ジャックとジル
2011年/アメリカ
類似と差異
総合
80点
ストーリー
0点
キャスト
0点
演出
0点
ビジュアル
0点
音楽
0点
本作は主演のアダム・サンドラーの完全な悪ふざけのように見せながら、非常に細かく計算されて制作されたものだと思う。
冒頭とラストに出演する双子たちは言うまでもなく、とてもよく似ているのであるが、全く別のパーソナリティーである。アダム・サンドラーが演じるジャックとジルの双子は言うまでもなく、全く同じパーソナリティーなのであるが、性格は全く似ていない(似せていない)。問題はこの2人(実質1人)に絡まれることになるアル・パチーノの‘迷走’である。ジャックが嫌うジルに一目惚れしてしまうアル・パチーノも言うまでもなく、全く同じパーソナリティーなのであるが、俳優であるアル・パチーノは本人は変わらないと思っても、彼の振る舞いの仕方によっては周囲の目によって‘違う’と判断されてしまうことがある。ラストで自分が出演しているダンキンドーナツのCMを見て、‘お蔵入り’にすることを求める理由は、CMの中の‘お茶目なアル・パチーノ’が期待されている‘渋いアル・パチーノ’と余りにもかけ離れているからである。
このように双子から一人二役を経て同一人物までの‘類似と差異’に関する考察が面白おかしく描かれているのであるが、残念なことに次々と繰り出される細かなギャグがなかなか汲み取れなかった。例えば、ジルが『タイタニック』(ジェームズ・キャメロン監督 1997年)と勘違いした作品は『アイスバーグ』(アベル&ゴードン監督主演 2005年)だと思うが、字幕では「氷山の一角」となっていた。これは字幕が間違っているのではなくて、『アイスバーグ』と訳しても誰も分らないと判断したからだと思う。このようにかなりの知識が無ければギャグが理解出来ないのだから、本作の評価が低い理由は推して知るべし。
大雪停車の乗客に期限切れ栄養食品配る…JR西(読売新聞) - goo ニュース
JR西日本は、2日午前10時20分頃、和倉温泉発大阪行き特急「サンダーバード12号」
(乗客約170人)が1時間遅れで同駅に到着し、除雪作業で出発できなかったため、正午頃、
駅員が災害に備え、備蓄していた、賞味期限を1週間過ぎた栄養食品143箱(1箱2本入り)
を配ったことを発表した。もちろん良いことではないが、災害対策の栄養食品に“消費”では
なく“賞味期限”を設けていることに疑問を感じる。今回は大事に至らなかったが、生きるか
死ぬかの瀬戸際で、賞味期限を気にするだろうか 賞味期限が過ぎていることを伝えた
上で、希望者に配るという手もあるが、どうも“後味”が悪く、なかなか難しい問題だと思う。