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MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『四十九日のレシピ』

2013-11-12 23:06:41 | goo映画レビュー

原題:『四十九日のレシピ』
監督:タナダユキ
脚本:黒沢久子
撮影:近藤龍人
出演:永作博美/石橋蓮司/岡田将生/二階堂ふみ/原田泰造/荻野友里/淡路恵子
2013年/日本

不妊を巡る物語 その1

 タイトルを見た限りでは葬送が描かれているのかと思っていたが、思いっきり不妊の話だったことに驚かされた。昭和48年生まれの主人公の高岩百合子は2012年には39歳であり、不妊治療をしていたのであるが、夫の高岩浩之は愛人を作っていた上に相手に妊娠までさせていたことに絶望し、離婚を決意する。実は百合子の実父である熱田良平と結婚した、百合子の継母である乙美も結婚当時38歳で、結局、子供に恵まれなかったのであるが、このことを気に入らなかったのが良平の姉の珠子である。
 珠子は昔気質のために、女性は子供を産んで育てることが幸せと考えているようで、大宴会においても持論を展開し、百合子と口論になって一度は親戚を引き連れて家を出て行くのであるが、やがてハワイアンの衣装に着替えた珠子たちが戻ってきて、ハワイアンを踊りながら、大宴会を盛り上げる役割を果たす。伏線もない唐突のハワイアンにも違和感を感じるのであるが、珠子が不妊に関してどのように納得したのかが描かれておらず、珠子の心変わりがよく分からない。
 よく分からないのは百合子の夫の浩之の言動も同様で、実家まで百合子を迎えに来たのはいいが、愛人が身ごもっている子供に関して具体的な解決策もないまま、でも百合子とは別れたくないからと家に連れ戻すのであるが、この救いようのない「リアル」さに対して見ている私たちはどのように考えればいいのだろうか? 映画の「フィクション」に対する監督の信頼が欠けているように見えてしまうのである。
 乙美の「人生の年表」はおそらく良平によって書かれたものだと思うが、1973年の項に注目してもらいたい。そこには時事ネタとして山口百恵がデビューしたことと、日本の出生率がピークになったことが書かれているのであるが、不妊に悩んでいる娘を持つ父親がわざわざ日本の出生率のピークについて書くだろうか? もちろんこれは良平の失態ではなく、監督の演出ミスと見なすべきであろう。


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いまだにタブーだったカツラ

2013-11-12 00:18:21 | Weblog

板東英二が涙の申告漏れ釈明も復帰話なし(日刊スポーツ) - goo ニュース

 11日のフジテレビの「とくダネ」だけは見逃さないようにしようと思った理由は、いまさら

言うまでもなくメイン司会者の小倉智昭がカツラの愛用者であり、もちろん植毛に関する知識も

音楽や映画と同様か、あるいはそれ以上に詳しいはずだからで、板東英二の言い訳に対して

最も的確に指摘出来る司会者だと思ったのであるが、何故か小倉のみならず出演者の誰もが

極力「植毛」という言葉を避けているように見えた。ようやく小倉本人の口から「植毛」という

言葉が出たが、経費など細かい事は触れないまま話題が変わってしまった。世間では周知の

事実であるはずの小倉のカツラはどうやらいまだに業界においてはタブー扱いらしい。

板東英二が仕事にありつけるとするならば、親友の和田アキ子を通じて「リーブ21」のCM

くらいしかないのではないだろうか


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