MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『ちはやふる -結び-』

2018-05-10 00:17:04 | goo映画レビュー

原題:『ちはやふる -結び-』
監督:小泉徳宏
脚本:小泉徳宏
撮影:柳田裕男
出演:広瀬すず/野村周平/新田真剣佑/上白石萌音/賀来賢人/松岡茉優/松田美由紀/國村隼
2018年/日本

広瀬すずと「天才」の物語の相性について

 前2作の完結編の本作は期待以上の出来だった。何といっても主人公の綾瀬千早を演じた広瀬すずの天性の才能が如何なく発揮されているように思う。
 東京大学の医学部を目指していた真島太一が部活を離れ、名人の周防久志の塾講師のアシスタントをしながら、指を負傷していた大江奏の代わりに最後の全国大会の団体戦の藤岡東高校との決勝に戻って来た際に、残った二札を巡って太一は敢えて自分たちに不利な札を選ぶのであるが、これが功を奏して端沢高校は優勝するのである。この時、かるたに関してあらゆる手段を尽くした太一の「感」が冴えたのだという話は『ラプラスの魔女』(三池崇史監督 2018年)の主人公の甘粕謙人の才能と規模は違うとしても同じものではなかっただろうか。


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