転々
2007年/日本
「アクアフレッシュ」から「チャツネ」へ
総合
80点
ストーリー
0点
キャスト
0点
演出
0点
ビジュアル
0点
音楽
0点
主人公の大学生である竹村文哉のチューブ入りのペースト状の歯磨き粉であるアクアフレッシュから物語が展開する理由は、その直後に借金取りの福原愛一郎の黒い靴下を口に噛まされた後の口直しというよりも、その後福原に付き合わされて焼き鳥や愛玉子のレモン味の寒天を食するための準備としてだろう。赤と青と白が印象的なアクアフレッシュという歯磨き粉は、その性格上口には入れるものの決して食するものではなく、それは作品の後半になってようやく現れ、本当の両親に捨てられた文哉と妻を殺してしまった福原に加わる麻紀子とふふみによって形成される‘擬似家族’の暗示となる。カラフルな歯磨き粉は決して食べ物にはならないのであるが、その‘フェイク’さこそがジェットコースター上で‘本物’の家族を文哉に夢見させるのであるのだが、福原がカレーを食べる決心をして、文哉が買いに行かされるチューブ入りの「チャツネ」の色は赤と青が入り混じったような茶褐色であり、文哉に‘カラフル’ではない、あるいは‘カラフル’ではいられない‘家族の現実’を突きつけるのである。全体的に色の使い方が秀逸だと思う。
亀岡暴走被害者情報の流出問題 安易な対応「傷」深く(産経新聞) - goo ニュース
京都府亀岡市で集団登校中の小学生の列に軽乗用車が突っ込み、10人が死傷した事故
の、いわゆる“被害者情報の無断提供問題”では、警部補は部下に命じて連絡先の一覧を
わざわざ作成し、教頭は被害者の娘に関する内部書類を探してまで、緊急連絡先の携帯
番号を調べており、産経新聞では「いずれも、被害者と加害者の間を取り持とうという“善意”
だった可能性が高い」と結論付けているのであるが、教頭はともかく、このような事故に関して
取り扱いを熟知しているはずの警察までが、何故被害者の情報を事故を起こした少年の父親
と親族に教えてしまったのか今ひとつ理解できない。10人の子供や女性を死傷させた事故
を起こしておきながら、事故直後は同乗していた友人たちと救助活動もせずに、ただ立って
ぼっと見ていたという“ツワモノ”の父親が“堅気”だったのかどうか気になるところである。