ジョン・レノン,ニューヨーク
2010年/アメリカ
ニューヨークの包容力
総合 80点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
ジョン・レノンをおかしくしてしまった元凶としてオノ・ヨーコはいまだに評判が悪いようで、最近もポール・マッカートニが声明を出してヨーコを擁護しなければならないほどなのであるが、確かに本作を観るならば、ヨーコとの出会いを境にジョンの言動が著しい変化を遂げ、ビートルズの解散時期とも重なったために、ヨーコにその責任が向かうことはやむを得ないのかもしれない。しかしそもそも前衛芸術家であるオノ・ヨーコに刺激を受けたジョンがそもそも備えていたシニカルな素質を開花させたというだけであり、ヨーコはあくまでも触媒でしかない。そんな‘変人’2人を受け入れてくれた場所がニューヨークだったのであろう。
「真夜中を突っ走れ」と「予期せぬ驚き」で共演したエルトン・ジョンはインタビューに答えていたが、同じ頃に「フェイム」を共作したデヴィッド・ボウイが出演していなかったことが気になる。
息子のショーンが好きだと言って歌っていた曲はJefferson Airplaneの「Somebody to Love」だと思う。
ちなみに1972年のアメリカ大統領選挙においてリチャード・ニクソンの対抗馬としてジョンが必死になって応援するも敗北を喫したジョージ・マクガヴァンは2012年10月21日に亡くなっている。いくら若者に絶大な人気があったジョン・レノンでさえ泡沫候補まで当選させる力は無かったのであるが、異国で暮らす自身の弱い立場と周囲に流されているように見えるジョンが‘本気’で政治に関心があったのかどうか疑問が残る。
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今や年末年始の風物詩となりつつあることは高齢者の雪山での遭難と餅を喉に詰まらせる
ことによる窒息死である。毎年のように死亡者が出ているにも関わらず、全く事故がなくなる
気配がないのであるが、両方に共通して言えることは「自分はまだ若いから大丈夫」という
根拠のない自信である。確かにここまで高齢化すると一律に60歳以上は危険だから
登山も餅を食することも禁止するわけにはいかず、その目安の曖昧さが悲劇を生み出し
続けているのであるが、餅の切り方の甘さが窒息につながることは分からなくもないが、
私はやっぱり冬山に登ろうという意欲が持てる高齢者の神経が理解できない。