【ぼちぼちクライミング&読書】

-クライミング&読書覚書rapunzel別館-

「フルーツ宅配便」(1)鈴木良雄

2016年10月31日 21時48分47秒 | 読書(マンガ/アニメ)
「フルーツ宅配便」(1)鈴木良雄

働いていた会社が倒産して、地元に戻ってきた。
ふとした偶然から、デリヘルの店長になる。
なぜ、タイトルに「フルーツ宅配便」となっているのか?
デリヘル嬢の源氏名がフルーツになっているから。
様々な女性が登場して、その境遇にスポットがあてられる。
彼女たちの現状が淡々と語られる。
派手さはないが、静かな味わいのある作品。
デリヘル嬢なんて他人事と思うかもれないが、明日は我が身かもしれない。
離婚して仕事もなく、失業保険もなく、慰謝料も養育費もなく、学歴も技能・資格もなく、友人にも恵まれなかったら、どうなるのだろう?




立ち読み


【参考リンク】
鈴木良雄『フルーツ宅配便』 (10/08)

【ネット上の紹介】
デリヘルから日本の“絶望”が見えてくる。現代社会で行き場のない貧困女子が流れ着く場所、デリバリー・ヘルス────── もし、離婚して養育費を受け取れなかったら… もし、親の介護で、今の仕事を辞めたら…… 誰もが陥るかもしれない人生の困難、誰の手も届かない絶望と孤独が、ここにある。【編集担当からのおすすめ情報】 女性読者からも大反響! 「明日は我が身だと思って読んでます…。」(34歳OL) Twitter等で話題の『アケビ』編も収録。

2017年JFA会費

2016年10月28日 21時03分13秒 | クライミング(一般)

来年2017年JFA会費3000円を支払った。
覚書として書いておく。


「ニュータウンは黄昏れて」垣谷美雨

2016年10月27日 21時29分46秒 | 読書(小説/日本)


「ニュータウンは黄昏れて」垣谷美雨

ニュータウンを舞台にした、社会派エンタメ作品。
失踪した友人はどうなったのか?
最後は英国にも舞台は移動する。
文章を紹介するが、最後の文はネタバレありなので、ご注意下さい。

P32
老人たちは、車の運転はなかなかやめないが、自転車に乗るのは早々にあきらめるらしい。

P113
女性は歳を重ねると、顔の造作そのものよりも髪型や服装や姿勢や太り具合などに美醜が大きく左右されるように思う。

P154
家を買うというのは難しい。それというのも慣れていないからだ。

P255
大人の男性――自分をぐいぐい引っ張っていってくれる頼れる存在――とつきあうと、そのオマケとして漏れなく我慢がついてくる。

P485
「私たち、これからも友だちでいようね」
「それは無理だと思う」
(中略)
「三起子、別にそんなに悲しむことじゃないと思うよ。子供の頃に仲良しでも、それぞれ違う環境で育って大人になれば考え方も生き方も変わっていくでしょ。新しい出会いがあって新しい友だちができる。それでいいじゃない」
「そんな……」
 悲しそうな顔で見つめてくる。
「じゃあ、元気でね」
(この潔さは素晴らしい。でも、実際は難しい。なんとなく疎遠になるのがフツーでしょうね。一般に、出会うより別れる方が時間と労力を必要とする)

あとがきを読むと、著者は多摩ニュータウンに住んでいたそうだ。
32歳の時、分譲団地の4LDKを5200万円で購入。
当時の金利は7%。
住宅ローン、集会の役員人事や会議の様子が非常にリアル。

【ネット上の紹介】
バブル崩壊前夜に買ってしまった分譲団地。20年近く経つ今もローンを抱え、織部頼子は節約に必死だ。その上、老朽化による建替え問題に振り回される日々。一方、娘の琴里は27歳フリーター。ある日、友人の三起子にイケメン資産家の彼氏を紹介される。が、彼女は失踪し、いつしか琴里が彼と婚約することに。織部家、まさかの人生大逆転?!一気読み必至の傑作社会派エンタメ長編。 


freefan74号

2016年10月26日 22時34分52秒 | 読書(山関係)


freefan74号が届いた。
今回の目玉は、柏木特集。
再開に向けて、私の元にも、問合せメールが何度か来た。
当時の開拓者の多くは、引退したりで、連絡がつかないようだ。
私も分かっている限り、仲介の労をとった。
また、私の知っている情報も提供した。

さて、今回のJFA表紙は「神がかり」。
クライマーは「親方」。
この「神がかり」の初登者が分からなかったようで、空白となっている。
問合せが来たので、nakano君にメールを送って、さらに「神頼み」初登者hiranoさんに連絡を取ってもらった。 (nakano君とhiranoさんは、同じ社会人山岳会の後輩・先輩の関係…現在、その山岳会は解散している。ちなみに、nakano君は、「パラレル」「アーリーバード」の設定/初登者) 
ルート名「神頼み」の由来は、hiranoさんが、行き詰まった時、バナナをお供えしてRPしたことから付けたと聞いている。(RPしてすぐ、そのバナナを食べたそうだ)
「神がかり」は、その途中から右に派生するルートであるが、こちらはhiranoさんの初登ではない。
これはメールで本人に確認してもらったし、当時、私も聞いていない。
私は(たぶん)マルちゃんではないか、と思う。
「神がかりにならなくても、登れる」と、当時、コメントしていたから。
でも、今回のトポには間に合わず、本人に確認できなかったようだ。(実際どうなんだろう?)
もっと早くに言ってくれたら、連絡の取りようが有ったのだが、結局「空白」となったようだ。

さて、P10-P11に、ルート名と設定/初登者が掲載されている。
この中で、女性の名前が2人ある。
#3「マリノライン」と、#23「日本ちゃちゃちゃ」。
私は80年代から90年代前半に柏木に通った。(90年代後半は、鳳来にシフトした)
当時、柏木に来る女性クライマーは少なかった。(現在でも少ないだろうけど)
「マリノライン」は、マリちゃんが作ったから、「マリノライン」である。
ちなみに、『再開にあたって』の文章を書いているのが、まりこさんだけど、全く別人である。
マリちゃんは、現在、iseki君の奥さんだから。
「日本ちゃちゃちゃ」は、みっちゃんが作った。
こちらは、現在、マルちゃんの奥さんである。
つまり、このトポにある2人の女性名は、旧姓という事だ。
ついでに言うと、開拓当時、柏木に来ていた女性クライマーは…
Hさん、Rちゃんを覚えている。(現在、音信不通)
Mちゃんも当然来ていたと思うけど、あまり記憶にないから、前夜の宴会には参加してなかったのだろう。(現在、年賀状のやり取りのみ)
ホッシーは、開拓時代最後の頃に来ていた。(現在、ナカガイ君の奥さん)
こんなところかな…。
私も、歳と共に、記憶力も薄れてきた。
「私も通っていた」、と言われそう。
忘れていたら、ご指摘下さい。

最後に、おまけ情報として書いておくと、「トパッピー」12+の2ピッチ目に、
私も、(森脇さんの了解を得て)「トタッキー」というルートを作った。(命名・森脇氏)
あまりの不人気ルートゆえ、リボルトから外れ、ルート図にも載らなかった。
鳳来にも、私の不人気ルートがあるが、どうも、私はルートを作る才能がないようだ。
マルちゃんや親方と大違い、だ。
(関係ないけど、親方とyuzuki君には、私の家の手すりも作ってもらった…感謝!)

たわいもない思い出ばかり語った。
今回の柏木再開は、多くの方の尽力のたまものである。
この文章に、名前が出なくても、リボルトやアプローチの整備など、多くのクライマーの助力がある。
地元との交渉など、大変だったと聞いている。
ご苦労様と申しあげたい。
今後、二度と事故の無いよう、願っている。(祈るような気持ちだ)
私は、個人的事情で、あまり自宅を留守にできず、おそらく柏木訪問は無理。
代わりに、どなたか行かれたら、私に話を聞かせてください。

柏木記事ばかり書いたが、P24-31『信頼されるビレイヤーになろう』も良かった。
ぜひ、一読をお勧めする。
P431
もうひとつ大切なことは、ビレイを引き受けたら、決してクライマーから目を離さない、ということです。(中略)
さらには、ビレイ中は他の人とおしゃべりしたりせず、ビレイに集中してください。ビレイヤーが会話していいのは、ビレイしているクライマーだけです。
(中略)
高度なクライミングは高度なビレイから生まれます。「勝負の時はビレイはあいつに頼みたい」と思われるような、信頼されるビレイヤーになってください。
(「こんな事、当たり前やん」と思われるかもしれないが、出来ていないクライマーが多い、ということだろう) 


収穫

2016年10月23日 10時11分59秒 | 身辺雑記

春に植えたイモを収穫した。

葉っぱは立派だが、どうなんだろう?
なんとか出来ていた

形は良くない、問題は味だが…

少し薄味だが、イモの味であった


植木の散髪

2016年10月23日 10時06分18秒 | 身辺雑記

植木の散髪をしてもらった。
7:30-10:30、3人

いつも同じ人に頼んでいる…去年は8:00-9:45で4人来てもらった。
各市町村にはシルバー人材センターのようなものがある。
そこに依頼している…12000円は安い。
(私も、定年になったら登録しようか…でも、何の技能もない)
覚書として残しておく。
ちなみに、今年は暑かったせいか、毛虫が多い。
どこの家も多いそうだ。


「緒方貞子戦争が終わらないこの世界で」小山靖史

2016年10月22日 21時14分19秒 | 読書(伝記/自伝/評伝)

緒方貞子 戦争が終わらないこの世界で 
「緒方貞子戦争が終わらないこの世界で」小山靖史

緒方貞子さんの評伝。
写真も多数収録されていて読みやすい。

聖心女子大・初代学長・マザー・ブリットの教え
P75
「『いろいろ勉強しなさい』と、ずいぶん言われました。それも社会科学ではなくて、哲学とかそういうものを学ぶべきだと……。それから、『結婚は、一度してしまえば一生していられるのだから、今はそんなことを考えないで、どんどん学問をしなさい』と言われましたね。(後略)」
P76
「あななたちは、鍋の底や皿を洗うだけの女性になっていはいけません」
「自立しなさい!知的でありなさい!協力的でありなさい!」

芳澤謙吉『外交六十年』より
P107
「私も犬養総理も満州国の独立なり、またはこれを承認することには反対しておった。(後略)」

緒方貞子さんの言葉
P160
『手に入る一次資料を集めなさい。色々探し回ること自体が勉強なのです。それは、必ずしも論文に反映されなくても無駄になりません』
『教育は身に付いた経験や知識を全てはぎ落とした時、最後に残るものです』

リーダーシップと決断力について、判断の基準は何か?
P179
「最後は勘ですね。全部整理していたら決められないですよ、いつまで経ってもね」
P180
「(前略)度胸も大事でしたね。あるいは勇気があることも大事でした。だってグズグズしてものを決められない上役がいると、じれったいでしょう?」

仕事の出来る人…共通の資質とは?
「ある程度、感受性がある、ということは大事でしょうね。それから、思考プロセスがかなり速い、ということもあると思います」
(安全のためにスピードは重要、ということだ…これは様々な分野で言える)

【おまけの感想】
幼い頃から、アメリカに住んだり、中国に住んだり。
聖心女子大一期生で、留学もしている。(当時の女性は、ほとんど尋常小学校程度)
父は外交官、祖父は芳澤謙吉、曾祖父は犬養総理。
血筋という言葉は好きではないが、環境は大きな要素。
恵まれた中で、さらに努力された、と言うことだ。

【ネット上の紹介】
国連難民高等弁務官として、世界中で多くの難民を救い、国際社会で評価された緒方貞子。その半生を追ったNHKスペシャルの待望の出版化!歴史を変えた、リーダーシップの真実とは―。
[目次]
第1章 政治家・外交官の家に生まれて―誕生‐アメリカと中国での生活
第2章 信念の人 父・豊一―日中戦争‐帰国
第3章 少女時代に見た戦争―真珠湾攻撃‐終戦
第4章 リーダーシップの原点―聖心女子大学時代
第5章 戦争への疑問 満州事変研究―アメリカ留学‐論文執筆
第6章 突然の国連デビュー―結婚‐出産‐大学での講義‐国連総会出席
第7章 日本初の女性国連公使―国連日本政府代表部への赴任‐上智大学教授
第8章 紛争と向き合う中で―国連難民高等弁務官時代
第9章 「人間の安全保障」を求めて―二十一世紀JICAでの活躍
エピローグ 日本人へのメッセージ


「教誨師」堀川惠子

2016年10月21日 20時12分37秒 | 読書(現代事情)


「教誨師」堀川惠子

2014年 第1回 城山三郎賞受賞
教誨師とは、受刑者の精神的救済をする者のこと。
教誨師・渡邉普相の人生を辿りながら、教誨の問題を考える。
彼らは、いったい「改心」するのか?
多くの死刑囚も登場する。
読み進めるに従い、死刑問題を考えることになる。
非常に深い内容の作品だ。 

P75
人間にとって、自分が満たされ幸せと感じることが出来るかどうかを測る方法に、分母は「欲望の大きさ」で、分子は「今、自分が持っている量」という話がある。

P84
死刑囚を見ていると、事件が悲惨であればあるほど、その犯人には気が小さい者が多いのは間違いないように渡邉には思えた。彼らは「殺す」ためよりもむしろ、「逃げる」ために人を殺める。

P91
病人には医者がいる。医者が病状を診断し治療してくれる。犯罪者にあるのは法律だ。しかし法律は裁くだけで後々の面倒は見てくれない。

P145
渡邉は、死刑囚の多くが殺人を犯す前に自殺を試みているのは本当に共通しているなと思った。

P266
教誨の「誨」に、「戒」という字は使わない。それは、彼らを「戒める」仕事ではないからだ。「誨」という字には、ねんごろに教えるという意味が込められている。

【ネット上の紹介】
一四歳の夏、渡邉普相は広島の爆心地のすぐそばにいた。そこで見たものは、戦争という人間の愚かさが作りだした無用の「死」だった。後年、教誨師となってから見たものは、人間が法律という道具で作りだした罰としての「死」であった。ふたつの死とともに歩んだ僧侶の人生が語りかけること。
[目次]
序章 坂道
第1章 教誨師への道
第2章 ある日の教誨室
第3章 生と死の狭間
第4章 予兆
第5章 娑婆の縁つきて
第6章 倶会一処
終章 四十九日の雪


「農ガール、農ライフ」垣谷美雨

2016年10月20日 21時48分05秒 | 読書(小説/日本)


「農ガール、農ライフ」垣谷美雨

派遣切りにあい、失業した久美子。
追い打ちをかけるように、同棲相手からも別れを告げられる。
心機一転、農業を始めようと、田舎に引っ越し、農業大学校に入学。
いったい、どうなるのか?

P77
講師の説明によると、新規就農者であっても、ひとりで五反は作れるということだった。一反は300坪もある。それなのに、いま目の前に割り当てられた20坪さえ広く感じてしまう。

P118
「男女平等が謳われるようになってから真っ先に変わったのは、実は男性なのよ。女性を守るという最低限の気遣いを一切しなくなったわ」

田舎の婚活パーティに参加する。
P156
「男女の出会いの場では、視覚から得る情報が最も大切なんです。女性に求められるのは、清潔感、笑顔、女らしい雰囲気、その三つです。ブランド物のバッグや華美な服装はNGです。男性が引いてしまいますからね」

P251
――結婚式で新婦が言うじゃん。「健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも」とかなんとかゴチャゴチャと。静代ちゃんが言うにはね、あの中で重要なのは、病めるときと貧しいときなんだってよ。つまりね、人生最悪の事態に陥ったときの保険がないと誰だって安心して生きられないよっていう意味なんだってさ。

垣谷美雨作品らしく、感情移入しやすい登場人物たち、テンポの良い展開。
農村の実情も分かって、そうなのか、って感じで楽しめる。
エンターテインメントなので、きちんと落とし処に落としてくれる。

【おまけ】
タイトルから連想するのは、ことわざ「no pain no gain」。
――労なくして得るものなし。
ガールなくして、ライフなし、
農ガールなしで、農業の未来はない…と。

もうひとつ思い出した。
No Woman, No Cry」
そうなると、意味が違ってくる。

【参考作品】
幻冬舎文庫<br> 七十歳死亡法案、可決 




【ネット上の紹介】
「結婚を考えている彼女ができたから、部屋から出て行ってくれ」派遣ギリに遭った日、32歳の水沢久美子は同棲相手から突然別れを切り出された。5年前、プロポーズを断ったのは自分だったのに。仕事と彼氏と家を失った久美子は、偶然目にした「農業女子特集」というTV番組に釘付けになった。自力で耕した畑から採れた作物で生きる同世代の輝く笑顔。―農業だ!さっそく田舎に引っ越し農業大学校に入学、野菜作りのノウハウを習得した久美子は、希望に満ちた農村ライフが待っていると信じていたのだが…。 


落語 THE MOVIE

2016年10月20日 21時43分41秒 | TV/ドラマ
落語 THE MOVIEが楽しい。
知識が追いつけない箇所を映像が補ってくれる。

国体リザルト

2016年10月19日 20時13分56秒 | クライミング(コンペ、国体)

国体リザルトをリンクしておく。


>>決勝リザルト ※名前の後は個人順位


万博公園・秋桜

2016年10月18日 20時34分32秒 | お出かけ

毎年恒例、万博公園にコスモスを見に行ってきた。

来月初めまで見頃か



「アローンオンザウォール」アレックス・オノルド/デイヴィッド・ロバーツ

2016年10月15日 21時51分14秒 | 読書(山関係)


「アローンオンザウォール 単独登攀者、アレックス・オノルドの軌跡」アレックス・オノルド/デイヴィッド・ロバーツ/堀内瑛司/訳

フリーソロで有名なアレックス・オノルド。
読んでいて、指先から汗が出る。
文字通り、手に汗握る内容だ。
ヨセミテの歴史も語られていて、知識の確認にもなる。
お薦めです。(図書館には入荷しなかったので購入した)
クライマーなら、読んで良かった、と感じるはず。

P18
「ぼくはいつもリスクのことを”実際に墜落する可能性”と呼んでいる。結果とは、実際に落ちたときに起こることだ。つまり、ぼくはソロで登るときのリスクを低く抑えようとしている。もし落ちたら本当に重大な結果になるとしても、落ちる可能性が低くなるようにしているんだ」

P25
ぼくはヨセミテに行った。狙っていたのは二つの名ルート――240メートルの美しい花崗岩の壁、ロストラムのノース・フェース(5.11c)と、ワシントン・コラムにある試金石というべき330メートルのアストロマン(5.11c)だ。
 1987年にピーター・クロフトが両ルートを1日でフリーソロし、クライミング界を震撼させた。それから20年、同じことを成し遂げた者はいない。
(アレックス・オノルドは2007年9月19日、両ルートフリーソロに成功…う~ん、ロープを使ってもRPは困難と思う。なお、ディーン・ポッターも2000年、アストロマンをフリーソロしている、2015年5月16日ベースジャンプに失敗して死亡。合掌…)

P37
「しばらくクライミングをしないこともあるんですか」「もちろん」とぼくは答えた。
「では、例えば1カ月ほどまったく登らずに過ごすことは?」
「それはありえない。1カ月なんて想像もつかないよ。”しばらく”っていうのは3日くらいのことかと思ったんだ」

P46
ぼくはドラッグには生まれてから一度も手を出したことがない。アルコールについては、味見をしてみたことはあるけれど、グラスを飲み干したことはない。コーヒーも飲まない。

P261
ある場所でトミー(コールドウェル)が石を拾ったかと思うと、10センチほどのクラックに嵌め込んでアンカーにした。「前にもこうやって下りたことがあるのか」と訊くと、トミーはぼくを安心させるように言った。「大丈夫、絶対に抜けやしないさ」

【参考リンク】
【PR・動画特集】『ALONE ON THE WALL アローン・オン・ザ・ウォール

アレックス・オノルドのこれまでを綴った自叙伝『ALONE

【おまけ】
しかし、よくこの本を出版したものだ。確かにすごい内容だけど、一般ウケするとは思えない。ただ、何パーセントかの読者には、興奮して唖然とする中身になっている。こいつは、ただ者ではない、と。
訳も自然な感じで良かった。それなりの経験のあるクライマーでないと、この翻訳はできない。

【ネット上の紹介】
ロープなし。落ちたら最後。男はなぜ、極限のフリーソロに挑むのか―クライミング界で今、最も気になる男の「魂」の書。これまでのクライミングの常識を覆し、驚異的なフリーソロの記録を出し続けてきたアレックス・オノルドが半生を振り返り、自らのクライミング哲学を語る。自身も登山家で山岳ノンフィクション作家として知られるデイヴィッド・ロバーツが共著に加わり、極限スポーツのさらなる極限に挑み続ける男の人物像を描き出す。

[目次]
第1章 ムーンライト・バットレス
第2章 独りきりの地獄
第3章 恐怖と愛
第4章 世界を旅する
第5章 ヨセミテ・トリプル
第6章 スピード記録
第7章 アラスカとセンデロ・ルミノソ
第8章 フィッツ・ロイ
第9章 さらなる高みへ 

オノルド,アレックス (オノルド,アレックス)   Honnold,Alex
1985年カリフォルニア州生まれのアメリカ人ロッククライマー。10歳のときにクライミングを始める。カリフォルニア大学バークレー校に入学するも19歳で中退し、車上で暮らしながらクライミングに専念する。ハーネスやロープなど安全確保のための道具を一切使わずに登るフリーソロクライミングで数々の記録を打ち立て世界の注目を集める。2010年に、世界で最も優れたクライマーに贈られるゴールデン・ピトン賞を受賞。2015年には、その年の最も優れたアルパイン・クライミングを顕彰するピオレドール(黄金のピッケル)賞も受賞した

ロバーツ,デイヴィッド (ロバーツ,デイヴィッド)   Roberts,David
1943年生まれ、マサチューセッツ州在住。クライミング関係の著作物が多く、クライマーとしても名高い。特にアラスカではマッキンリー山のウィッカーシャム壁の初登攀を含め、数々の記録を残している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


緒方貞子さんの言葉

2016年10月13日 21時18分46秒 | 読書(昭和史/平成史)


日中、日韓関係について…緒方貞子さんの言葉、朝日新聞2016.10.12
ひとつには日本の優越感があると思うのです。確かに近代化はアジアで一番早かったかもしれないけれど、いつまでも日本がナンバーワンで居続けるわけがない。日中、日韓、あるいは日米関係の上で初めて日本の将来があるということを徹底しないと。「持ちつ持たれつ」でいくことの意義を考えるべきです。
(中略)
日本という国は、放っておくと何とも言えない「けちくささ」が出てきます。島国だから視点が非常時小さい。自信と同時に狭さがあります。日本人がそこをどうやって乗り越えていくかがとても大事だと思います。


「ザ・ファブル」南勝久

2016年10月12日 22時12分42秒 | 読書(マンガ/アニメ)


「ザ・ファブル」南勝久


先日、(1)~(4)を読んだが、
今回、残りの(5)(6)(7)を読んだ。
(あとは、随時出版されるのを待つしかない) 
久々のヒット、このシリーズは面白い。

男はホメてほしいが、女はわかってほしいねや!そういう感情をうまくつつけよォ――

――で 今日は何か…?
あの…僕も事情を知っている1人というか…