アーティスト
2011年/フランス
‘喋ること’との相性
総合
80点
ストーリー
0点
キャスト
0点
演出
0点
ビジュアル
0点
音楽
0点
1927年当時、サイレント映画の大スターだったジョージ・ヴァレンティンの主演作『A Russian Affair』の次の作品が『A German Affair』というギャグは効果的で、ジョージの楽屋でのジョージとペピー・ミラーの遭遇シーンの背景に映し出されていたポスターがジョージ主演の『Thief Of Her Love』であることもシャレてはいる。とにかくジョージは‘喋ること’と相性が悪い。ダンスならば息が合ったのに、売れっ子になったペピーと偶然階段の踊り場で出会って話していても居心地が悪そうで、やがてペピーとは会話がなくなり、妻のドリス・ヴァレンティンとは話せば話すほど仲が悪くなっていく。しかしトーキー時代が到来した危機感でジョージが正気を失ってしまうきっかけが、たまたまジョージに話しかけてきた警官の口元というのが分かりにくく、さらにはオチがジョージの「With pleasure」というセリフで、強烈なフランス語訛りがあったからジョージはトーキー作品に出演したくなかったということは英語圏の人たちには分かるのであろうが、私にはあまりピンとこなかった。私ならばジャン・デュジャルダンにヘリウムガスを吸わせてセリフを喋らせるだろう。
ところでジョージが自ら監督も兼任して興行的に失敗した作品はとても奇妙なものだった。ジョージが砂の中に埋もれていくラストシーンのテロップは「Farewell, Norma. I never loved you(さようなら、ノーマ。僕は全く君のことを愛していなかったよ)」だったと思うが、それまでのストーリー展開が全く分からないとしても、どのように考えても恋人に別れを告げる際のセリフとは考えられない。だからこの作品のタイトル『Tears of Love』は「愛の涙」ではなくてギャグと捉えて、「愛の裂け目」、あるいは「愛の激情」と訳すべきだと思うのである。
毎日新聞、切り株だけのサクラ「見頃」との記事(読売新聞) - goo ニュース
この記事とは直接関係ないものの、最近の毎日新聞はおわびや訂正が多いと思う。
4月だけでも、例えば「訂正 3月25日『この人・この3冊』で、吉本隆明さんの死去を
『三月十八日』としたのは『三月十六日』の誤りでした」(4月1日朝刊)、「訂正 一部地域で
配布した月刊なるほドリ創刊号の1面で『大リーグは4日から始まります』は『6日から本格
的に始まります』、『7日からはソフトボール女子日本リーグ』は『14日から』の誤りでした。」
(4月2日朝刊)、「訂正 4日朝刊、一部地域で『低燃費型デミオを値下げ』に記事末尾に、
無関係な『低』の文字が入っていました。削除します。」(4月5日朝刊)、「おわび 4日
『北朝鮮へタイル不正輸出の疑い』の記事で、一部地域で『成元弘明容疑者(62)=本名・
成先淳』とあるのは『成光淳』の誤りでした。おわびして訂正します。」(4月5日夕刊)、
「訂正 7日朝刊『公共事業相次ぎ復活』の記事で、一部地域で、『名古屋環状2号線
(愛知県)の名古屋西ー飛島(67キロ)』とあるのは『(12キロ)』の誤りでした。」(4月8日
朝刊)、「おわび 10日夕刊『横光氏発言で環境相が釈明』の記事で『不知火患者団体』
とあるのは『水俣病不知火患者会』の誤りでした。おわびして訂正します。」(4月11日夕刊)
とあるのだが、これはたまたまなのか、あるいは人事異動などによる軽い混乱なのか
「訂正 10日朝刊『元入居者と和解』の記事で、任意団体『シナジーライフ』が入居者
の生活保護費から『天引きしていた10万円のうち3万円を不当と認め』とあるのは誤り
でした。」(4月13日朝刊)、「訂正 14日夕刊『頼れる大動脈 新東名・午後開通』の記事で、
一部地域で『新富士橋』とあるのは『新富士川橋』の誤りでした。」(4月16日夕刊)キリが
なくなってきた。