。

さて、具体的にこの本の紹介をする。
シリーズ全5冊の第1巻目。
タイトルどおり動物の目をとおして環境を見ている。
例えばP15、煙突から煙があがっていてその周りをたくさんの鳥たちが飛んでいる写真が掲載されている。

長野県のゴミ焼却場の上空では、煙突からもうもうとあがる白い煙の中を、トビたちが、ぐるぐると円をえがきながら飛んでいた。清潔好きのトビたちは、羽根についたダニを、煙でいぶして殺虫しているのだ。
昔、ぼくが子どものころは「野焼き」といって、早春に田んぼや畑で、わらや枯れ草を燃やし、その灰を肥料にしていた。そんな野焼きの煙の中を、トビが舞っていた。
焼却炉の煙の中に、ダイオキシンをはじめ生きものに有害な物質が、たくさん含まれることがわかったのは、最近のことだ。もちろん、トビたちは知るはずもない。


P34にはゴミの写真が掲載されている。

北の北海道から南の奄美大島、そして大都会、東京のゴミ捨て場。ぼくは日本じゅうの、いろんなゴミすて場をのぞいてきた。どんなところにも、人がすてたゴミを見のがさない目があった。虫や鳥やけものたち、みんな、毎日のように、山づみにされるごちそうに、「ゴミ、大歓迎!」とさけんでいた。
もしかしたら、いま、ぼくたち人間がいっしょうけんめい工夫してやっている「リサイクル」を、生きものたちは、ごく自然に、あたりまえのこととしてやっているんじゃないか。それも、ずっと、ずっと昔から。
なのに、それでも食べきれないほどのゴミを、ぼくたち人間は、毎日、毎日だしつづけている。
ぼくは、最近、生きものたちが食べる生ゴミは、ゴミといってはいけないんじゃないか、と気がついた。
食べられないプラスチックやビニールなどが、ほんとうのゴミだ。そんなゴミと生ゴミをいっしょくたにして、みんなむだにすててしまっているのは、ぼくたち人間だ。
食べきれない、食べられない、たくさんのゴミが、ばくらのまわりにどんどん、たまっていく。ぼくたちは、このまま「ごちそう砦」をつくりつづけて、いいのだろうか。



【参考リンク】
宮崎がく写真館 森の365日公式ホームページ)

【略歴】
1978年『ふくろう』で第1回絵本にっぽん大賞、
1982年『鷲と鷹』で日本写真協会新人賞、
1990年『フクロウ』で第9回土門拳賞、
1995年『死』で日本写真協会年度賞、『アニマル黙示録』で講談社出版文化賞受賞

【ネット上の紹介】
動物たちは、環境問題を解決するための新しい見方・考え方を教えてくれます!ここでは、動物の鋭い目と鼻はゴミの山にごちそうを発見する。ゴミ問題を動物の目を通して考える。

【著者紹介】
宮崎 学 (ミヤザキ マナブ) 
1949年、長野県に生まれる。精密機械会社勤務を経て、1972年、独学でプロ写真家として独立。『けもの道』『鷲と鷹』で動物写真の世界に新風を巻き起こす。現在、「自然と人間」をテーマに、社会的視点に立った「自然界の報道写真家」として日本全国を舞台に活躍中。1978年『ふくろう』で第1回絵本にっぽん大賞、1982年『鷲と鷹』で日本写真協会新人賞、1990年『フクロウ』で第9回土門拳賞、1995年『死』で日本写真協会年度賞、『アニマル黙示録』で講談社出版文化賞受賞。現在、長野県駒ケ根市在住。日本写真家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


ナカガイ・摂津店

2010年11月22日 22時26分41秒 | ジム練習

日曜は(土曜日に引き続き)、ナカガイジムでもリードを行った。
もちろん、岩場での2日登りを意識した練習だ。
内容は以下のとおり。

10b、10b/c、11a、11b、11c/d、11c、11d、12a、12a、11a
以上、10本

2日登りリードに、まだ慣れてないので控え目、押さえ気味なトライ。
少しずつ本数を増やして、インターバルも短くしていきたい。
いくつか具体的に感想を書いておく。

●最初にトライした12aは白ピンク、ルーフ越えからの一連のムーブが悪いが、何と言っても最後の終了点取りが激しく悪い。パンプして疲労した状態で最後のムーブをこなすことが出来るのだろうか?
●次にトライした12aは赤水色、ストレニ系でずっと一定して難しいムーブが続く。左上するルートなので、失敗すると振られて落ちるので、クライマーもビレイヤーも注意が必要。私はテンション多数で、やっとこ終了点に到達。
●最後にトライした11aは、つい最近出来た紫四角。ナカガイジム・グレード11aなので、おそるおそるトライした。11aとなっているが、もしかして激悪なんじゃないだろうか?、と深読みしたから。でも、それは杞憂にすぎなかった。非常に素直なオンサイト向きライン。グレードも辛くない、まったくフツーのグレードである。故に、私もフツーにOSした。
【参考リンク】→ニュールート

さて、土曜、日曜とリード練習を行った。
でも普段は、様々な理由、要因が絡み、ボルダー練習ばかりしている。
ホントは、1年中リード練習をしたいのが本音。
私の練習目的は、あくまでも岩場リードルートでのOS、RPだから。
だから、岩場ルートを意識したボルダー練習となっている。
長モノをトライする時も、「これが岩場にあってクリップしながらリードしたらグレードはどうだろう」、とか。
「これを登ったら、岩場でこのルートが登れるだろう」、とか想定している。
具体的にいくつか例をだそう。

ルーフ下から始まるピンクテープ6b+・・・おそらく11b/cくらいの値打ちあり、(これを往復したら12aくらいか?)
オレンジテープ6c・・・12aくらいに感じる(最近は、別ルートと繋いでトライして単独でトライすることは少なくなった)もし、上記ピンクテープから繋いでも、あまりグレードは変わらないように思う。ただし、ピンクテープを登って、降りてからオレンジに繋いだら12cくらいか?
先日コンペルートの薄黄緑6c・・・これは12a/bくらいに感じる。
茶スラ7a+・・・これは13aくらいに感じる。(何度もトライしているが、未だに成功せず・・・1テンばかり)

以上、あくまでも個人的な感覚なので追求しないよう。
リーチ等でかなりグレード感覚は異なってしまうから。
なぜなら、ジムのホールドは岩のそれと違って限定されてしまうから。
あまり真剣に考えないように。(あくまでも参考程度・・・ということで御容赦)

PS
なお、ルカラの長モノグレードは、おおむね標記どおり。
(緑テープしかトライしてないから大きな事は言えないけど)
具体的に2つだけ書いておく。
トンネル入口スタートの緑四角、長いラインでルーフ2つ越える最近出来た絶妙ラインだけど、11ノーマルにしては難しく感じる。
奥壁前傾ライン緑四角、これが1番難しい緑テープだけど、12-でもおかしくないと思う・・・でも、力のあるボルダラーなら簡単に登るんでしょうね。


「音もなく少女は」ボストン・テラン

2010年11月21日 12時12分26秒 | 読書(小説/海外)


オビの文句はこうである。
『いい小説だ。胸に残る小説だ』(by 北上次郎)
・・・まったくそのとおり。
今年の海外小説ベスト、と思われる。
(おそらく毎年恒例年末ランキングでも上位になるでしょう)

いくつか文章を紹介する。
P54
『緋文字』についてフランがクラリッサに説明するシーン。
「本の題よ。私生児を産んだだめに、誰にも見えるように胸にAという字をつけた服を着なければならなかった清教徒の女の話。わたしの母はその話をよく生徒に話していた」フランは紙に書いたAの文字を指さして続けた。「でも、これはほんとうに緋文字だった。なぜなら、この文字は教育や教養を意味するからよ。
でも、教育と教養は問題の多い同盟にもなりうる。なぜなら、選択肢のあることがわかりはじめると、世界というものが自分の知っている以上のものだということがわかると、人は新しいものを求めるようになるから。
あなたのまわりの人たち、あなたの最も近しい人たちはあなたに望かもしれない。要求するかしれない。今のままでいるように。なぜなら、あなたが変われば、そのことが彼らの人生における脅威になるかもしれないから。そもそも言われたとおりにしないということは、言われたとおりにすることよりはるかに大きな危険を冒すことよ」


P149
フランとイヴの会話。
―わたしは神さまのことは誰でも信じてるんだと思ってた。
「それはちがうわ」とフランは言った。
―神さまを信じてなくても天国に行けるの?
「神を信じてなければ」とフランは答えた。「天国なんて必要ないものよ。だって地獄だけがあるものなんだから。この地球に」
(中略)
しばらく歩くと、ヴァレンタイン劇場近くの店先に人だかりができていた。
 みな店の窓に顔を近づけ、中をのぞいていた。みな途方もないショックを受けたような顔をしていた。その店では商品のテレビすべてが大きな音でつけられていた。
テレビの画面では、細い口ひげを生やしたワイシャツ姿の男が結んだネクタイをゆるめて話していた。イヴはその男の唇を懸命に読んだ。―大統領・・・・・・ダラス・・・・・・狙撃。


この作品には、重要な女性が4人登場する。
・・・クラリッサ、フラン、イヴ、ミミ、この4人の人生、特にイヴを中心に語られる。
イヴの人生を語り、ニューヨーク・ブロンクスを語り、合衆国20世紀を語っている。
イヴは聾者として生まれる。
いかにして学校に通い、カメラと出会い、ニューヨーク・ブロンクスで生き抜いたのか?
全部で462頁・・・たっぷり堪能してみて。

【ネット上の紹介】
貧困家庭に生まれた耳の聴こえない娘イヴ。暴君のような父親のもとでの生活から彼女を救ったのは孤高の女フラン。だが運命は非情で…。いや、本書の美点はあらすじでは伝わらない。ここにあるのは悲しみと不運に甘んじることをよしとせぬ女たちの凛々しい姿だ。静かに、熱く、大いなる感動をもたらす傑作。
著者紹介
テラン,ボストン (テラン,ボストン)Teran,Boston
アメリカ、サウスブロンクスのイタリア系一家に生まれ育つ。1999年、『神は銃弾』でデビュー、同作は高く評価され、イギリス推理作家協会新人賞を受賞、「このミステリーがすごい!」第1位、日本冒険小説協会大賞の3冠に輝いた


【参考リンク】
ボストン・テラン『音もなく少女は』

【おまけ】
聾者を主人公にした作品で思い出すのが下記作品「静寂の叫び」、ジェフリー・ディーヴァー作品だ。
聾学校の生徒を乗せたスクールバスが、脱獄囚3人に乗っ取られる。
囚われたスクールバスに乗り合わせた教育実習生メラニーは単独で反撃に出る!
(こちらは完全にエンターテイメント作品・・・でも、見事に聾者の世界を描いている)

【ネット上の紹介】
聾学校の生徒と教員を乗せたスクールバスが、三人の脱獄囚に乗っ取られた。彼らは、廃屋同然の食肉加工場に生徒たちを監禁してたてこもる。FBI危機管理チームのポターは、万全の体制で犯人側と人質解放交渉に臨むが、無残にも生徒の一人が凶弾に倒れてしまう。一方、工場内では教育実習生のメラニーが生徒たちを救うために独力で反撃に出るが…緊迫の展開に驚愕と興奮が相次ぐ、読書界で話題独占の作家の最高傑作。


久しぶりのパンプ

2010年11月21日 10時54分13秒 | ジム練習

久しぶりにパンプに行った。
リード練習の為だ。
11a,11a,11b,11b,11c,11c,と順番に2本セットでトライ。
リード久しぶりなので、クリップのタイミング、チョークアップのタイミングが微妙にずれる。
これだけで汗をかき、息が切れ、へとへとになる。
ここで少し休んで、インターバルを取りながら真剣にトライした。
以下、ルート個別の感想。
(NH=ノーマルヒル、LH=ラージヒル、GW=ビッグウェイブ)

11d、LH / ピンク OS レスト箇所があって比較的登り易い
11d、BW +水色 失敗 出だしからルーフ到達までで充分疲れる。中間部前傾右上する箇所も悪い。
12a、BW ↑茶色 2回目RP 最終フェースで終了点をクロスで取りに行くのが悪い。1回目は躊躇してパンプ。2回目でRP。
12a、NH □赤 OS 休めそうで休めないホールドの連続。なんとかOS。
12a、LH □ピンク 失敗 カンテ沿いを登るテクニカルなライン。途中ハリボテあたりでクリップ出来ずテンション。後で設定者に聞いたところ、途中左に行く際のガバホールドのテープが剥がれている、とのこと。次回は使用して登ってみようと思う。

以上、練習終了。
今回は比較的登り易いルートを聞いて登った。(但し、BW水色+の11dは他の11dより辛い、と思う)
それにもかかわらず、あまり大した結果出ず。
やはりタテの動きの持久力不足+クリップの体勢にムリがあるのとタイミングのズレが原因、と思われる。
少しずつ改善していきたい。
なお、インターバルは30分~45分である。


「カフ」中村瑞希

2010年11月18日 23時09分49秒 | 音楽


中村瑞希さんは奄美出身の歌手。
以前、TVの民謡番組で歌声を聴いたことがある。
それが何年か前の話。印象に残る歌声であった。
最近、また聴きたくなったので購入した。
(普通のCDショップでは入手不可能・・・私は奄美から直接取り寄せた)

よかったら歌声を聴いてみて。

http://www.youtube.com/watch?v=nCHmnt-3E14&feature=player_embedded#!
民謡酒場のようなところで歌っておられる。(近所なら聴きに行くんだけど・・・・音が出るので注意↑


「残酷な王と悲しみの王妃」中野京子

2010年11月15日 20時54分06秒 | 読書(エッセイ&コラム)


歴史学者、美術評論家を名乗る専門家は多い。
でも、専門知識を我々一般人に解りやすく、楽しく紹介できる方は少ない。
中野京子さんはその稀有な知識人の1人。
今回も楽しく読ませてもらった。

本作品は中野京子最新刊、さっそく具体的に紹介しよう。
内容は全部で5章。
メアリー・スチュアート、マルガリータ・テレサ、イワン雷帝の七人の妃、ゾフィア・ドロテア、アン・ブーリン。
本流部分のストーリーも面白いし、ちょっと挿入される雑学レベルの話も興味深い。
例えば、P98。

封建的な家父長制度のもと、ロシアの夫は妻を殴るのがあたりまえで、「女房を殴れば殴るほどスープが美味しくなる」だの「毛皮は叩けば暖かくなり、女房は叩けば優しくなる」との諺まであったほど。

さらにP120。

当時のロシア人が日常生活の指針としていた書物『ドモストロイ(家庭訓)』によれば、「夫は妻を折檻してよい」のだった。しかもその折檻の程度たるや、同書にはまた「子どもを甘やかしてはいけない、肋骨を1本へし折るくらいでないと、大きくなって刃向かってくる」とも書かれていることから、推して知るべしであろう。

また、珍しくも著者の『美人論』が展開されている箇所がある。(P160)

美しいのに愛されないはずがない――そう感じてしまうことこそ、人間の陥りやすい罠なのだ。ダイアナ妃はチャールズ皇太子に愛されなかった。チャールズは、誰が見てもダイアナ妃より外見の劣るカミラを選んだ。それは別に彼が美人を嫌い、不美人を好んだからではなく、ダイアナを愛せず、カミラに愛を感じただけのこと。美醜が先なのではなく、人間に美醜が付随しているだけの話だ。

第五章『アン・ブーリン』では興味深い論考をされている。
即ち「はたしてアンに愛はあったか?」、である。(P236)
以下、転載。(ちょっと長いけど、面白いので読んでみて)

歴史家たちの間でも意見は二分され、定説はない。最初のうち愛していなかったのは確かだ。問題はその後である。一国の王から熱烈なラブレター(ヴァチカンに十七通も残されている。なぜヴァチカンに?それも謎だ)をもらい、他国と戦争になりかけてまで、また宗教改革をしてまで、臣下を処刑し元王妃を退けてまで、自分を求めてくる、国のナンバーワン男を、いつまでも愛さずにいられるものだろうか?
いられる。
その点で、女は男ほど情に流されやすくはない。愛してくれる相手を可愛く思うようになる、というのは男性特有の(不思議な)優しさであり、たいていの女性は嫌なものは嫌なまま、身をまかせたにしてもそれは我慢しているだけだ。だからアンが徹頭徹尾、己の野心だけで行動していた、という説にも説得力はある。
 しかし愛というものの性質を考えるとき、一方通行がそれほど長く続くものだろうか、との疑問が湧く。遠くから恋しているだけなら、たとえ相手に嫌われていようと、十年でも二十年でもあるいは一生でも続けれれるかもしれない。だがヘンリーとアンは、後半、ほぼ毎日のように顔を合わせていた。アンに情のひとつもなければ、いかなヘンリーであれ、恋情を保てたとは思えない。アンの心がわずかずつでも自分に傾いてきたればこそ、そしてある瞬間に魂と魂が響きあったればこそ、愛は成就したのではないか。
ヘンリーのようにではないにせよ、アンもきっと愛したのだ。彼女が愛したとき、ヘンリーはうっすら失望した。手に入った愛は、もういらない・・・・・・。


以上、転載終了。
いかがでしょうか、この分析・・・こういった文章は他の歴史学者では求められない。
だから、中野京子作品は面白いのである。

PS
帯のコピーがかっこいい・・・「運命の支配か、宿命への挑戦か」
表紙絵はベラスケス「ラス・メニーナス」・・・プラド美術館所蔵、門外不出、と聞く。

【ネット上の紹介】
要旨]
運命の支配か。宿命への挑戦か。アン・ブーリン、マルガリータ・テレサ、イワン雷帝etc.数百年の時を超え、王族たちの生々しい息遣いがここに甦る。『怖い絵』の著者がヨーロッパ王朝の光と影を辿る歴史読み物。
[目次]
第1章 メアリー・スチュアート;第2章 マルガリータ・テレサ;第3章 イワン雷帝の七人の妃;第4章 ゾフィア・ドロテア;第5章 アン・ブーリン


ナカガイ・摂津店

2010年11月14日 21時46分05秒 | ジム練習
昨日の疲れが残っている。(帰宅も遅かったので)
さて、気持ちを切り替え、年末年始に向け練習。
昼過ぎから自転車でジムに向かう。
練習内容は次のとおり。

①垂壁長モノ6本(ウォームアップ)
②ボルダーサーキット黄色テープ20本(ウォームアップ)
③青テープ17番(ルーフ用アップ)
④オレンジテープ(6c)をピンクから繋いでRP

さて、ここからが本日の勝負。
目標ルートは、コンペ課題・薄黄緑(6c)32手。
先週トライした際、ジブス左足が滑ってデコをマットですりむいた、いわくのラインである。
今日は2日目のトライ・・・なんとしても登ってしまいたい。
(平日このエリア混雑するのでトライしていない)
実は、早い目にけりをつけて、茶色テープ(7a+)を登ろうと思っていた。
ところが、失敗ばかり。(スローパー・マッチから右手を出すところ)
4回目失敗した後、この箇所を集中して練習する。
(微妙な体重移動と腰の位置がポイント)
コツをつかんで、5回目でやっとRP。(嬉しいと言うより、ホッとした)
そんな訳で時間なくなり、茶色テープはトライせず。
最後にピンクテープ(6b+)トライして終了。

PS
同じ6cでも、前傾オレンジテープより、コンペ課題・薄黄緑の方が難しく感じる。

RUKA・RA・GHAAM(11月)2回目

2010年11月14日 08時24分34秒 | ジム練習

土曜日ルカラに行ってきた。(今月2回目)
練習内容は次のとおり。

①ボルダーサーキット(白テープ)20本
②ボルダーサーキット(赤テープ)25本

ここから長モノ練習に入る。今日は緑テープ(11クラス)7本全てを登ろうとトライした。

①長モノ(緑テープ)/、11c、入口からスタート、これが1番長いかも
②長モノ(緑テープ)×、11-、トンネル下からスタート、これが1番簡単?
③長モノ(緑テープ)⊥、11-、奥壁前傾壁スタート、ガバばかりだけどヨレる
④長モノ(緑テープ)/、11、奥壁前傾壁スタート、カンテ上がるところがムズい
⑤長モノ(緑テープ)T、11、キノコ奥からスタート、キノコ回り込んでルーフ~這い上がり(好みのライン)
⑥長モノ(緑テープ)□、11、トンネル入口スタート、長いラインでルーフ2つ越える。最近出来た絶妙ライン
⑦長モノ(緑テープ)□、11d、奥壁前傾ライン、これが1番難しい・・・本日何度もトライしたが、成功せず

結果は・・・6本RP、1本失敗。まだまだ実力およばず。
7本RPを目指してかなり頑張ったが、ダメだった。
精進足らず、さらなる練習が必要、と感じた。
(気合いを入れすぎたせいか、夕方からお腹が痛くなってきた)


2010年度ハイキング&登山一覧

2010年11月12日 22時46分03秒 | 登山&アウトドア(関西)
ちょっと早いけど、今年1年の登山&ハイキングを振り返ってみたい。
順番に羅列する・・・以下のとおり。

五月山 1:45 4.5km (3/22)
天王山▲270m 2:20 5.8km (3/28)
大文字山▲466m 3:05 8.1km (4/4)
鞍馬山・貴船神社 2:25 6.7km (4/26)
安土山&繖山(きぬがささん)▲433m 3:35 10.7km (5/8)
金比羅山▲573m、寂光院 3:20 7.8km (6/5)
ポンポン山▲679m 4:30 16km (7/21)
北アルプス・白馬岳▲2,932m (8/6-8/8)
阿武山▲281.1m 1:00 (9/23)
比良山系・武奈ヶ岳▲1214m 7:45 (10/11)

印象に残るハイキング・ベスト3を選びたい。
1位 金比羅山 静かで趣がある。下山したら寂光院と三千院、ってのもさらに雰囲気が盛りあがる。さらに戸寺バス亭横に土産物店あり、ここで買ったおはぎ、きんつばが美味かった。また食べに行きたい。
2位 大文字山 京都屈指の人気ハイキングコース。登ると京都市内を見下ろす眺望の良さ。下山すると哲学の道で、これも雰囲気が良い。
3位 天王山 歴史上有名な山。登ると桂川、宇治川、木津川が合流しているのを見渡せる。下山すると、アサヒビール美術館とサントリー蒸留所があり楽しめる。

以上、こんな感じでどうでしょう。
白馬は本格的登山で別格なので外した。武奈ヶ岳も、ハイキングと言うより登山の範疇に属する。阿武山、竜王山、ポンポン山は、あまりに身近すぎて選ばなかった。

(↑金比羅山)

(↑大文字山)

(↑白馬下山後の筆者・・・来年もこんな感じで登りたい)