トロール・ハンター
2010年/ノルウェー
‘フェイク’という曖昧な設定
総合 20点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
4時間ほどの未編集のまま送られてきたヴィデオを編集して上映されるという前提がある本作は、必然的に正確な設定が求められるはずなのであるが、たびたび登場人物の口から無謀な言動が飛び出す(あるいは飛び出さない)と興冷めしてしまう。ノルウェーのヴォルダ大学の学生であるトマスとヨハンナとカルがトロールハンターであるハンズと共にトロールを追跡する過程において、キリスト教信者であるカルがトロールに殺されてしまうのであるが、血液の‘キリスト教臭’に敏感なはずだったトロールを誘い出す手段としてハンズがクルマからキリスト教の宗教音楽を流すという行為は、設定が変わっているのみならず、トロールにはかなりの知性もあることになってしまうし、友人のカルが殺された後に、懲りもせずに追跡するための新たなカメラマンにイスラム教徒は良いとしても‘女子学生’を選ぶということが考えにくい。
トロール保安機関(TSS)のフィンが、ずっとトマスたちが撮影していることを知っていながら、何故最後になって力ずくでテープを没収しようとしたのか最大の謎である。
本作を真面目に捉えるとしても、ジョークと捉えるとしてもベースとなる設定にブレが生じてしまうとフェイクドキュメンタリーのストーリーに説得力がなくなってしまうのである。例えば、出演しているトロールたちが虐待を受けていないということは、あのトロールたちも‘仕込み’ということになり、ラストの記者会見におけるイェンス・ストルテンベルグ首相の発言が物語上、効果的でなくなってしまう。日劇の大スクリーンで上映されるから観るに堪えられるのであり、DVDの鑑賞ならば全く面白くないであろう。ハリウッドのリメイクに期待したい。
日本政府、情報発信遅れる 自治体に「発射」伝わらず(朝日新聞) - goo ニュース
多数の外国人特派員を招待してのミサイル発射だったのだから、おそらく北朝鮮の
国防第1委員長に就任した金正恩は失敗するとは想像さえしていなかったであろうし、
過去2回のミサイルの打ち上げも成功したと聞かされていたのかもしれない。しかし
がっかりしているのは北朝鮮だけではなく、日本政府も内心同じ気持ちだと思う。
なにせ初めて地上配備型迎撃ミサイル「パトリオット」を実践で使える絶好のチャンス
だったからだが、残念ながらそれ以前に日本はミサイル発射の確認に手間取ってしまって
おり、正式な発表は韓国よりも20分遅れてしまった。日本は北朝鮮を笑えないのである。