韓国ドラマ「いとしのソヨン」をU-NEXTで観た。
(2012年 KBS 制作)
全50話、1話63分~65分、最高視聴率49.3%
初回視聴率23.4%、平均視聴率35.8%
韓国ドラマと言うと、あり得ないような設定と展開がスタンダード、と思っていた。
でも、本作品は、普通のホームドラマ。
もちろん、平凡すぎると、ドラマとして面白くないから、適度にひねっている。
つまり、「非凡な設定・事件」と「リアルな展開」が両輪としてうまく機能している。
(その兼ね合いが難しい)
韓国ドラマにも、こんな面白い「ホームドラマ」があったんだな、と目を開かされた。
群像劇としても、登場人物1人1人丁寧に描かれている。
脚本は「華麗なる遺産」「黄金の私の人生」と同じ。(どうりで面白いはずだ・・・私の中では、「家族」をテーマにしたmust3部作、と思う)
内容は、次の通り。
ダメ父のせいで、父の借金を返す青春時代を送ったソヨン。
休学して働き、双子の弟を医大に行かせた。
自身は、お金と時間のかかる医大を諦め、法科大学に進んだ。
紹介されたアルバイトの一つが、財閥の問題児の住み込み家庭教師。
その問題児の兄との経緯も色々あるけど、結局、結婚することに。
「ネタバレじゃないか!」、と怒られそうだが、ソコは重要でない。
全50話中、早々に結婚してしまうから。
結婚してからのエピソードが、本作品のキモだから。
結婚生活がこじれてしまうのは、「私は孤児だ」と、結婚時に言ってしまったから。
(つまり結果として、親を捨ててしまった)
いったいどう展開し着地するのか?
全50話ずっと目が離せない。
【気になる点】・・・一部ネタバレなので、注意。
第43話で姦通罪が出てくる・・・韓国では2015年まで存在したようだ。
儒教思想、旧い家父長制度が色濃く残っている、と言うことか。
だから作品の中核テーマとなる、「親を捨てる」というのは儒教モラルとして大罪。許されないことだ。
「チャンボリ」でも、悪女役・ヨン・ミンジョンは、「自分は孤児だ」と偽り、親を捨て、子も捨てる。だから、堂々たる悪役として物語を最後まで牽引出来た、と言える。
「黄金の私の人生」でも、ヒロインは生みの親を選び、(結果として)育ての親を捨て、そんなことをししてしまった自分を許せず自殺しようとする。
【おまけ】第46話でソヨンが雪山に登る。ソウル近郊の山と思われるが、どこの山だろうか?調べがついたら登ってみたい。
【疑問】
途中で「100人の子供も1人の悪妻にかなわず」って言葉が出てくる。
これはどう言う意味だろうか?韓国では有名な格言なのだろうか?
「社会を知るためには」筒井淳也
社会学入門、とも言うべき作品。
随所に推薦図書も紹介されており、参考になる。
P87
二十世紀後半の社会変動にはいくつか大きな流れがありましたが、目につくところで大きな変化のうちのひとつが、女性の労働力参加です。
戦争と福祉充実の因果関係
P94
一般に戦争が生じると、稼ぎ頭である(働き盛りの)男性の障害や死、あるいは職場復帰の困難がもたらされるので、政府が国民の生活の保障をする必要が高まるのです。(男性がいないため、電車の運転は従来男性が行っていたのが、女性が進出した。ところが、大陸から男性が復員してくると、再び、女性は駆逐された、というような例がある・・・「チンチン電車と女学生」)
社会主義と計画経済
P125
ほとんどの社会主義の国は、ロシアのように社会主義を捨ててしまうか、あるいは中国のようにそれを大幅に修正してしまいました。社会主義というのは、拡大する分業と資本がもたらす問題を解決しようという意図を込めた二十世紀の人類の壮大な実験であり、また壮大な「意図せざる結果」を生み出した運動でもありました。
P201
家族主義の国で家族を作らなくなっているというのは、逆説的な現象ですね。
(中略)
家族主義の国では、家族の役割が重いですから、気軽に家族を作るわけには行きません。ちゃんと機能する家族を作るために、女性はしっかり稼ぐ能力のある男性を探さなければなりません。
【ネット上の紹介】
「社会」という言葉は、様々な形で使われていて、普段は存在を意識しないが、その実態はとてもあいまいだ。では、どのようにすれば「社会」を理解できるのか?複雑化、副作用、絡み合う因果関係など、その特徴をつかむ。
第1章 「わからない世界」にどう向き合うか
第2章 専門知はこうしてつくられる
第3章 変化する社会をどう理解するか
第4章 なぜ社会は複雑になったのか
第5章 変化のつかまえ方
第6章 不安定な世界との付き合い方
歴史上有名な、次の人物が取り上げられている。
ペリクレス
アレクサンダー大王
大カトー
ユリウス・カエサル
北条時宗
織田信長
千利休
西郷隆盛
ナポレオン
フランツ・ヨゼフ1世
毛沢東
コシモ・デ・メディチ
マーカス・アグリッパ
チャーチル
P74
あることを、それを考えた時点では採算がとれると信じてはじめたが、完成した時点ではまるっきり採算外れになって袋だたきにあったりするが、しかし、五十年後には大変役に立つようになったりすることが起るが(ママ)、政治とは、このようなものではないだろうか。(中略)経済人の哲学だけで律するようになると、政治の矮小化はまぬがれなくなる。(御堂筋の道路が完成したとき、誰がこんな広い道路を作ったんだ、と皆が怒ったらしい。その後、何年か経つと、誰がこんな狭い道路を作ったんだ、と文句を言ったそうだ)
P74
織田信長が日本人に与えた最大の贈り物は、比叡山焼打ちや長島、越前の一向宗徒との対決や石山本願寺攻めに示されたような、狂信の徒の皆殺しである。
P75
しかし、このときをもって、日本人は宗教に免疫になったのである。いや、とかく守備範囲の外にまで口を出したがるたぐいの宗教には、免疫になったと言うべきかもしれない。
(中略)
仏教であれなんであれ、日本では、宗教が政治にちょっかいを出すことのほうが、不自然になってしまったからだ。(政教分離が、400年以上前に確立された、と)
P76
利休の屋敷に朝顔が満開となり、秀吉が行くと、摘み取れていた事件について
P95
私が秀吉だったら、その場で利休を、手打ちにしていたであろう。(中略)
利休の行為は、自然に対する冒涜だからである。
P118
不可思議にも、平等平等と口では唱える人びとの多くは、ほんとうに平等でのぞまれたら、困ってしまうものなのである。
【ネット上の紹介】
人間の顔は、時代を象徴する―。幸運と器量にめぐまれて、世界を揺るがせた歴史上の大人物たち、ペリクレス、アレクサンダー大王、カエサル、北条時宗、織田信長、西郷隆盛、ナポレオン、フランツ・ヨゼフ一世、毛沢東、チャーチルなどを、辛辣に優雅に描き、真のリーダーシップとは何かを問う。豪華カラー版。
近所に保育園がある。
自転車で通りかかると、道路に面した金網に園児が鈴生りに。
どうしたのだろう、と見ると、外に帽子が落ちている。
風に飛ばされたのだろう。
自転車から降りて、帽子を拾ってあげよう。
去り際に「バイ、バイ」、と言うと。
園児も「バイ、バイ」、と。
さらに、「タッチ」「タッチ」、と手のひらをさしだしてくる。
期待にお応えしましょう。
「廃墟に乞う」佐々木譲
北海道を舞台にした、連作短編警察小説。
過去の事件により、PTSDとなった刑事が主人公。
休職中と言うことで、プライベートであちこちから事件調査の依頼が舞い込む。
北海道各地を巡ることになり、各地の風景、歴史、風俗が語られる。
そこが本作品の大きな魅力となっている。
第百四十二回直木賞受賞作。
P11
「どうしてそんなことを、おれに頼む」
聡美は答えた。
「仙道さんが有能な刑事だと知っているからです。そしていま自宅療養中で、暇だと聞いているから」
P201
いまどきの娘がいきなり風俗営業の門を叩くことはないのだ。
家出同様に実家を出たその時期に、たぶん由美の人生には男が現れたはずである。
【備考】
北海道の旅のお供に持って行った1冊。
釧路から知床への移動で一気読み。
【ネット上の紹介】
十三年前に札幌で起きた殺人事件と、同じ手口で風俗嬢が殺害された。道警の敏腕刑事だった仙道が、犯人から連絡を受けて、故郷である旧炭鉱町へ向かう表題作をはじめ北海道の各地を舞台に、任務がもとで心身を耗弱し休職した刑事が、事件に新たな光と闇を見出す連作短編警察小説。第百四十二回直木賞受賞作。
女満別空港から羽田経由、帰宅しました。
いくつか、覚書を記しておく。
●北海道の生水は飲んではいけない・・・エキノコックスという寄生虫が含まれるから。
キタキツネの糞などから水に溶け込むのでしょうね。
●北海道ではカートが役に立たない・・・積雪がじゃまするから
●釧網線は脆弱である・・・これをツアーの根幹にしてはいけない。
結局、帰宅後復旧・・・ほとんど嫌がらせ?
●木曜帰阪予定が、列車運休により、土曜帰阪になってしまった・・・現地で2日延長。
●レンタカーは、雪に慣れない関西人はやめた方がよい、と言われた。
●もし借りるなら、四駆+スタッドレスの大型車・・・これが一番スリップしにくい。
●バスはあちこち走っているが、本数が少なく、便利が悪い。
●歩くときは小刻みに・・・街中の歩道が危険・・・チェーンスパイクを装着した。
●釧路のマーシュ&リバーさんにはお世話になった・・・釧網線の電車運休の放送が入った時、電話すると駅まで来てくれて、ホテルに送り届けてくれた・・・貴重なアドバイスももらった。もし、釧路に行ったら、カヌーに乗ってみて・・・Marsh & River (946river.com)
●今回は、JTBに頼んでいたので、ホテルのキャンセル&延長、アクティビティのキャンセル&振替、航空便のキャンセル&変更・・・大阪JTBと携帯でやりとりしながら、自分も現地でうろうろしながら段取りした。スマホのない時代なら、お手上げだったでしょう。
パソコンも持って行っていたので、データも送ってもらった。
●流氷は年々少なくなっているそうだ・・・温暖化の影響?
●現金は8万持って行ったが、残ったのは2万。あらかじめ、126,500円振り込んでいて、おそらく2万5千戻ってくるから161,500円使ったことになる。
●イオン・カードが広範囲で利用できる。
●2月14日にJALに乗ったらチョコをくれた。
●知床は釧路に比べて観光客が多かったが、例年より8割減、とのこと。
●薬を2種類飲んでいるが、途中で切れた。余分に持っていく必要あり。
●ヒグマはツキノワグマほど、積極的に人を襲わないそうだ・・・試したくないけど。
●スノウシューは知床自然センターでレンタル出来る・・・500円
●旅をしている間に、踵のひび割れが治癒した・・・コタツに入らない生活が幸いした?
【旅の段取りについて】
①航空券・宿泊ともにネット予約・・・海外行くときはこれが多い
②航空券は旅行代理店、宿泊はネット・・・昨年の台湾がこれ
③航空券・宿泊ともに旅行代理店・・・今回がこれ
夏くらいまで、しばらく、おとなしく家にいようと思う。
若いときは観光のみの旅行を考えなかったが、寿命が残り少なくなってくるにつれ、行っておこう、って気になる。
知床では熊もマスクをしている
「十の輪をくぐる」辻堂ゆめ
泰介は、妻と自宅で母を介護している。
母は認知症で、その日の体調により、良かったり悪かったり。
ある日、「私は、東洋の魔女」、と意味不明の言葉をつぶやく。
過去と現在が交錯しながら、物語が進行する。
個人的には、「1958年9月」の章が一番好き。
母・万津子が集団就職で、寮生活を送りながら、紡績会社で働く日々が描かれる。
ほとんど、NHK「ひよっこ」の世界だ。
やがて、九州に戻って結婚するも「事件」が起こって、東京へ出てくる。
いったい、何があったのか?
読了後、気になるのは、あやちゃん・つねちゃんの「その後」。
スピンオフがあってもいいかも。
【ネット上の紹介】
スミダスポーツで働く泰介は、認知症を患う80歳の母・万津子を自宅で介護しながら、妻と、バレーボール部でエースとして活躍する高校2年生の娘とともに暮らしている。あるとき、万津子がテレビのオリンピック特集を見て「私は…東洋の魔女」「泰介には、秘密」と呟いた。泰介は、九州から東京へ出てきた母の過去を何も知らないことに気づく―。
ウトロ周辺をうろうろした。
流氷ウォークもしました・・・不安定な流氷を慎重に渡っていきました
フレペの滝を見に行きました。
オシンコシンの滝・・・凍結せず、水量も多い
今日も、釧網線運休・・・いったいどうなってんの?
でも、1日かけて無理やり移動した。
この時期、『知床行き高速バス』は営業していない。
しかし、在来線のバスはある。
次のようなプランを教えてもらった。
釧路9:33発-北見12:33着(阿寒ハ゛ス)
北見13:30発-女満別14:12着(北見ハ゛ス)
女満別14:50発-網走経由-ウトロ17:03着(斜里ハ゛ス)
経営の異なる3社のバスを乗り継いでいく方法だ。
時間、労力、お金が掛かるが、そんなことを言ってられない。
こうして、1日かけて、ウトロに到着した。(良かった!)
ちなみに、本来の移動方法は、次の通り。
JR釧路駅8:57-JR知床斜里11:11
知床斜里11:30発-ウトロ温泉12:20
この方法だと、半日で到着できる。
ところで、どうして釧網線(せんもうせん)は運休するのか?
①釧路湿原を走るので、線路が陥没・水没する。
②強風に弱い
③動物がぶつかって動かなくなる。
以上、これらどこかに該当すると、止まってしまう、と。
(ここから私の推察だけど、JR北海道の各路線は、全体的に老朽化しており、赤字のため更新もできず、人も足りない・・・そのため、簡単に止まってしまう、と)
ところで今回は、なんとなく、江戸時代の旅に思いをはせた。
増水で足止めとなった旅人気分を味わったからだ。
【旅行用読書】
今回、旅行用読書に、6冊持ってきた。
今日の移動中に、4冊目読了。
あと、2冊しか残っていない。
そこで移動途中に、1冊買い足した・・・切れると困るので。
(石垣島では、3冊しか持ってこず、途中で切れてしまい、書店を探してレンタカーで走り回った・・・皆さんはどうしてるのでしょうか?なくなったら、諦めてる?)
自宅にいたら、もっと読書ペースが遅い。
旅に出ると、読書が進む。
アクティビティ以外は、読書に費やすからでしょうね。
シングル用の部屋を頼んだのに、ダブル+シングル、の部屋だ。
妻子との旅行に見えるのだろうか?
今日も、釧網線運休・・・やっぱり!、という感じだ。
いつまでたっても、釧路から脱出できない。
今回の計画・・・ほぼ全滅、です。
今日は、阿寒湖に行ってきました。
正面に見えるのが、雄阿寒岳・・・いつか登ってみたい。
その場合、阿寒湖に前日から宿泊して、天候に恵まれないと無理、と思う。
「ちょっと、阿寒湖に来たから、ついでに登ろか」、では駄目。
でも今回、登山口を確認して、そこから太郎湖、次郎湖まで足を伸ばした。
(雄阿寒岳は、太郎湖、次郎湖を周回するように登っていく)
・・・なんとなく、感じは掴んだかな、と。
ただ、1人で登っていると、「もしヒグマが出てきたら(汗)」と、じわじわ込み上げてくるものがある。(熊に追いかけられた実績があるので、リアルな恐怖だ)
この下に、マリモがいるのだろうか?
阿寒湖には温泉があるので、場所によっては硫黄の匂いがして、湯気が上がっている。
列車が動かないので、知床に移動できず。
これほど、計画に不具合が出たのは初めて。
知床のホテルをキャンセル。
アクティビティもキャンセル。
釧路のホテルの手配。
・・・段取りとして、こんな感じです。
帰阪の空港を女満別にしているので、こちらも変更する可能性もある。
今日は丹頂を見に行ってきました。
昨日から、釧路に来ている。
釧路空港・・・この後、ホテルへ移動(昨日は移動のみ)
今日の午前中は、釧路でカヌー
ローアングルからの景色が新鮮
エゾシカを見つけた
カヌーの後、塘路湖を散策した
向こうの方に見えるのが、ワカサギ釣りのテント
午後、塘路駅から知床へ、在来線で移動・・・
・・・のはずが、まさかの運休!・・・直前の放送で唖然とする。
移動の手段がないので、あちこちに電話して段取りする。
今朝チェックアウトしたANAホテルに戻って、このブログを書いている。
明日は電車、動いてくれるだろうか?
シリーズ10巻目。
6巻目の途中から、舞台が江戸だが、
これで役者がそろった。
「みをつくし」でも、ヒロインとあさひ太夫(野江)との友情が描かれた。
本作でも、今後、2人の連携が見られると期待している。
P139
土間を駈けて、菊栄はお梅を呼ぶ。
「買うてきましたで。買うてきました」
「何をだす? 菊栄さま、何を買うてきはったんだすか?」
(お梅は『おこし』かと思うが、菊栄は、とんでもないものを買ってくる)
P148
神無月、二十日。
京坂では「誓文払い」と言って、商人が方便としてついた嘘を許してもらう日だが、江戸では「恵比須講」。各商家で恵比寿さまを祭り、親類縁者を招いて盛大な祝宴を開くのが習いであった。
【ネット上の紹介】
呉服太物商でありながら、呉服仲間を追われ、呉服商いを断念することになった五鈴屋江戸本店。だが、主人公幸や奉公人たちは、新たな盛運の芽生えを信じ、職人たちと知恵を寄せ合って、これまでにない浴衣地の開発に挑む。男女の違いを越え、身分を越えて、江戸の街に木綿の橋を架けたい──そんな切なる願いを胸に、試行錯誤を続け、懸命に精進を重ねていく。両国の川開きの日に狙いを定め、勝負に打って出るのだが……。果たして最大の危機は最高の好機になり得るのか。五鈴屋の快進撃に胸躍る、シリーズ第十弾!!
「パチンコ」(上・下)ミン・ジン・リー
これこそ小説の醍醐味。
早くも、ことしのベスト、と思う。
上下2冊、一気読みだ!
舞台は、日本の統治下・朝鮮、大阪(猪飼野)、横浜へと移動。
在日コリアン四世代、全三部作。
第一部、1910年から1933年
第二部、1939年から1962年
第三部、1962年から1989年
物語は、日本に併合された朝鮮半島、釜山沖の影島から始まる。
オープニング、島でのソンジャの成長と恋が描かれる。
まるで神話のような描写が美しい。
大阪に舞台は移動・・・台詞は大阪弁となる
P75
「僕もそれで帰ってきてるんや。おかんによると、いつもとちょっと様子が違うらしいねん(後略)」(翻訳の大阪弁がいい感じだ。母=おかん、と翻訳家・池田真紀子さんが訳している。東京生まれなのに、えらい!)
P78
日本は、こちらがどんなに愛しても自分を愛してくれない継母に似ていた。
P212
1952年以降に日本で生まれたコリアンは、十四歳の誕生日に市区町村の役所に日本の在留許可を申請しなくてはならない。その後は日本を永久に離れないかぎり三年ごとに同じ手続きを繰り返す。
著者の言葉
P361
「私の夫は日本人とのハーフで、私の息子は民族的には四分の一が日本人だ。現代の日本人には、日本の過去については責任はない。私たちにできるのは、過去を知り、現在を誠実に生きることだけだ」
【気になること】
戦時中、日本人は、中国のことを支那、と呼んでいた。
中国人のことは支那人、と。
戦後、中国、中国人、と呼ぶようになったように思う。
本作品では、登場人物達は、そう呼んでいない。
そこがひっかかる。(重箱の隅をつついて申し訳ない)
【著者略歴】
著者はソウル生まれ、その後家族とニューヨークに移住。
イエール大学、ジョージタウン大学ロースクールを経て、弁護士となる。
その後、2007年から2011年にかけて東京に在住。
原作は、英文で書かれている。
【ネット上の紹介】
日本に併合された朝鮮半島、釜山沖の影島。下宿屋を営む夫婦の娘として生まれたキム・ソンジャが出会ったのは、日本との貿易を生業とするハンスという男だった。見知らぬ都会の匂いのするハンスと恋に落ち、やがて身ごもったソンジャは、ハンスには日本に妻子がいることを知らされる。許されぬ妊娠を恥じ、苦悩するソンジャに手を差し伸べたのは若き牧師イサク。彼はソンジャの子を自分の子として育てると誓い、ソンジャとともに兄が住む大阪の鶴橋に渡ることになった…一九一〇年の朝鮮半島で幕を開け、大阪へ、そして横浜へ―。小説というものの圧倒的な力をあらためて悟らせてくれる壮大な物語。構想から三十年、世界中の読者を感動させ、アメリカ最大の文学賞・全米図書賞最終候補作となった韓国系アメリカ人作家の渾身の大作。
給湯器交換し、風呂をリフォームした。
他人のリフォームなんて興味ないだろうけど、
覚書として記載しておく。
2/9、給湯器交換、風呂解体2人、午後電気工事(ブレーカー含む)
2/10、ToTo風呂取付け工事、3人
2/11、風呂入口、大工仕事、1人
以前の風呂は30年以上の年代物。
かなり老朽化が進んでいた。
給湯器も15年以上たつ。そろそろ交換かな、と。
新しい風呂は、写真を見ておわかりのように、手すりを設置して、高齢化に備えている。
①入口箇所
②浴槽横・・・L字タイプ
③シャワー支柱兼用の手すり
高齢化すると、血管収縮などにより、倒れたりする事故がある。
(室内事故は、ほとんど風呂かも?)
そこで、暖房&衣類乾燥を設置。
費用は、メーカー、タイプ、オプション、で幅が出る。
3社以上の見積書を集めて、ToToのショールームにも行った。(これは重要)
不景気にもかかわらず、大勢の方が来られていた。(不景気は業種によるのかも)
*費用が知りたい方は、個人的に連絡下さい。