しあわせのパン
2011年/日本
奇妙な家族の肖像画について
総合 40点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
主人公の水縞尚と水縞りえが営むパンカフェ「マーニ」に集う人々が描かれる‘四季’のオムニバス形式の作品であるのだが、どの話にも深みが感じられない。ボーイフレンドにふられて沖縄の代わりに北海道にやって来た齋藤香織が東京に戻る時に山下時生が香織について行った理由などを詮索することは野暮だとしても、未久に水縞りえが振る舞ったカボチャのポタージュを一旦は拒絶してカフェから出て行ったにも関わらず、すぐに戻ってきて父親と一緒に食した彼女の心の変化が見えないし、同様のことはパンが嫌いだと言っていた阪本アヤが急に振り向きざま出来立てのパンを口に頬張りだして美味しいと食べてしまう行為にも当てはまる。
あるいは本作は物語の内容よりも、映像そのものを楽しむものなのかもしれない。しかし例えば、未久が学校の帰りにパンカフェに立ち寄ったシーンで、未久は横から現れるのだが、バス停からパンカフェに寄るのであるならば、位置から判断して未久は、立っている水縞りえの正面からうつむきながら現れなければならないと思う。どうでもいいのかもしれないこの瑣末さは、物語ではなく映像で登場人物たちの心の動きを表現する時には瑣末ではなくなると思うが、それ以上に奇妙に見えるシーンは未久の家の食器棚(?)に貼られている、おそらく未久がクレヨンで描いたであろう3人の家族の肖像画が、仲の良い母親と未久と弟の母子家庭のようにしか見えないところである。父親の存在の薄さを表現し損なっていると思う。
『刺青 匂ひ月のごとく』でデビューした三島有紀子監督はどうも月に拘りがあるようで、本作も『月とマーニ』という絵本をとっかかりに、‘ムーンビーチ’や‘有月’など‘月’を収集するのではあるが、いくら‘月’を集めても物語そのものが輝くことはなく、‘しあわせのパン’そのものならばパン屋に行けばタダで見ることは出来るため、残念ながら個人的には北海道の観光PRビデオ以上の価値を見出すことは出来なかった。(因みに阪本史生が持っていた銀婚式記念の懐中時計の裏には「1985年」と刻まれており、時系列に問題はない。)
トマトジュース売れすぎ…脂肪燃焼効果の論文で(読売新聞) - goo ニュース
河田照雄京都大学教授グループに研究によると、マウス実験の検証から計算すると、
生トマトならば1食に2~3個、成分が凝縮されているトマトジュースならば1食に200
ミリリットルで、メタボリック症候群を改善するのに有効な脂肪の燃焼に効果があることが
判明し、さっそく各地のスーパーでトマトジュースが爆発的に売れ、品薄状態に陥っている
ようなのであるが、どうも河田教授の「トマトジュースには食塩を含んでいるものもあるから、
ジュースは注意して飲んで欲しい」という警鐘まで認知されていないように思う。先日、
フジテレビの「笑っていいとも」の「テレフォンショッキング」のゲストで斉藤由貴が出演し、
体重を10キロ落とした事を話していた。要するに痩せたいのであるならば、摂取カロリーを
控えればいいだけの話だということを斉藤はしていたのであるが、その通りだと思う。