雲のむこう、約束の場所
2004年/日本
夢の終焉、現実の始まり
総合
80点
ストーリー
0点
キャスト
0点
演出
0点
ビジュアル
0点
音楽
0点
本作に登場する村上春樹の『アフターダーク』や宮沢賢治の『春と修羅』は存在するものの、沢渡佐由理が熱心に読んでいる森下さなえの『夢綱(The net involved in a dream)』という著書は実在していないようであるが、その後ナルコレプシーに陥った佐由理が夢の中で藤沢浩紀を追い続けることを勘案するならば、「夢綱」という言葉は「アフターダーク」や「春と修羅」同様に暗示として機能しているのであろう。
藤沢浩紀と白川拓也が自分たちで作った飛行機「ヴェラシーラ」に一緒に乗って津軽海峡の向こうにそびえ立つ「塔」に行くという中学生時代の夢は、東京の高校へ進学した浩紀と、地元青森の高校に通いながら「ユニオンの塔」の外部研究員として命をはっている拓也の環境の変化から、夢のあり方が変わってしまうことはやむを得ない。
ラスト、「ヴェラシーラ」内でようやく目覚めた佐由理が、目の前にいる浩紀に対して夢の中で言いたかった「好き」という言葉が記憶から消えてしまう原因は、夢は叶った時点で夢でなくなるためだからであろうが、浩紀が決して慌てることなく、現実を地道に歩んでいこうとする気概が頼もしい。おそらく『新世紀エヴァンゲリオン』に少なからず影響を受けたであろう本作のように、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」が大団円を迎えられるのだろうか。
麻生氏「さっさと死ねるように」 終末医療巡る発言撤回(朝日新聞) - goo ニュース
終末期の患者を「チューブの人間」と表現する麻生太郎の性格の悪さは結局変わって
いないことを伺わせる。麻生は、「私は遺書を書いて『そういうことはしてもらう必要はない。
さっさと死ぬから』と書いて渡してある」と発言し、さらに「いい加減死にてえなあと思っても、
『とにかく生きられますから』なんて生かされたんじゃあ、かなわない。しかも、その金が政府
のお金でやってもらっているなんて思うと、ますます寝覚めが悪い」などと述べたことに対し、
「個人的なことを申し上げた。終末期医療のあるべき姿について意見を申し上げたものでは
ない」と釈明している。終末期医療の問題は、このように強気な発言をしている人に限って、
いざその状況を迎えると、「命乞い」を始めてしまうことなのである。