【ぼちぼちクライミング&読書】

-クライミング&読書覚書rapunzel別館-

「百姓貴族」(4)荒川弘

2018年02月28日 20時24分39秒 | 読書(マンガ/アニメ)


「百姓貴族」(4)荒川弘

4巻目、5巻目が出ているのを見過ごしていた。
書店で見つけて、慌てて購入。
とりあえず、4巻目を読んだ。

農家の娘があとを継いでムコさんもらうと業績が上がる事が多いみたいです

農家のお嫁さんになりたい人へ
酪農の場合まず「酪農ヘルパー」会社に就職するルートをおススメします。
(中略)
この仕事をやってると様々な酪農家を見てまわることができます。
(中略)
いろいろヤバい農家も多いからまずは観察できる職から入るのが良いかと思います!

【ネット上の紹介】
マンガ家になる前は北海道で七年間、農業に従事していた荒川弘。今巻も、農家の結婚式や農閑期の過ごし方、バター騒動や、もしも開拓農民として火星に移住したら!?など、農家あるあるネタ満載!!さらに親父殿の内臓が破裂していたり、スズメバチに刺されたり、腸閉塞を起こしたり、それでも不死鳥のように甦る素晴らしき伝説炸裂!!荒川印の特濃☆農家エッセイ・コミック、脂の乗った第四弾!!!


「 史記」(11)横山光輝

2018年02月27日 20時30分58秒 | 読書(台湾/中国)


「 史記」(11)横山光輝

これで最終刊。
11巻目は、「列伝」である。

P4
『史記』は王侯貴族の興亡だけでなく歴史の表舞台に出ることもない人物も取り上げている。



P308
老子は言った。
「法律禁令が完備すればするほど盗賊や反徒は増えてくる」と…

【ネット上の紹介】
▼第1話/義に殉ずる▼第2話/男と見込まれ▼第3話/大侠客朱家▼第4話/最後 の侠客▼第5話/酷吏蒼鷹▼第6話/野心家寧成▼第7話/冬の月(前編)(後編) ▼最終話/酷吏時代●主な登場人物/予譲(第1話)、聶政(第2話)、朱家(第3 話)、郭解(第4話)、寧成(第6話)、王温舒(第7話)、杜周(最終話)●あら すじ/紀元前5世紀ごろ、晋では6人の家老が権力闘争を始めていた。予譲は6人の 家老のうちの范氏、中行氏に仕えていたが、役目は使い走り程度。次に仕えた智伯に は才能を認められたものの、智伯は趙一族の軍に討ち取られてしまう。予譲は、その 敵を討とうと決心するのだが…(第1話)。▼戦国時代の斉に、聶政という男がい た。聶政は韓の領内で生まれたが、ふとしたことから喧嘩を起こし相手を斬ってしま う。仇討ちの手が母や姉にも及ぶのを恐れた彼は、斉に身を隠す。そんな彼のもと に、韓の大臣・厳仲子が「恨みを持つ人物を討つ手伝いをしてほしい」と頼みにやっ て来た。この突然の依頼に聶政は大いに戸惑うが…(第2話)。●本巻の特徴/『史 記』は決して王侯貴族の興亡のみを描いたものではない。歴史の転換期に活躍の場を 得られず、表舞台に名を残すことはままならなかったが、人々に語り継がれてきた男 たちのことも記されている。文庫版第11集となる本巻は、『史記』本編には描ききれ なかった知られざる英雄たちの物語である『史記列伝』。「義に殉ずる」「男と見込 まれ」ほか、全8話が収録されている。●その他の登場人物/智伯(第1話)、厳仲 子(第2話)、季布(第3話)●本巻に登場する故事成語・諺・歴史用語など/「士 は己を知る者のために死す」(第1話、第2話)、遊侠の徒(第3話)


「結び布 着物始末暦」(10)

2018年02月26日 19時50分13秒 | 読書(歴史/時代)


「結び布 着物始末暦」(10)

本巻でオワリ、最終刊。
まぁ、ストーリーは実際読んでもらうとして、
う~ん、いくつかモヤモヤしたものが残った。

筒屋店主・愁介と六さんを襲った女の関係は?
おみつはお玉に一生仕えるのか?
お玉と姑のその後は?
唐橋は堅気となり平穏な生活を送ることができたのか?
千吉は京に行って、生活は落ち着いたのか?
お糸の赤ちゃんはすくすくと育ったのか?
あぁ、いろいろと気になる。

P271
【著者の言葉】
今の世の中、娯楽はいろいろあります。
その中で、読書はなかなか面倒くさいものだと思います。文字を追い、登場人物の名前を覚え、場面を想像し、時には「こんな設定があったっけ」と首をひねり、ページを遡り……。そういう手間をかけて、ようやく作者の考えた物語が「見える」のです。(著者の次の「物語」を待ちたい。どんな世界を見せてくれるのだろうと、楽しみにしている)

【蛇足】
千吉を追いかけて、おみつには京まで行って欲しい気もする。そして「挫折」を味わって欲しい。

【ネット上の紹介】
呉服太物問屋の若旦那・綾太郎は悩んでいた。商売敵とはいえ、三百年続いた京の呉服問屋・井筒屋の暖簾をこのまま消してよいものかと。悩んだ末に相談に行った本両替商・後藤屋の大旦那からまさかの条件を突き付けられた綾太郎は、決着をつけるため、着物始末屋の余一とともに井筒屋へと向かった。一方、一膳飯屋の看板娘・お糸は十五のときから一途に思いを寄せていた余一と結ばれ、これから生まれてくる我が子の幸せを願い、ひと針ひと針、愛情を込めておしめを縫っていた―。市井の人情や温かさを描いた感動の大人気シリーズ、堂々の完結!!


比叡山848m

2018年02月25日 20時48分43秒 | 登山&アウトドア(関西)

今週も比叡山に登ってきた。
今週登っておかないと、雪もオワリだろう、と。
今回は滋賀県側から登って滋賀県側に下りた。

山頂付近は雪が残ってきた。それもいったんとけて、その後凍結していた。
最初ラバースパイクで登っていたが、表面が硬くスリップするので軽アイゼンに装着しなおした。

陽が当たるのか、だいぶとけていた。

【資料】
JR比叡山坂本11:00~根本中堂12:10~山頂12:40~根本中堂14:10~JR比叡山坂本15:05~自宅16:20
今回は、歩きながら食べて、休憩なしで時間短縮を図った。
滋賀県側に下りたので、JR新快速利用で少しだけ余裕を持って帰宅。
途中で書店に立ち寄ることも出来た。(2軒立ち寄るつもりが1軒だけになったが)


「史記」(10)横山光輝

2018年02月25日 20時48分32秒 | 読書(台湾/中国)


「史記」(10)横山光輝

10巻目を読んだ。


P226
大昔から中国にとって、北方の遊牧民族は悩みの種であった。

【参考】
本巻はこれで終了し、次の11巻目は『列伝』となる。

【ネット上の紹介】
▼第49話/栄光と恐怖▼第50話/直言居士・えんおう▼第51話/呉楚七国の乱(前 編)(後編)▼第52話/大単于冒頓▼最終話/禍の男●主な登場人物/陳平、周勃、代王(第49話)、えんおう(第50話)、晁錯(第51話)、大単于冒頓(第52話)、中 行説(最終話)●あらすじ/「呂氏の乱」後の前漢時代。この混乱期に皇帝となった 文帝は、古代からの政道を記した『書経』を太子に学ばせたいと考えた。しかし、始 皇帝の焚書抗儒以降、『書経』を含む四書五経を研究する儒学は衰退。儒学者の数も 激減していた。そんな数少ない儒学者の中に、伏生という優れた人物がいた。だが都 から遠く離れた所に住み、しかも高齢のため、文帝のもとに参内することはできそう にない。そこで文帝は、伏生のもとに自分の代わりの者を送り、儒学を学ばせること にする。その白羽の矢が立てられたのが、晁錯という才能豊かな若者だった…(第 49話)。●本巻の特徴/呂氏一族の反乱は鎮圧され、漢は新しい時代へと向かってい った。だが急激な世代交代は、国士たちの厚い忠義心ゆえに、互いの反目を招くこと になる。そしてついに呉楚七国の乱が起きる。作者・司馬遷が生まれ育った時代を背 景に、様々な思惑が交錯する全6話を収録した『史記』完結集。●その他の登場人物 /文王、恵恵帝、晁錯(第50話)、文帝(第51、最終話)、景帝(第51話)、頭蔓単 于(第52話)、老上単于、軍臣単于、武帝(最終話)●本巻に登場する故事成語・諺 ・歴史用語など/焚書抗儒(第51話)、封禅の儀式(最終話)


「ポピュリズムとは何か」水島治郎

2018年02月24日 20時42分26秒 | 読書(海外事情)


「ポピュリズムとは何か」水島治郎

硬いテーマの割に、おもしろく読めた。
各国の事情を知ることが出来て興味深かったから。
次のような構成になっている。
1章---導入
2章---ラテンアメリカ
3章---ベルギー
4章---オランダ
5章---スイス
6章---イギリス
7章---アメリカ、グローバルな展開

P5
かつて多様な層の人々の「開放の論理」として現れたポピュリズムが、現代では排外主義と結びつき、「抑圧の論理」として席巻しているのである。

ポピュリズムの語源
P30
ポピュリズムが政治現象として本格的に歴史のなかに姿を現し、幅広く注目を集めたのは、19世紀末のアメリカ合衆国である。1892年に創設され、二大政党の支配に挑んだ人民党(People's Party)は、別名ポピュリスト党(Populist Party)と言われ、人民党の党員はポピュリストと呼ばれた。こうした、人民に依拠してエリート支配を批判する政治運動が、それ以降ポピュリズムと呼ばれるようになる。

P156
そもそも国民投票は諸刃の剣である。

P231
デモクラシーという品のよいパーティに出現したポピュリズムという泥酔客。

【ネット上の紹介】
イギリスのEU離脱、反イスラムなど排外主義の広がり、トランプ米大統領誕生…世界で猛威を振るうポピュリズム。「大衆迎合主義」とも訳され、民主主義の脅威と見られがちだ。だが、ラテンアメリカではエリート支配から人民を解放する原動力となり、ヨーロッパでは既成政党に改革を促す効果も指摘される。一方的に断罪すれば済むものではない。西欧から南北アメリカ、日本まで席巻する現状を分析し、その本質に迫る。
第1章 ポピュリズムとは何か
第2章 解放の論理―南北メリカにおける誕生と発展
第3章 抑圧の論理―ヨーロッパ極右政党の変貌
第4章 リベラルゆえの「反イスラム」―環境・福祉先進国の葛藤
第5章 国民投票のパラドクス―スイスは「理想の国」か
第6章 イギリスのEU離脱―「置き去りにされた」人々の逆転劇
第7章 グローバル化するポピュリズム


「現代人の論語」呉智英

2018年02月23日 20時56分05秒 | 読書(エッセイ&コラム)


「現代人の論語」呉智英

かつて普通に存在し、現代に無いもの。
それが「儒教」。
でも、歴史と過去の人物を知るには避けて通れない思想、と思う。

P42
本来、孔子が重んじたのは「恒」である。外部に影響されない価値基準を自分の内に持つことだ。「恒」は「経」とも核。「経」は織物の縦糸である。

P101
朱子学は一言で言えば厳格主義(リゴリズム)である。だが、論語の中には、厳格主義に反するようなユーモラスな孔子像が度々現れている。

P107
69歳で息子の鯉に先立たれ、71歳で顔回を亡くした孔子は、73歳で子路を失い、翌年74歳で世を去る。

「天子南面」「北面の武士」について
P148
天子や諸侯は南を向いて座し、それに仕える武士は当然北面してこれを拝した。

P174
博打はもともと神意を知る行為だったのである。

【ネット上の紹介】
あなたは本当に論語を知っていますか?真の孔子の思想には、今を生きる智恵があふれている。

変革者孔子
文化を継承する者
目覚めた者
徳治という難問
詩と人性
文化の出発点としての詩
「淫」と恋歌
現実的な選択
節操と現実感覚
妖艶なる謁見〔ほか〕


「あきない世傳金と銀」(5)高田郁

2018年02月22日 20時55分49秒 | 読書(歴史/時代)


「あきない世傳金と銀」(5)高田郁

シリーズ5作目。

妹との会話
P98-99
「何で、ここでは名前に『どん』をつけて呼ぶのん?『お竹どん』『お梅どん』て、頭に『お』がつくのはわかるけど、何で『どん』なん?」
「何やのん、それ」
 思わずくに訛りで返して、幸は笑いだす。女衆奉公のために五鈴屋へ上がったばかりの頃、全く同じ疑問を抱いたことを思い出したのだ。血は争えない。
「多分、『殿』がなまったのでしょう。呼び捨てにするのではなく、相手を重んずる気持ちから付けるのだと思います」

「忠臣蔵」が大人気に
P175
「私も詳しいは知らんけど、殿さんが短気起こさはって、刃傷沙汰になって切腹しはって、家臣が路頭に迷う話やそうや」
「そらまた、辛気臭い。そんなんが何であれほど人気なんだす?」

【情報】P309
半年に1冊新刊が出るペースが、次回はすこし間が開くそうだ。
「みをつくし料理帖」特別巻のため、と。
それはそれで嬉しいお知らせだ。
今年の8月は「みをつくし」、と。
覚えておこう。

【ネット上の紹介】
大坂天満の呉服商、五鈴屋の六代目店主の女房となった主人公、幸。三兄弟に嫁す、という数奇な運命を受け容れた彼女に、お家さんの富久は五鈴屋の将来を託して息を引き取った。「女名前禁止」の掟のある大坂で、幸は、夫・智蔵の理解のもと、奉公人らと心をひとつにして商いを広げていく。だが、そんな幸たちの前に新たな試練が待ち受けていた。果たして幸は、そして五鈴屋は、あきない戦国時代を勝ち進んでいくことができるのか。話題沸騰の大人気シリーズ待望の第五弾!


「ひねもすのたり日記」(1)ちばてつや

2018年02月21日 20時00分01秒 | 読書(マンガ/アニメ)


「ひねもすのたり日記」(1)ちばてつや

ちばてつやさん(79歳)、18年ぶりの新作単行本。
エッセイ風に描かれる半生。
戦時中や引き揚げが描かれるかと思うと、最近の体調やゴルフの様子も描かれる。
4ページ1作、オールカラーで構成される。
どの作品も味わい深い内容だ。
資料としても価値がある。(「赤紙」も精確に色も再現されている)


「八路(パーロ)軍だっ」

「隠れてっ」

【資料】2018年2月18日

【ネット上の紹介】
ジョーも松太郎もてつやから。名作の裏に…いつしか老作家となったマンガ家・ちばてつやは、様々な社会的役割を務め多忙だった。だが…ある日、コミック雑誌から執筆依頼が来た。最初断ろうと思ったちばだが、その脳裏には幼い頃の満州の物凄い夕焼け、人生の節目で出会った素晴らしい人々、そしてどんなときも不器用に苦しみながらマンガを描いてきた自分の姿が去来する。オールカラーショートコミックで描く半生の記。


「史記」(9)横山光輝

2018年02月20日 20時56分47秒 | 読書(台湾/中国)


「史記」(9)横山光輝

8巻目を読んでから間が開いてしまった。
8巻目までは、自分の住んでいる図書館に在架していた。
しかし、9巻目から置いていない。
しかたがないので、他市に借りに行ってきたのだ。(広域利用カードで)



悪名高い呂后の話
P191
「今 青い犬がわたしに咬みついた」
「はて?わたしどもはお側におりましたが、そのようなものは見ませんでした」

【ネット上の紹介】
"▼第44話/禍、これより始まらん▼第45話/後継者争い▼第46話/呂后専横▼第47話 /呂氏の陰謀▼第48話/呂氏誅殺●主な登場人物/蕭何(第44話)、戚姫(第 45話)、呂后(第46話)、呂后、呂禄、呂産(第47話)、周勃(第48話)●あらすじ /時は前漢の時代。恵帝が没した後、その妻・呂后は帝の一族である劉氏一族を次々 と謀殺していき、呂后の勢力はますます強まっていった。呂后、絶頂の紀元前 181年。この年に起こった日食に不安を感じた呂后は、すぐに祭壇を作らせ厄払いの 儀式を執り行なった。しかし、彼女はその帰路に、青い犬に咬みつかれる幻を見る。宮殿に戻った呂后は、この幻が吉凶かどうかを占い師に訊ねたところ、""如意の祟 り""と出た。如意というのは、かつて呂后が毒殺した王族だった…(第47話)。●本 巻の特徴/長い戦国時代も、劉氏によってようやく終止符が打たれたかに見えた。だ が高祖・劉氏の死をきっかけに、世の中はまたも激変。権力を得た劉邦の妻・呂后に よるすさまじい専横政治が始まる。そして、新しい時代を作るべく、巻き返しを狙う 者たちは…!?「禍、これより始まらん」など、全5話を収録。●その他の登場人物 /鯨布(第44話)、周昌(第45話)、如意(第46話)、灌嬰、陸賈(第47話)。●本 巻に登場する故事成語・諺・歴史用語など/左袒する(第48話)。"


「あれよ星屑」(7)山田参助

2018年02月19日 20時35分51秒 | 読書(マンガ/アニメ)


「あれよ星屑」(7)山田参助

もっと続いてほしかったけど、これが最終巻。
壮絶な最終巻であった。
もし本作品が川島だけなら、ひたすら暗い作品になったでしょう。
でも、黒田のおかげでバランスがとれて深みと味わいがでたと思う。
創造者、表現者として、実力のたまものだ。
いずれにせよ、昭和史の断面をを描いた歴史に残る名作と思う。

闇市の風景

戦後シーンの途中で、戦時中、大陸での重要シーンが描かれる

【ネット上の紹介】
激賞を呼んだ焼け跡ブロマンス、ついに終幕。 復員兵の心の闇を描いた話題作、衝撃の最終巻。誰にも語ることのできない戦友の最期とは……、川島が果たす“落とし前”とは……。


比叡山848m

2018年02月18日 21時13分07秒 | 登山&アウトドア(関西)

比叡山に登ってきた。
直前までどこに行くか、ゆれていた。(出発5分前に決定)
滋賀県側から登って京都へ下りた。

ここが滋賀県側の登山口

坂本からひたすら登って、もうすぐ延暦寺…登るにしたがい雪が増えてきた

この奥に山頂に向かう登山道がある。非常に分かりにくい。

登山道らしくなってきた

ここが山頂848m

雰囲気のよい山道が続く

秋なら登山者でにぎわう石仏のある休憩場所(展望良好)

大原の町の向こうに比良山系と右に琵琶湖が見える。
このあと雲母坂コースから下山。

【感想】
雪が残っていて、とてもよかった。
でも、登山道は分かりにくい。
山頂も分かりにくい。
重要な屈曲ポイントにも標識なし。
地図を調べて、知ってる人に聞いて行った方が良い。
標識は期待しない方が良い。
比叡山は僧侶と観光客のための山である。
登山者は(お金を落とさないから)疎外されている。
(私は山頂の鶴喜そば・比叡山上・大講堂店で「そば定食」をたべて経済に貢献した)

【資料】
JR比叡山坂本駅~延暦寺根本中堂~山頂~雲母坂~叡山鉄道・修学院駅
自宅に戻ったら16:50---もっとスピードを上げて、効率よく行動する必要あり。
本屋に立ち寄るヒマも無かった。


「ケンブリッジ数学史探偵」北川智子

2018年02月17日 20時37分39秒 | 読書(英・米)


「ケンブリッジ数学史探偵」北川智子

舞台はハーバードからケンブリッジに移動。
内容も「日本史」から「17世紀の数学史」へ。

P82
算額とは、大きな板に数学の問題と答えを記して神社仏閣に奉納したものです。
(このあたりを小説にしたものに「算法少女」がある)


P140
ライプニッツは、八卦と二進法のつながりに関する見解の結論をはっきりと残していないのです。

【おまけ】
「ハーバード白熱日本史教室」でも感じたが、本書を読んでいて、著者あるいは編集者は、藤原正彦氏の「若き数学者のアメリカ」「遥かなるケンブリッジ 一数学者のイギリス」を意識し、敬意を表しているていると感じた。アメリカ→イギリスと、同じような軌跡をたどっているし、道徳にも言及されている。
また、本書タイトルで。「歴史探偵」を名乗っているのは、同様に半藤一利さんへのリスペクトか?


【ネット上の紹介】
斬新な日本史講義がハーバードで熱狂を呼んだ歴史学者が、ケンブリッジに移って選んだテーマは「17世紀の数学史」。近代国家が成立する以前、知識人たちは国家の枠にとらわれず、自由に知識を交換しあっていた。著者は京都で花開いた和算を起点に、西洋、さらには中国の数学文化まで縦横無尽にたどっていく。「知の生成」の瞬間を追い求め、真にグローバルな時代に相応しい歴史の語り方を探った知的興奮の書。

1 ケンブリッジを歩く
2 17世紀の数学史(数学史の4つのモデル
日本 京都から栄えていった「和算」
西洋 科学者たちの「知識の共和国」
中国 西洋との出会いと「思想の断層」
謎ときの終わりに グローバル数学史)
3 普遍性のある歴史とは


「ひよっこ社労士のヒナコ」水生大海

2018年02月16日 20時17分40秒 | 読書(小説/日本)


「ひよっこ社労士のヒナコ」水生大海

新米社労士を主人公としたお仕事小説。
おもしろく感じた。脇役+ヒロインにもう少し魅力があればさらによし。

P56
今、すごーく忙しい。この間も話をした算定基礎届の仕事、あれは四月から六月の賃金で作るから、六月の給与が確定してからはじめるわけ。(算定基礎から、月額変更へと続く。昇級月はたいていズレるから遡及が必要。遡及→確認→当月の給与に差額を反映する、そして査定、賞与、月変…この一連の流れが大変なのであって、算定基礎届そのものは、給与ソフトを使うと、さほどでもないと思うけど)

P139
どれだけその仕事をやりたいのか、やりがいがあるか、自分にとっての優先順位はなにか。改めて仕事と向き合い、考えて決めていくしかないと。

【おまけ】
お仕事小説が好きだ。
印象に残る作品を挙げてみた。




集英社文庫<br> マスカレード・ホテル 


【ネット上の紹介】
パワハラ、産休育休、残業代、裁量労働制、労災、解雇、ブラックバイト…。新米社労士の朝倉雛子(26歳、恋人なし)が、6つの事件を解決。


「異国のヴィジョン」北川智子

2018年02月15日 20時11分09秒 | 読書(海外事情)

異国のヴィジョン―世界のなかの日本史へ 
「異国のヴィジョン」北川智子

ヨーロッパを旅しながら、そこに回想シーンが入る趣向。

P6
ロンドン市内。ハイドパーク。午後四時。
夏のはじめの肌寒い夕方でも、池のまわりにはたくさんの人が集まる。わたしは池の端に腰かけ、この週末が終わったらしばらく旅に出るよと、となりのカモメに話しかける。(こうして五ヶ国を巡る旅が始まる)

P124
思い返さなければ、今という時の流れは違った方向に向かっていたのではないかと、今という状況がわからなくなる。わたしは、そんな過去の時間が今に与える錯乱的なひずみを感じ、苦しくなっていた

ファイル:Durer Young Hare.jpg

『野うさぎ』、1502年
P128
ウイーンにあるアルベルティーナという美術館
描かれてからずっと、さみしいような、かなしいような、怒ったような。どうして、そんな表情でいるのだろうか。
アルブレヒト・デューラー - Wikipedia

【ネット上の紹介】
ハーバードからケンブリッジへ!日本から北米へ、北米からヨーロッパへ。日本を離れたところにいると、異国の人が見ているプリズムの中の光の道筋が見えてくる。
1 水の街アムステルダム(はじめての旅
マルチカルチュアリズム
ヴィジョン)
2 時の街ボン(異国で日本を語る
フリーマン・ダイソンとの出会い
生きている歴史)
3 光の街パリ(歴史のプリズム
命とインプレッション
それぞれのプリズム)
4 音の街ウィーン(現在を生き、未来を生きる時間
失われた命を語る
歴史をシェアする)
5 匠の街ミラノ(「現代のWe」
戦後を生きる)