わか from STAR☆ANISさん『輝きのエチュード』の歌詞
原題:『劇場版 アイカツ!』
監督:矢野雄一郎
脚本:加藤陽一
出演:諸星すみれ/田所あずさ/大橋彩香/寿美菜子/下地紫野/井上喜久子
2014年/日本
タイトルがカタカナとひらがなで大きく異なる作品について
『映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!』(高橋滋春/ウシロシンジ監督 2014年)に引き続き、加藤陽一の脚本による本作である。
主人公の星宮いちご、霧矢あおい、紫吹蘭の3人が曲の提供を頼みにシンガーソングライターの花音に会いにいった際に、自分たちのパフォーマンスを披露し、花音が言った「全く息がきれずに歌えることが凄い」という褒め言葉はギャグだとしても、花音が「輝きのエチュード」という曲を作って3人の前で歌った時に、星宮いちごが何かが違うと作り直しを要求し、「大スター宮いちごまつり!」で作り直された「輝きのエチュード」が披露されたのであるが、観ている方はどこが改編されたのか全く分からない。確かに大衆に対してではなく、個人のために作られたものこそ感動をもたらすという理屈は理解できるが、どのように作り直されたのか分からないのだから、ここに子供向け作品の限界があると思うが、私の周囲にいた女の子たちは夢中になって立ったまま観ていたのだから、この「変身もの」はそのような理屈は必要ないのであろう。
ラストで神崎美月、星宮いちご、大空あかりの3人が揃って歌い、彼女たちはそれぞれ中等部3年、2年、1年らしいが、キャリアに見合わない年齢の僅差に驚く。てっきり『映画けいおん!』(山田尚子監督 2011年)のようなものだと思って観にいった私が悪いのである。