MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『ダンガル きっと、つよくなる』

2018-05-12 18:59:09 | goo映画レビュー

原題:『Dangal』 英題:『Wrestling Competition
監督:ニテーシュ・ティワーリー
脚本:ニテーシュ・ティワーリー/ピユス・グプタ/シュレヤース・ジャイン/ニキール・メハロトラ
撮影:サタジット・パンデ
出演:アーミル・カーン/サークシー・タンワル/ファーティマー・サナー/サニヤー・マルホートラ
2016年/インド

良質のインド映画の特徴について

 国内ではレスリングのチャンピオンになれても生活できなかったために引退した主人公のマハヴィル・シン・フォーガットは息子に夢を託そうとしたのだが、生まれてくる子供は4人とも女の子だった。しかしある時、喧嘩で男の子を負かしたことから才能を見出したマハヴィルは長女のギータ・フォーガットと次女のバビータ・クマリを鍛えだしたのである。
 最初は女の子というだけで試合にも参加させてもらえなかった2人だが順調に結果を残したことで、やがて「ナショナル・スポーツ・アカデミー」に入学することになる。ここで父親とアカデミーのコーチとの間のレスリングスタイルに関する齟齬によって長女のギータは悩むようになり、物語はコーチ側につくギータと父親側につくバビータとの争いになるかと思いきや、さすがにインド映画はそこまでストーリーは複雑にはならない。
 しかしどうしても分からないのは、当初は選手の育成費の不足のためにインドでレスリングはメジャーになれないという考えのもと、育成費の捻出のためにマハヴィルは役所に交渉に行っていたはずなのだが、「ナショナル・スポーツ・アカデミー」が存在するということは育成費不足ということではなく、むしろコーチの教え方に問題があったように見える。しかしそこも詳細なことは描かれていない、インド映画なので。


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