原題:『ラプラスの魔女』
監督:三池崇史
脚本:八津弘幸
撮影:北信康
出演:櫻井翔/広瀬すず/福士蒼汰/志田未来/佐藤江梨子/玉木宏/檀れい/豊川悦司
2018年/日本
ベテラン映画監督の謎の演出について
東野圭吾のミステリーを原作としたものという以外には情報を得ないまま観に行ったのだが、その演出方法に驚いた。やたらと顔のアップが多く、それに伴うように登場人物に動きが感じられず、まるで舞台を見ているような気分にさせられるのである。
こんな下手くそな演出をした監督は誰なのかと思ってエンドロールの最後を見たら、何とベテラン映画監督の三池崇史だったのである。ということは何らかの意図があって顔のアップを多用したのだと思う。確かに「アイドル映画」であるならば『ママレード・ボーイ』(廣木隆一監督 2018年)のような斬新な演出よりも本作のような演出の方が正しくはあるだろうが、それ以外にどのような意図でもって顔のアップが多用されたのかよく分からなかった。監督の体調でも悪かったのだろうか。
よく分からなかったといえば、本作は2月に起こった出来事を描いているはずなのだが、それが2017年なのか2018年なのかもよく分からなかった。