【ぼちぼちクライミング&読書】

-クライミング&読書覚書rapunzel別館-

「らんぷの下」一ノ関圭

2016年03月31日 21時09分45秒 | 読書(マンガ/アニメ)


「らんぷの下」一ノ関圭

幻の作家・一ノ関圭さん。
昨年「鼻紙写楽」を発表して話題になった。
これを機会に、昔の作品を読んでおこうか、と。

描画は、白土三平氏を思い起こさせる。
人物だけでなく、江戸の風景、街並みの描写が見事。
普通、絵が巧いと ストーリーがイマイチだが、天は二物を与えている。 
 
第8話/女傑走る

第7話/寒雷

私の好みは、次の3作。
第2話/だんぶりの家
第3話/女傑往来

第8話/女傑走る

【ネット上の紹介】
▼第1話らんぷの下/▼第2話/だんぶりの家▼第3話/女傑往来▼第4話/すがの幸福▼第5話/ドライフラワー▼第6話/裸のお百▼第7話/寒雷▼第8話/女傑走る ●登場人物/青木繁(明治時代、日本西洋画の黎明期に実在した西洋画家)、柘植(青木繁と美術学校で同期だった若き西洋画家)、すなほ(柘植の恋人で、青木繁の元恋人)〈以上、第1話〉、私(結婚生活が上手くいかず、現実とのギャップに苦しみながらも、女としての自立を目指す女性)、かんな(私の姪で将来を期待される優等生)〈以上、第2話〉。●あらすじ/明治42年、日本の西洋画の黎明期。天才画家、青木繁は世間に打って出ようとしていた。一方、その彼に闘志を燃やす若き西洋画家の柘植は、青木の才能を超えたい一心で、激しく自らを駆り立てながら絵を描き続ける日々を送っていた。だが、青木に対して異常なまでのコンプレックスを持つ彼は、献身的に尽くしてくれる恋人すなほのことを、愛しながらも信じられない。というのも、彼女が青木の元恋人だったからだ。そんなある日、柘植はすなほが今も青木の絵を隠し持っていることを知る……(第1話)。▼一人の人間としての自立を目指し、「看護婦人」となった“私”だったが、しかし、職場結婚後、わずか3年でぼろぼろに疲れ果てて、父親の生家へ静養のため戻る。その家で共に暮らすことになった姪のかんなは、成績も良く女学校への進学が期待されていた。かんな自身も秘かに医者になることを夢見ていた。“私”は、彼女を応援したいと考えていたが、その家族は女の医者など必要ないと猛反対しており……(第2話)。 


ボルト問題

2016年03月30日 21時55分27秒 | クライミング(広報)

烏帽子、不動のボルト位置変更や、打ち足しに関して、
上田君がブログに書いているのでリンクしておく。

烏帽子、駒形、不動岩 ボルト問題

その昔、烏帽子が開拓されたとき、手書きのトポを頂いた。
「手打ちした」、と開拓者の方。
「大変でしたねえ」、と私。
楽しく登った記憶がある。

現在、人工壁からリードを始める方が多くなってきた。
グランドアップという言葉も知らないクライマーも多いかもしれない。
でも、こういう問題があるんだ、と知るだけでも値打ちがあると思う。
クライミングの本質に触れる問題かと思う。


「人生を考える英語」杉田敏(つづき)

2016年03月29日 22時12分04秒 | 読書(英語)

昨日のつづき。
さらに、追加しておく。

P111
To err is human, to forgive is divine.
「過つのは人の常、許すのは神のさが」
(パロディ)To err is human, to quit, resign.
「・・・辞めるのは、辞任」

P115
Never assume. It makes an "ass" out of "u" and "me".
「はじめから思い込んではいけない。そうすれば、あなたも私も愚か者になってしまう」

P125
A pessimist sees the difficulty in every opportunity; an optimist sees the opportunity in every difficulty.「悲観主義者はどのような好機にあっても難点を見る。楽観主義者はいかなる状況にも好機を見る」

P126
The optimist sees the bagel; the pessimist sees the hole.
「楽観主義者はベーグルを見て、悲観主義者は穴を見る」

Borrow money from pessimist-they don't expect it back.
「借金は悲観主義者からせよ。「返済を期待していないから」

P128
Reading is to mind what exercise is to the body.
「読書は体にとっての運動と同様の効果を精神にもたらす」

P149
Nobody holds a good opinion of a man who has a low opinion of himself.
「自分を低く評価している人を高く評価する人はいない」

P153
Middle age is when broadness of the mind and narrowness of the waist change places.
「中年とは、心の広さとウエストの細さが入れ替わること」

P157
Don't expect life to be fair.
「人生は公平だと思うな」(ケネディ家の家訓)

P163
Tolk is cheap because supply exceeds demands.
「需要が供給を上回っているので」
「話す人のほうが聞く人を上回っているから」
「実行するより口だけのほうが多いから」
Tolk is cheap は「言うは易し」という意味

P176
Love does not consist in gazing at each other but in looking outward together in the same direction.「愛とはお互いを見つめあうことにあるのではなく、共に目を外にやって同じ方向を見つめることにある」
(最後に真面目な句を紹介した…「方向性」が異なって別れたカップルは多い、「距離感」も重要、「絶対値」が近ければなお良し、噛み合わなければリングワンデルング byたきやん)


「人生を考える英語 名言・迷句このひと言196」杉田敏

【ネット上の紹介】
本書に収めた言葉は、長年に渡って著者が集めたもので、1987年からNHKラジオで放送されている「やさしいビジネス英語」と「ビジネス英会話」の中のQuote…UnquoteとGraffiti Cornerで使ったものから、著者の好きなものを中心に選んだ。
[目次]
1章 成功は、チャレンジ精神から
2章 ビジネスの本質を見極める
3章 人を動かす
4章 限られた時間を大切に使う
5章 ツキを呼び込む生活習慣
6章 自分を見直す鏡としての警句
7章 皮肉という人生のスパイス
8章 悔いなき人生を送るために


「人生を考える英語 名言・迷句このひと言196」杉田敏

2016年03月28日 21時44分10秒 | 読書(英語)


「人生を考える英語 名言・迷句このひと言196」杉田敏

英語教育界の達人・杉田敏先生の名言・迷句集。
どの句も紹介したいが、時間の都合で1部のみ紹介する。

P7
Not failure but low aim is a crime.
「失敗は罪ではない。罪とは低い目標を持つことだ」
crimeとは法律上の罪、犯罪のことで、道徳上の罪はsin
sin tax…酒、タバコ、ギャンブルなのど罪悪税
sin city…売春、ギャンブルなどが許されている都市

言い訳について
P14
The dog ate my homework.
「犬が宿題を食べてしまった」(宿題をやってこなかった古典的言い訳)
Everybody kept their shoses there. The maids...everybody.
「みながそこに靴を置いていたのです。メイドとかみんなが」(イメルダ夫人の言い訳…3000足以上の靴がマラカニアン宮殿のクローゼットにあった)
 
P60
The nearer you come into relation with a person, the more necessary do tact and courtesy become.「人と親しくなればなるほど、さらに気配りや礼を尽くすことが必要になる」

P69
Blessed are the meek; for they shall inherit the earth.(柔和な人は幸いである。彼らは地を受け継ぐであろう…マタイ伝)
The geek shall inherit the earth.(上のパロディ…geekとはcomputer geekのようにオタクのこと、元ネタを知っていないと面白さが分からない

P87
Happiness is good health and a bad memory.
(幸せとは、健康で記憶力が悪いこと)

P95
To acoomplish great things, we must not only act, but also dream, not only plan, but also believe.(偉大なことを成し遂げるためには、行動するだけでなく夢をもつこと、計画するだけでなく信じることが絶対に必要である)

【ネット上の紹介】
本書に収めた言葉は、長年に渡って著者が集めたもので、1987年からNHKラジオで放送されている「やさしいビジネス英語」と「ビジネス英会話」の中のQuote…UnquoteとGraffiti Cornerで使ったものから、著者の好きなものを中心に選んだ。
[目次]
1章 成功は、チャレンジ精神から
2章 ビジネスの本質を見極める
3章 人を動かす
4章 限られた時間を大切に使う
5章 ツキを呼び込む生活習慣
6章 自分を見直す鏡としての警句
7章 皮肉という人生のスパイス
8章 悔いなき人生を送るために


「満つる月の如し」澤田瞳子

2016年03月25日 22時41分19秒 | 読書(歴史/時代)


「満つる月の如し」澤田瞳子

先日、澤田瞳子さんのデビュー作を読んだ。→「孤鷹の天」澤田瞳子
本作品は、2作目。
これも素晴らしい出来で、第32回新田次郎文学賞を受賞している。
さらに、第2回本屋が選ぶ時代小説大賞も受賞。

平安時代が舞台。
仏師・定朝と叡山僧・範の2人の確執と愛憎を中心に物語が展開する。
後宮は定子さんが亡くなって、彰子さんの時代になっている。
宮廷サロンの女房達も代替わりしている。
有名人多数出演で興味深い。
特に、彰子の人物造形がいい。

P48
 論湿寒貧とは、仏法を論じ、夏のひどい湿気と冬の厳寒に絶えて清貧に甘んずる、比叡山の修行風景を言い表した語である。
 叡山僧は皇族・貴族出身で学問を専らとする「学侶」、諸堂の雑役・仏事を行う「堂衆」、更にその下に位置する「下法師」に大別される。学侶と堂衆の間には厳然たる格差があり、それはすべて出身の身分によって決定されていた。

P440
 彰子の反発の根は、道長が中宮定子の忘れ形見・敦康親王を排斥し、自分の孫である敦成親王を皇太子に据えた十年前にさかのぼる。
 そうでなくても一条帝からすれば、彰子はあくまで二人目の中宮。帝に深く愛され、三人の子まで生した定子を押しのけて国母となった引け目は、彰子の中に常に潜んでいた。加えて、三条帝への人もなげな退位要求、皇太子敦明の廃立……政略のためならどんな相手をも駆逐し、踏みにじる父への恨みは、彰子の中で日を追うごとに増大していたのである。
(私は、定子ファンなので、今までアンチ彰子であったが、本作品の苦悩する彰子に親しみを持った)


【ネット上の紹介】
時は藤原道長が権勢を誇る平安時代。若き仏師・定朝はその才能を早くも発揮していた。道長をはじめとする顕官はもちろん、一般庶民も定朝の仏像を心の拠り所とすがった。が、定朝は煩悶していた。貧困、疫病が渦巻く現実を前に、仏像づくりにどんな意味があるのか、と。華やかでありながら権謀術数が渦巻く平安貴族の世界と、渦中に巻き込まれた定朝の清々しいまでの生涯を鮮やかに描く。第32回新田次郎文学賞受賞作。


「つまをめとらば」青山文平

2016年03月23日 21時03分34秒 | 読書(歴史/時代)


「つまをめとらば」青山文平

2015年 第154回 直木賞受賞作品。
この著者は、以前「鬼はもとより」を読んだことがある。
けっこう面白かった。→「鬼はもとより」青山文平
本作品はもっと面白い。
文章は軽妙だが、人物造形に深みが出た。
直木賞受賞も納得できる。

P57
 あらかたの男は、根拠があって自信を抱く。根拠を失えば、自信を失う。
(中略)
 けれど、女の自信は、根拠を求めない。子供の頃から、ずっと目立たぬために周りを注視してきた私だから、そう見えるのかもしれぬが、女は根拠なしに、自信を持つことができる。

P253
 歳を重ねるにつれ、分かったことが増えたが、分からないことも増えた。分かっていたことが、分からなくなったりする。
 でも、それがわるいとは思わないし、いやでもない。


次の6篇が収録されている。
「ひともうらやむ」
「つゆかせぎ」
「乳付」
「ひと夏」
「逢対」
「つまをめとらば」

様々な夫婦、男女が登場する。
閉塞感を持っているが、それぞれ事件、出来事が起こって転機がある。
きちんと、起承転結があるのが気持ちいい。
心理描写もしっかりしている。
ほとんど男性側から語られるが、「乳付」は女性から語られる。
これがなかなか良い感じ。
奥田英朗さんレベル、と誉めたい。

PS
青山文平作品をもう少し読んでみよう、と思った。

【ネット上の紹介】
女が映し出す男の無様、そして、真価――。太平の世に行き場を失い、人生に惑う武家の男たち。身ひとつで生きる女ならば、答えを知っていようか――。時代小説の新旗手が贈る傑作武家小説集。「ひともうらやむ」「つゆかせぎ」「乳付」「ひと夏」「逢対」「つまをめとらば」 男の心に巣食う弱さを包み込む、滋味あふれる物語、六篇を収録。 


ポンポン山▲678.9m

2016年03月21日 22時21分54秒 | 登山&アウトドア(関西)


ポンポン山に登ってきた。

朝は気温が低下していたので、歩いていて快適だった。

罠のような困った根っこ

「天狗杉」という名前があったのだ・・・知らなかった

本山寺 


「遺骨 戦没者三一〇万人の戦後史」栗原俊雄

2016年03月19日 21時27分02秒 | 読書(昭和史/平成史)


「遺骨 戦没者三一〇万人の戦後史」栗原俊雄

今でも、遺骨を探し続けている。
先日も、「ミャンマーの遺骨10柱帰還」、とニュースであった。
インパール作戦の日本人遺骨10柱帰還:朝日新聞デジタル 
少数民族との抗争で、立ち入りが出来なかったのだ。
インパール作戦では多くの方が亡くなった。
「白骨街道」と言われるほど。

さて、本作のタイトル、ずばり「遺骨」である。
戦争時の「遺骨」はどうなったのか?
硫黄島で、南洋諸島では、どのように埋葬されたのか?
あるいは、そのままなのか?
日本ではどうだろう?
東京大空襲では、一度に多くの方が亡くなった。
仮埋葬の後、どうなったのか?
(霊感の強い方なら、東京に住めないかも)

まえがき
国家は、未曾有の危機に直面したときその本質をあらわにする。大日本帝国は戦争に負けて瓦解した。国内外の遺骨を収容することはできず、帝国の負債として残った。この負債を、戦後の日本国あるいは日本人がどのように清算し、あるいは積み残してきたのか。

P3-4
戦時中、政府は市民が空襲を避けるために逃げることを原則として禁止した。戦争に必要な生産力が低下するからだ。

現在の硫黄島の話
P42
島駐在の、ある自衛隊幹部が話してくれた。「夜になると、軍靴の音が聞こえたんですよ。『ざっ、ざっ、ざっ、ざっ』。私にはいわゆる霊感はないんですが」。

【参考リンク】
国民公園及び千鳥ケ淵戦没者墓苑[環境省] -

概要:硫黄島 « 小笠原村公式サイト

満蒙開拓平和記念館

【ネット上の紹介】
沖縄で、硫黄島で、南洋諸島で、シベリアで、いまも親族の遺骨を探し続ける人々がいる。空襲や原爆では、身元不明のまま、多くの市民が「仮埋葬」されたが、その後どうなったのか。戦争の結果、遺骨となった三一〇万人の「未完の戦後」を現地に探ったルポ。戦争とは?国家とは?遺骨から日本の戦後が見える。

[目次]
第1章 首都東京・足元の遺骨(のどかな公園で
甘かった被害想定
大空襲の犠牲者はどこへ行ったのか ほか)
第2章 激戦地・硫黄島で(戦略上の要衝
圧倒的戦力差のなかの戦い
菅政権下の「成果」 ほか)
第3章 沖縄・広島・長崎の死者たち(「沖縄戦」戦死者の出身地
残るのは三二〇九柱?
開発の波 ほか)
第4章 遺骨収容の戦後史(日清、日露戦争と戦没者遺骨
戦争まみれの大日本帝国を象徴する墓地
「戦陣訓」―のたれ死にの教え ほか)
第5章 戦没者慰霊の国際比較(骨にこだわるのは日本文化ゆえか
すべて母国に帰還を―アメリカ
関係悪化の北朝鮮でも ほか)
第6章 日本の「戦後」を問い直す(戦後七〇年を前に
「満州国」の墓標
荒野に実るリンゴ ほか)


軒の修理

2016年03月18日 21時49分39秒 | 身辺雑記

長年の風雨により、軒に穴が開いてしまった。
気になっていたが、忙しくて放置していた。
それを見た業者が修理させてくれ、と訪問してきた。
放置するにはあまりに状態が良くない。
結局、修理を依頼した。

最初の状態…鳥が棲んでいるかも?

新しく作り直してもらった

ペンキを塗ってもらった・・・5万7千円也


ETC更新

2016年03月17日 21時42分22秒 | 身辺雑記

ETCについての葉書をもらった。
「更新してほしければ、電話ください」、と書かれていた。
4月で有効期限が来るが、しばらく使用してない為だ。

コールセンターにtelして更新してもらった。
このところ、忙しくて遠出をしていない。
これからは、1年に1回くらいは、高速道路を利用したい。


ウインドウズ7→10

2016年03月16日 22時04分07秒 | 身辺雑記

ウインドウズ「7」から「10」に更新した。
「10」にするつもりはなかったが、何かの拍子で「更新ボタン」に触ってしまったようだ。
なぜ更新したくなかったかと言うと、一部アプリが使えなくなる、と聞いたからだ。
使い勝手も変わってしまうし、ほんとは更新したくなかった。
でも、変わってしまったのはしかたない。

では、変更後の現状はどうか?
一番困ったのは、ATOK2015が使えなくなったこと。
そこで、一度アンインストールして、再度インストールしなおした。
これで、やっと元に戻った。 
簡単に経緯を書いたが、途方にくれた。
解決に時間がかかったし、その間のストレス、不便さは例えようがない。 
これで、しばらくは安心だ。 

PS
何度も現れる「アップグレード」ボタンは腹立たしい。 
しつこい勧誘マンのようだ。
「放っておいてくれ」、と言いたい。


「孤鷹の天」澤田瞳子

2016年03月15日 21時58分45秒 | 読書(歴史/時代)


「孤鷹の天」澤田瞳子

澤田瞳子さんの2010年デビュー作。
奈良時代が舞台の歴史小説。
阿倍上皇(孝謙上皇)、恵美押勝(藤原仲麻呂)、吉備真備、道鏡といった有名人も登場。
大学寮を舞台に話が始まる。
当時の学生生活が生き生きと描写される。
著者の力量はデビュー当時からずば抜けていたことが分かる。
素晴らしい作品だ。
中山義秀文学賞を最年少受賞した傑作、と紹介されているが、納得である。

P147(上巻)
 道徳を重視する儒学と、み仏への帰依を重視する仏法――ともに大陸からもたらされたこの二つは、日本に根を下ろした時から、対立する理論として、お互いを非難してきた。過去の学者の中には、両者の融合を試みる者もいたが、政治の問題を道徳によって理想化する儒教と、ようやく人間形成の思想の萌芽をのぞかせつつも、日本ではいまだ呪術的側面の色濃い仏教は、そもそも全く異質な論理である。このため両者は長らく平行線をたどったまま、現在に至っている。

P193(下巻)
「――子、曰く、与(とも)に学ぶべきも、いまだ与に道を適(ゆ)くべからず。与に道を適くべきも、いまだ与に立つべからず。与に立つべきも、いまだ与に権(はか)るべからず」
 ――人とともに学んでも、その人と「人としての道」を同行できるわけではない。また仮にその人と道を同じくできたとしても、同じ信念で世に出られるわけではない。更にまた、その人と同じ信念であったとしても、全ての事象に同じ判断が出来るわけではない。

【おまけ】
伊弉冉=「いざなみ」と読む。下巻P242のルビの振り方が、「二」にまでまたがっている。
神さまの単位は「柱」なので、伊弉諾と伊弉冉で二柱である。
重箱の隅をつつくようで申し訳ないが、誤植を指摘しておく。

【ネット上の紹介】
藤原清河の家に仕える高向斐麻呂は、唐に渡ったまま帰国できぬ父を心配する娘・広子のために唐に渡ると決め、大学寮に入学した。儒学の理念に基づき、国の行く末に希望を抱く若者たち。奴隷の赤土に懇願され、秘かに学問を教えながら友情を育む斐麻呂。そんな彼らの純粋な気持ちとは裏腹に、時代は大きく動き始める。デビュー作にして中山義秀文学賞を最年少受賞した傑作、待望の文庫化。 


開花

2016年03月13日 20時38分34秒 | 身辺雑記


庭の花が咲いてきた

マリーゴールドを植えてみた…手間がかからない丈夫な花である


「英語を学ぶのは40歳からがいい」菊間ひろみ

2016年03月11日 22時14分58秒 | 読書(英語)


「英語を学ぶのは40歳からがいい」菊間ひろみ

日々痛感する。
もっと英語力があったらなぁ、と。
今さら、勉強しても身につかないぞ、って言われそう。
タイトルの年齢も過ぎ去ったが、高齢者のための効率の良い勉強法は、あるかもしれない。
もう少しあがいてみよう、と思って読んだ。 

P64
レストランでRice, please.と言うときですが、riceを日本語のラの音で発音するとlice(シラミ)に聴こえてしまいます。

日本人が発音しにくい例
sheとsea fireとhire  sinkとthink  baseとvase

P118
実は、現在完了形「have/has+過去分詞」という文法は、ネイティブ同士の会話によく登場します。これは「過去に始まった状態が、現在まで続いていること」を表するときに使いますが、現在完了形を使わずに会話するのがむずかしいくらい、日常的に使われる表現なのです。(・・・う~ん、私はめったに使わない)

日本語に相当する英語の表現がないもの
P173
「いただきます」
「ごちそうさま」
「よろしくお願いします」・・・強いて表現すれば・・・I'm looking forward to working with you.
「いつもお世話になっております」・・・強いて表現すれば・・・Thank you for doing business with us.

P179
should・・・「~すべき」という意味で覚えていると思いますが、実際には「~したほうがよい」と相手にアドバイスするときにshouldを使います。
had betterは後に続く動作をしないと問題が起こることを示唆するので、相手を脅すようなニュアンスに聞こえてしまいます。

P181
A : I'll be there at three.

B : I'll go there at three.
go there at threeは自分の場所を3時に出発することを意味し、相手の場所に3時に到着する意味になりません。(2つ並ぶと分かるが、つい言ってしまいそう)

3つの重要ポイント
1 音読をする
2 多読をする
3 英語表現を覚える

【ネット上の紹介】
「もう若くないから英語はムリ」と諦めるビジネスマンも多いが、実は語学習得と記憶力は無関係。人生の折り返し地点に達し、やるべきことの優先順位も明確な40歳すぎは、英語に対する「切実な想い」「集中力」があり、英会話に不可欠な知識や社会経験も豊富だ。そのためコツさえつかんで勉強すれば、20代の若者よりも英語力はぐいぐい伸びる。ただし、受験英語の延長のような勉強では時間の無駄。著者が提唱する3つのこと、つまり英語を「音読する」「多読する」、そして「英語表現を覚える」ことを習慣にすれば、たった3カ月で自信を持って英語を話せるようになる。

[目次]
第1章 英語を始めるのはなぜ40歳からがいいのか(「英語の習得は若いうちがいい」という誤解
「気持ち」さえあれば英語はぐんぐん伸びる! ほか)
第2章 英語が飛躍的に伸びる「3つの習慣」(習慣その1―音読をする
習慣その2―多読をする ほか)
第3章 絶対にやってはいけない英語勉強法(スピーキング編
リスニング編)
第4章 日本人がもっとも間違えやすい英語表現(日本人が誤解しやすい文法
コミュニケーションで注意すべき表現 ほか)
巻末付録 音読して覚えると便利!44の英語表現


「おそ松さん」

2016年03月10日 22時21分56秒 | 読書(マンガ/アニメ)
今さら紹介してどーする、って言われそう。
「おそ松さん」が人気。
私は知らなかった。
知り合いの中学生に教えてもらった。

基本キャラクター設定は同じ。
ハタ坊、チビ太、デカパン、イヤミ、ダヨーンのおじさん。
その後の6つ子たちは就職せずニートである。
トト子ちゃんの実家が魚屋とは知らなかった。

【参考リンク】
TVアニメ「おそ松さん」公式サイト