はやぶさ 遥かなる帰還
2012年/日本
Made in U.S.A.
総合
90点
ストーリー
0点
キャスト
0点
演出
0点
ビジュアル
0点
音楽
0点
作品冒頭の、鹿児島県肝付町にある内之浦宇宙空間観測所の床をガムテープで修理する辺りから既にプロジェクトマネージャーの山口駿一郎教授のNASAに対する対抗心は見え見えなのであるが、「JAXA vs. NASA」の構図が明白になったのは、はやぶさの通信が途絶えて行方不明になりNASAがはやぶさ専用の通信を打ち切る提案をしたところである。しかしそもそもはやぶさの最初のつまずきはリアクションホイールの故障から始まっており、要するに本作は、はやぶさに搭載されている日本製のイオンエンジンとアメリカ製(Made in U.S.A.)のリアクションホイールの‘攻防’が描かれるのである。
最終局面で4機のイオンエンジンが機能しなくなりイオン源と中和剤の複合モード運用でスラスタBを動かすことに当初、森内安夫が強く反対した理由は、そのような邪道な運用方法をすることは、世界にイオンエンジンを売り出す際に、信用不安をもたらすからであるが、最終的には複合モード運用の成功によりはやぶさは帰還出来ることになる。しかし同時にアメリカを原因とする日本の世界に対する‘解りにくさ’が秀逸なメタファーとして浮き彫りにされるのである。
石原知事「今度は条件いい」=20年五輪ローマ撤退で(時事通信) - goo ニュース
2020年夏季五輪で、ローマが立候補を断念し、東京とマドリード、イスタンブール、
バクー(アゼルバイジャン)、ドーハ(カタール)の5都市で争われる見通しになったことに
ついて、石原慎太郎都知事は15日午前、都庁で報道陣に「イタリアは敵じゃないと思って
いた。今度は(招致失敗した16年五輪よりも)条件がいいのではないか」と話し招致レース
で有利になったとの認識を示しているが、常識で考えるならば、ローマに入るはずだった票
は同じヨーロッパのマドリードに流れるはずで、敵ではなかったイタリアがいなくなったからと
いって、条件が良くなるわけでもなく石原のレトリックの歪みはますますひどくなっている。
国際オリンピック委員会に13日に提出した申請ファイルには開催理念には、五輪を通じて
日本に活力を与え、東日本大震災からの復興に寄与する事などを掲げているのであるが、
復興に寄与するということは相手からの申し出があって初めて成り立つことであり、自ら
“立候補”することで世界中の選手たちに寄与を強いることではないと思う。