MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『サンシャイン・クリーニング』 80点

2012-02-23 21:59:13 | goo映画レビュー

サンシャイン・クリーニング

2008年/アメリカ

ネタバレ

「サンシャイン」という‘見栄’について

総合★★★★☆ 80

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 学生時代に花形チアリーダーとして人気者だったローズ・ローコウスキが30代半ばのシングルマザーになっても、かつての恋人だったマックと別れられない理由は、自分の華やかなイメージを失いたくないという思いからだと思うが、チアリーダーにしてもハンサムのボーイフレンドにしてもローズが拘るイメージは、仕事よりも友人たちの出産祝いパーティー(Baby Shower)を優先させるように、他者に対する見栄であり、自身が心から欲したものではないだろう。幼少の頃に自死で母親を失ったローズは‘理想の女性像’を描けずにいたのである。ローズが‘事件現場清掃業’に興味を抱いた理由も、自死した母親のイメージを‘払拭’しようという思いがあったように思う。
 同じ思いは妹のノラ・ローコウスキにもあったが、ノラの関心は、リンに対する態度から判断するならば、母親のイメージの払拭というよりも、リンが写真を見てノラに感謝するという、母親に対するイメージの‘洗練’だったのであろうが、ノラがリンの母親の死を知らせた時に「私自身に興味があったのではないのね」というリンの言葉は意外と重い。私たち観客も例えばオスカー自身ではなくて彼の注意欠陥障害(ADD)に、あるいはウィンストン自身ではなく、彼が失った左腕に興味が行きがちだからである。得てして‘正確’なイメージは確立しにくく、そもそもイメージに‘正確’などあるかどうかも怪しい。
 だからノンクレジットの出演ではあっても、ローズとノラの母親がウエイトレス役で笑顔で「ペカン・パイをお薦めします」というセリフを言っているドラマのワンシーン(=イメージ)をようやく見つけた時、かつて確かに自ら道を選び輝いていた母親を認めた2人は、他人の価値観に左右されない自分の道を歩み始められるのである。
 ノラはネコを連れてクルマで旅に出て、ローズは父親と改めて‘事件現場清掃業’を始める。もはや会社名に「サンシャイン」という‘見栄’は必要なく、自分たちの名字である「ローコウスキ・クリーニング」として再出発するのである。


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中尾彬と泉ピン子の差

2012-02-23 00:06:37 | Weblog

泉ピン子、オセロ中島について「騒ぐと出づらくなるよ」(サンケイスポーツ) - goo ニュース

報道陣から長期休養中のお笑いコンビ、オセロの中島知子について問われた泉ピン子が、

「そっとしておいてあげるのがいい。人がとやかく言うことじゃない」と話したことに激怒して

いたのが、中島と彼女と同居している女性占い師と2010年11月17日に一度会った事が

ある中尾彬である。中尾は『知っとこ!』という生番組で司会の中島と一緒に出演していた

のであるが、大病を患って三ヶ月の間、番組に出られなかった時に、番組を通じて中島に

励ましてもらったことを恩に感じているようで、「人がとやかく言うことじゃない」と簡単に

片付けられないとして『ミヤネ屋』の生放送で直接本心を訴えたかったようである。中尾彬

にはとても誠意を感じるのであるが、「みんな悩んでる」という人生相談の著書を出版した

泉ピン子に相談を寄せた人たちのその後の人生は果たして大丈夫なのかと案じてしまう。


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