ALWAYS 三丁目の夕日'64
2012年/日本
父子の断絶の質の違いについて
総合
100点
ストーリー
0点
キャスト
0点
演出
0点
ビジュアル
0点
音楽
0点
現在公開中の『麒麟の翼 ~劇場版・新参者~』(土井裕泰監督 2012年)の主人公の加賀恭一郎の、父親である加賀隆正の息子に対する想いの‘受け取り損ない’に関しては既に書いた通りである。本作においても主人公である茶川竜之介の、茶川林太郎の息子に対する想いの‘受け取り損ない’が描かれているのであるが、描写のクオリティーに雲泥の差を感じた。
茶川竜之介は作家を目指すために勘当同然で家出をしてしまい、林太郎が体調を崩したことを知った竜之介が久しぶりにお見舞のために実家に戻った時も大喧嘩して家を後にしてしまうのであるが、林太郎の死後に実は林太郎が竜之介の作品が掲載されている雑誌を全て購入して感想まで書き添えていることを竜之介は知ることになる。
他方竜之介と一緒に暮らしている古行淳之介は密かに竜之介と同じ娯楽雑誌『冒険少年ブック』に作品を発表している。その事実を知った竜之介は激怒し、売れない作家になるよりも東京大学に進学するように促すのであるが、茶川の連載を担当していた編集者の富岡の提案により竜之介は、まるで自分が林太郎にされたように淳之介を家から追い出すことにする。この時、竜之介は初めて知ることになる。「作家=売れない商売」ではなくて、世の中には「売れる作家」と「売れない作家」が存在することを。同時に、才能の無い自分を敢えて家から追い出した父親の林太郎の‘親バカ’振りも。
このように淳之介や自分自身の才能を見極められなかった竜之介と対照的な、相手の資質を自分自身で見極められる星野六子の存在や、才能を持つ淳之介と対照的に下手なギターを弾く鈴木一平を対置することで物語に奥行きが感じられるのである。
当初は、本作が東京都の2020年夏季五輪の招致に加担している疑いを持っていたが、公害に関する言及や、子どもたちに「もうオリンピックは飽きた」と言わせるなど細かい配慮も感じられた。
米軍新戦略「理解していない」 防衛相炎上、野党は絶句(産経新聞) - goo ニュース
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2月1日の衆議院予算委員会において、自民党の小池百合子の「エア・シーバトル
(空海戦闘)の戦略目標は何か」という質問に対し、田中直紀防衛相は「米国の新国防戦略
は歓迎しておりますが…。今言われたことまで今理解しているところではありません」と
早々に“白旗”を挙げ、2日の衆議院予算委員会においても、自民党の石破茂の「自衛隊が
合憲とされる根拠は何か」という質問に対しても何も答えられず「憲法9条2項の『芦田修正』
が根拠ではないのか」と助け舟を出されてようやく、田中直紀は「私自身は理解していない。
ご知見を拝聴しながらよく理解したい」と述べる始末である。こんな“防衛のイロハのイ”さえ
理解していない人に処分されてしまう真部朗沖縄防衛局長が気の毒に見えてしまう。