「平和のために日本は謝れ」 反日・反米を煽る文在寅「3.1演説」の正しい読み方
いつまで続く韓国の反日キャンペーン 「日本製品不買条例」の背後に次期大統領候補
経済にまで広がった日韓の対立「トップダウン方式で解決する時」
文在寅の“ピンボケ政策”で苦しむ韓国経済、米韓関係も破綻で着々と近づく破滅の日
トランプ氏から冷遇…文大統領の訪米は“屈辱外交”に終わる!? 米国に強まる韓国不信、北も「仲介者ではない」
日本と韓国・北朝鮮との間に問題が生じると、結局同じような悪口を聞くことになってしまうのだが、そもそも日本人は見た目がそっくりな朝鮮民族と「同類」だという前提で語っていることが間違っているような気がしてならない。例えるならば、同じボクシングでも片方がキックボクシングで戦うことに文句を言っているように見えるのである。
古田博司の『東アジア・イデオロギーを超えて』は2003年9月5日に刊行されたものだが、この著書を手掛かりに東アジアの情勢を簡単にまとめてみたいと思う。
そもそも何故東アジアはヨーロッパのEUのようにまとまらないのか勘案するならば、「中華思想」に要因がある。中華思想とは自分の国こそが一番だと捉えナショナリズムを鼓舞する思想で、古田は「内発的発展型中華思想」というものを唱え、西洋から入って来た民主主義などはそもそも自国にかつて存在したもので、内在するものを再発展させればいいというロジックで自国の優位は揺るがないという牽強付会なのである。
朝鮮人は中国が漢族の王朝である明国から「野蛮人」である満州族が明を滅ぼして清国を建てた17世紀に、明の代わりに「中華」を継ぐために栄代の儒教の朱子の「礼」をもって大衆教化にのりだし、「小中華」を名乗り出す。
日本の「中華思想」は礼教や徳ではなく、江戸時代の商業的繁栄で、反乱などで治乱興亡定め無き中国に対して、泰平を謳歌している日本は中国を支那と侮蔑する態度が芽生えるのである。
朝鮮半島の歴史を顧みるならば、小国に分かれていた時期は意外と長い。単一民族でありながら宗族の集合体なのであり、意外と団結力が無く、例えば、安重根というテロリストは思いつくとしても日本軍と張り合って交戦した人物は思いつかないのである。
例えば、北朝鮮は金日成を神格化することで李氏、朴氏、崔氏、鄭氏などをまとめることに成功した。これは天皇機関説と天皇族父説が侃侃諤諤たたかわされていた日本で勉強していた黄長燁が北朝鮮に戻って説いた天皇族父説から発展した「北朝鮮社会政治的生命体」というカルトと化し、主体思想(チュチェ思想)を確立する。
韓国は歴代大統領を概観するならば李承晩、尹潽善、朴正煕、崔圭夏、全斗煥、盧泰愚、金泳三、金大中、盧武鉉、李明博、朴槿恵、文在寅と「国」の大統領は変わっているのだが、正確に言うならば宗族が交代しているのであって、大統領に就任した時点で大統領は自分が属している宗族に利益をもたらすように働かなければならず、結果的に辞めたとたんに他の宗族からバッシングを受け、さらに国同士で決めたことは前の「宗族」が決めたことだということでチャラになってしまうのである。皮肉なことに韓国にとって金王朝として統一された北朝鮮が羨望の的になる。韓国で宗族をまとめられたのは文鮮明による「世界平和統一家庭連合」、いわゆる「統一教会」で、結局はカルト宗教に頼らざるを得ないのである。
ということで日本はこの「小中華」を「国」として相手にしなければならないというほぼ解決不可能な難題に取り組まなければならないのであるが、ここに記したことは本書のごく一部なので、詳細は本書を読んでもらいたい。