スーパー・チューズデー ~正義を売った日~
2011年/アメリカ
深刻にならない‘女性問題’
総合
60点
ストーリー
0点
キャスト
0点
演出
0点
ビジュアル
0点
音楽
0点
俳優としてのジョージ・クルーニーならば大いに評価するし、なんなら声優としてのクルーニーも高く評価されるべきだと思っているのであるが、残念ながら映画監督としてのクルーニーの評価は躊躇せざるを得ない。本作に関して言及するならば物語の設定と演出に齟齬が生じてしまっていると思うからである。
民主党の大統領候補のマイク・モリスの選挙マネージャー補であるスティーヴン・マイヤーズが辞職に追い込まれた原因は、モリスの対抗馬であるテッド・プルマンの選挙参謀であるトム・ダフィーの策略である。マイヤーズが有能であることを知っていたダフィーは巧妙にマイヤーズと密会し、ヘッドハンティングを試みる。マイヤーズが申し出を受け入れれば問題なく、例え断られても、マイヤーズの上司であり、モリスに絶対の忠誠心を持っているポール・ザーラが彼らの密会に不信感を持ち、マイヤーズを解雇することは織り込み済みだったのである。
そのメインのストーリーにからんでくるサブストーリーがいわゆる‘女性問題’であり、実は本作で最も不可解な部分である。モリスの選挙活動のインターンとして働いているモリー・スターンズの父親は民主党全国委員会の委員長であるジャック・スターンズなのであるが、常識で考えて予備選挙中に民主党全国委員会の委員長の娘に立候補者が手を出すだろうか? モリスが事前にモリーの素性を調べないということはありえないが、確かに民主党にはかつてビル・クリントンというツワモノが存在していたから百歩譲ったとしても避妊はするはずで、クリントンでさえ相手はモニカ・ルインスキーというホワイトハウス実習生である。
このような不祥事の反省からモリー・スターンズの後任に、本人は否定しているが、おそらくマイク・モリスの親戚であるジル・モリスが充てられたはずなのであるが、この‘女性問題’が権謀術数としてストーリーに活かされていないところや、いとも簡単にモリーの携帯電話をマイヤーズが入手できるところなども映画監督としてのジョージ・クルーニーの限界として認めざるを得ないのである。
辞表提出を批判=法案採決には党議拘束―前原氏(時事通信) - goo ニュース
民主党の前原誠司政調会長がフジテレビの朝の番組「新報道2001」に平気な顔をして
出演していたのを見た時には唖然としてしまった。産経新聞に書かれた「言うだけ番長」と
いう的確なネーミングが気にいらなかった前原は産経新聞に対して取材拒否の通告と、
実際に2012年2月23日の夕刻に国会内で開いた記者会見で記者の出席を拒否し、
さらに、民主党政策調査会への取材も認めないと通告した“実績”があるにも関わらず、
フジサンケイグループの番組に出演してしまっているからであるが、いつの間にか2012年
2月28日の会見で、前原は産経新聞の出席を認め、産経新聞の排除を撤回していた。
だから法案の国会採決に関して、「党の正式決定なので党議拘束はかかる」と前原は強調
したりしているが、どうせ言うだけなのだから実際は党議拘束はかかっていないんだろうね。
ちなみに前原誠司を最初に「口先番長」とネーミングしたのは田中康夫である。