「こんにちは、私のお母さん」
2021年、中国コメディ映画。
ジア・リンが脚本・監督を務め、出演もしている。
シャオリンは大学合格祝賀会から帰る途中、交通事故にあう。
気がつくと、1981年にタイムスリップしていた。
そこには、若かりし母がいた。
苦労ばかりかけてきた彼女は、母を喜ばせようとする。
金も地位もある、工場長の息子と母をくっつけようと奮闘する。
「私のような出来の悪い娘を産まず、苦労のない人生を送って」、と。
中国版「バック・トゥ・ザ・フューチャー」だけど、
本家と逆で、両親をくっつけない方向で奮闘する。
『中国全土が笑って泣いた』とあるが、大げさでない。
1981年といえば、「文化大革命」が終わって、一息ついたころ。
改革開放路線への移行期で、「天安門事件」も起こっていない。
ちょうど良い時代を選んでいる。
当時の風俗もしれて、興味深い。
「仕掛」がしてあって、泣かせる。
お薦めです。観てみて。
【参考リンク】
映画『こんにちは、私のお母さん』公式サイト (hark3.com)
映画を2本観た・・・「太陽の帝国」「宋家の三姉妹」。
太陽の帝国とは日本のこと。
イギリスの作家、J・G・バラードの自伝小説が原作。
著者の捕虜収容所体験が元になっている。
スティーヴン・スピルバーグによって映画化1987年に公開された。
日中戦争当時の上海と蘇州が舞台。
当時、少年だったバラードの零戦マニアぶりも描かれる。
これで思い出すのが、フランス人作家・ピエール・ブール。
彼もまた、当時、日本人の捕虜となっている。
この経験をもとに、「戦場にかける橋」を執筆。
また、「猿の惑星」も著している。
故に、猿の惑星の「サル」とは「日本人」のこと、と言われているが、
違うという説もある。
「宋家の三姉妹」
(原題:宋家皇朝、英語題:The Soong Sisters)。
1997年、香港・日本合作映画。
宋靄齢・宋慶齢・宋美齢の三姉妹を描いている。
長女は財閥に嫁ぎ、次女は孫文に、末っ子の美齢は蒋介石と結婚した。
とんでもないセレブ姉妹だ。
この映画を観る前、父親による政略結婚、と思っていた。
事実はことなるようだ。
少なくとも、次女の結婚に、父は反対だった様子。
ほとんど駆け落ち状態。
一部日本も舞台となり興味深い。
何となく、日本の浅井三姉妹を思い出した。
【ネット上の紹介】・・・「太陽の帝国」
1941年、第二次世界大戦下。上海に暮らすイギリス人の少年ジムは、日本軍の“零戦”に憧れる無邪気な少年だった。だがその日本軍が上海に侵攻、攻撃は全土に及んだ。混乱に巻き込まれ、両親と離れ離れになってしまったジムを救ったのは…。第2次世界大戦下の上海を舞台に、ひとりの少年の成長を描いた、スティーブン・スピルバーグ監督が贈る珠玉の戦争ドラマ。初回生産限定。
【ネット上の紹介】・・・「宋家の三姉妹」
新しい時代を夢見る3人の女性を描くヒューマン・ドラマ。今世紀初頭の中国。古い因習にとらわれずに育てられてきた宋家の三姉妹。アメリカ留学から帰国した彼女たちは、それぞれに全く異なる結婚相手を選ぶ。長女の靄齢は財閥の御曹司と結婚し、中国経済を左右する大財閥を築く。次女の慶齢は革命家・孫文と恋をし、彼とともに情熱のすべてを革命に捧げる。そして、三女の美齢は野心あふれる若き軍司令官、蒋介石と結婚する。
映画「スラムダンク」を観てきた。
原作者の井上雄彦さんが監督・脚本を務めている。
キャラクターの動き、スピード感がすばらしい。
実写では不可能と思える迫力だ。
声優がテレビアニメ版と異なっているのが残念。
でも、思ったほど違和感はない。
「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」を観た。
アラン・グラント博士、エリー・サトラー博士、イアン・マルコム博士も登場し、ファンサービス満載。このシリーズの総決算ともいうべき作品。
【参考】
ジュラシック・パーク(1993年)
ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク(1997年)
ジュラシック・パークIII (2001年)
ジュラシック・ワールド(2015年)
ジュラシック・ワールド/炎の王国(2018年)
ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2022年)
【参考リンク】
映画『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』公式サイト (jurassicworld.jp)
2014年、中国映画、チャン・イーモウ監督。
文化大革命を題材とした映画。
原作は厳歌苓(ゲリン・ヤン)の同名小説。
1977年、文化大革命が終結し、解放された夫は20年ぶりに帰宅する。
しかし、妻は極度のストレスにより記憶を失い、夫を認識できない。
夫は向かいの家に住み、妻を見守る生活を送る。
いったい妻は夫のことを思い出すのか?
【関連リンク】
公式ウェブサイト
「さらば、わが愛 覇王別姫」
1993年作品、香港映画、京劇がテーマ。
【ネット上の紹介】
1925年の北京。孤児や貧民の子が集まる京劇の養成所に入った少年・小豆子。いじめられる彼をかばったのは、兄のような存在である石頭だけだった。成長した2人は、小豆子は女役、石頭は男役として「覇王別姫」で共演。スターへと上りつめるが…。
【感想】
日中戦争から国民党政権、共産党への移行、文化大革命の嵐を描いている。
主人公2人と京劇を中心に時代の流れを描いた作品。
良く出来ている。押さえておきたい名作と思う。
【備考】
「覇王別姫」とは、四面楚歌で有名な項羽と虞美人とを描いた京劇作品
by Wikipedia
「新感染半島 ファイナル・ステージ」(2020年)を観た。
「新感染 ファイナル・エクスプレス」(2016年)の続編。
前作同様、ヨン・サンホ監督で、脚本も書いている。
あれから、4年後、という設定。
謎のウイルス・パンデミックにより、半島は壊滅状態。
家族を守れなかったジョンソクは、亡命先香港で廃人のような暮らしを送っていた。
そんな彼のもとに、無政府状態の祖国に戻り、大量のドルを積んだトラックを見つけるように、と依頼が・・・。
先の読めないストーリー、意表を突いた展開。
良く出来ている、と感じた。(新聞の映画評も良かった)
子役の演技も良かった。
秀逸の、ゾンビ映画で、脱出サバイバル作品だ。
【参考リンク】
映画『新 感染半島 ファイナル・ステージ』公式サイト
①~③まで既に観ている。
今回観たのは④「イップ・マン 完結」。
ブルース・リー(もちろん、そっくりさん)が登場するのもいい。
カンフーだけでなく、ヌンチャク技も披露してくる。(ファン大喜びでしょう)
見どころは多すぎて指摘できない。
全編クライマックス、アクションてんこ盛りだ。
主人公を演じるドニー・イェンが良い味を出している。
一見、真面目なサラリーマン風。
格闘技をするように見えない。
でも、戦闘モードになると豹変する。
そこがいい。
【蛇足】
1960年代香港、サンフランシスコが再現されている。
航空機内、空港での風景。
flight attendant(CA=キャビンアテンダントは、和製英語)は、昔、スチュワーデス、と言われていたが、空港でカートを転がさず、大きなバッグを提げて移動している。
・・・興味深い。
香港の空港も、チェクラップコク国際空港でなく、啓徳空港が再現されている。
【備考】
U-NEXTだと、399円、Amazonだと400円。
但し、U-NEXTにポイントが貯まっているので実質無料。(毎月1200ポイント貯まる)
たとえば、会社の上司が間違った指示を出した後で、「私はそんなことは言っていない」と言い張り、部下の記憶違いのせいにしたりする。また、「この女、誰?」と妻に浮気を問い詰められた夫が「そんな女知らない。君の妄想だ。どうかしてるよ」と、妻の精神状態のせいにしたりする。