TIME/タイム
2011年/アメリカ
「In Time」という原題の真意
総合
80点
ストーリー
0点
キャスト
0点
演出
0点
ビジュアル
0点
音楽
0点
どうやら近未来は遺伝子研究の成果によって25歳以降は老いることがなくなるのであるが、その代償として残りの寿命は時間の取り引きによって左右されることになり、新たな貧富の格差が生じている。主人公のウィル・サラスはスラム街に住んでおり日々‘時間稼ぎ’に追われているのであるが、ある日生きることに疲れ果てていた裕福層の住人であるヘンリー・ハミルトンから大量の時間を貰い受けて、スラム街から脱出し、人質として捕らえたシルヴィア・ワイスと共に‘タイムシステム’そのものの破壊を目論む。
ストーリーのアイデアは良いと思うが、観ているうちにだんだんと違和感がもたげてくる。スラム街の住人たちの普段の所有時間が余りにも短すぎて、同じような立場に置かれたら冷静に生きていけないと思うが、これ程貴重なはずの時間がいとも簡単に手を通じて移し替えられることも奇妙で、それはクライマックスのウィル・サラスとギャングのフォーティスとの、腕相撲にさえ見えない‘タイムファイト’と呼ばれる緩い勝負にも当てはまる。
確かに時間を持て余したことで裕福層のヘンリー・ハミルトンは自殺したのであるが、たった10年を与えただけでウィルの親友であったボレルは働かなくなり過剰な飲酒で死んでしまうのだから、決して大量の時間が人生の保障には繋がらないことはウィルには良く分かっている。因ってウィルが‘タイムシステム’を破壊しようとする動機がいまいち明確にならないのであるが、原題を確認することで自分の勘違いに気づいた。
原題の「In Time」とは「間に合う」という意味であり、要するに走りまくることで時間の奪取に間に合えばいいだけの話であり、手の動きの緩さは、脚の俊敏さを強調する伏線であることが分かるのである。ストーリーのディテールを犠牲にしてまでも‘奔走劇’に徹するならば映画として文句は言えない。
「有罪になる」検事、録音止め威圧…弁護側抗議(読売新聞) - goo ニュース
現住建造物等放火罪に問われている21歳の男性被告の起訴前の取り調べで、福岡地検
の男性検事が今年1月5日の午後2時半から録音・録画を始め、午後3時半頃、検事から
「取り調べは終了」と告げられて撮影も止められたが、この後も検事は「この事件で有罪に
なると思う。いや有罪になるけど、君の今後に影響することだとわかっているの」などと
発言し、約20分間取り調べを続け、更に1月12日にも撮影終了後に「もっと真剣に思い出
せよ」と強い口調で告げたらしい。17日に東京地裁で開かれた民主党元代表の小沢一郎
被告の第14回公判において、元秘書の石川知裕衆院議員を任意で聴取した際に、
田代政弘検事が作成した捜査報告書に、石川知裕衆院議員の“隠し録音”から石川議員が
小沢被告の関与を認めた経緯について、実際にはないやり取りが記載されていることが
発覚し、その後、調書への署名などについても実在しない記載があることが判明したばかり
なのであるが、検事の“録音対策”が“止めた後の取り調べ”だとは想像もしていなかった。