永井するみさん最新刊。
何年も離れて生活していた父と、突然の再会。
ここから、夫と娘を捨てての逃避行が始まる。
逃げる妻と追いかける夫。
捜索をミステリ仕立てで展開する描写が巧い。
エンディングもカタルシスがあってよい。
(ここまでまとめてよいのか、って話もあるが)
好みが分かれるかも。
(私はOKだけど)
PS
湊かなえさんなら、このような終わり方しないでしょうね。
(先日読んだ「告白」のエンディング、引きずっている?)
【ネット上の紹介】
優しい夫と愛しい子供との日々に、突然襲いかかる父との再会。
忌まわしい過去を、おぞましい父の存在を、決して知られてはならない。
家族を捨て、憎しみを胸に、死と隣り合わせの父親と彷徨う生活が始まる。
どこへ行けばいいのか、いつまで逃げればいいのか…。
追いつめられた女の苦渋の選択も切ない、哀しみの長編サスペンス。