エクスペンダブルズ2
2012年/アメリカ
なかなかしぶとい‘消耗品’
総合 80点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
本シリーズは、シルヴェスター・スタローンを中心として、かつて第一線で活躍していたアクションスターたちが老体に鞭打って頑張っているというイメージだけが先行しているようだが、今回は、彼らが乗っているジープに書かれている「BAD ATTITUDE(身持ちが悪い奴ら)」、「COMING SOON(すぐに参上)」、「KNOCK KNOCK(ジョークの始まり)」というロゴから、脚本が優れていることを予感させる。
アーノルド・シュワルツェネッガーの「アイル・ビー・バック」の鉄板ネタは勿論のこと、例えば、ラストの飛行機内で、亡くなったビリー・ティモンズの冥福を祈るためにバーニー・ロスが「Rest in peace(安らかに眠れ)」と言うのであるが、そのバーニーがジャン・ヴィランが率いる敵の一人に向かって機関銃で撃ちながら「Rest in pieces(バラバラにくたばってしまえ)」と言い放つ洒落は思わず声を出して笑ってしまった。
ラストで提供された古い飛行機を見たバーニーが博物館ものだなと言ったことに対して、何気なく「おまえもな」と言い返される前に、バーニーはマギー・チャンと共に、ジャン・ヴィランと戦っていた。ヴィランを仕留めた証拠として、ヴィランの生首を持ち帰ってきたバーニーに対して仲間たちは「センスが良い」と褒めておきながら、その冷酷さを暗に仄めかすのであるが、もちろんヴィランの首を斬ったのがバーニーではなく、ターキーにするように人間の首を斬ることができるマギーの方であることを仲間の誰も想像だにしていないのである。前作同様に‘フェミニズム’は健在であるが、脚本は今回の方が格段に良くなっていると思う。
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遠隔操作ウイルスに感染したパソコンから犯行予告が書き込まれ、誤認逮捕が相次いだ
今回の警察の不祥事は、1997年に東京の渋谷で起きた東京電力女性社員殺害事件で、
無期懲役が確定していたゴビンダ・プラサド・マイナリ元被告を思い出させる。DNAへの過信
が冤罪を招いたように、IPアドレスへの過信が一連の誤認逮捕の元になったのであり、
最高検が「警察、検察共に今回の犯行手口を想定していなかったことが誤認逮捕を生んだ」
と指摘しているが、犯行手口を想定すること自体、思い込みを生み出し推定無罪の精神に
反するのであり、これでは警察の無知による誤認逮捕はなくならないだろう。