原題:『One Direction : This Is Us』
監督:モーガン・スパーロック
撮影:ニール・ハーヴェイ
出演:ナイル・ホーラン/ゼイン・マリク/リアム・ペイン/ハリー・スタイルズ/ルイ・トムリンソン
2013年/イギリス・アメリカ
マーティン・スコセッシ監督のポップソングに対する飽くなき好奇心
イギリスのオーディション番組『Xファクター』を経て結成された5人組歌手グループ『ワン・ダイレクション』のメンバーたちの、コンサート前の楽屋に映画監督のマーティン・スコセッシの姿を認めた時には、さすがに『ラスト・ワルツ』(1978年)や『ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト』(2008年)、『ジョージ・ハリスン/リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド』(2011年)などの音楽ドキュメンタリーを手がけているだけの、ポップミュージックに対する飽くなき好奇心の旺盛さを感じさせた。
ルイ・トムリンソンの母親であるジョハンナが、早くもグループの人気が無くなった後のことを心配していたところに聡明さを感じた。それにしても5人のメンバーたちが秋葉原のメイド喫茶を訪れて訳も分からずにいろいろとやらされているシーンは面白かった。