(2019年4月24日付毎日新聞)
小林よしのり氏、NGT卒業山口真帆へ「見切りを」
【弁護士の見解】NGT山口真帆の卒業 発言すべて事実なら組織的パワハラの可能性
ヒロミ、NGT問題に「一回解散して一からやり直そうかというのが一番キレイ」
高橋真麻、AKSに疑問「グチャグチャな舞台を自分の著作権で出して…意味がわからない」
加藤浩次、騒動をうやむやにするNGT運営に怒りの反論「これじゃもうダメ」「時代は変わってきている」に称賛の声
結局、NGT48の山口真帆は被害者であるにも関わらず卒業させられることになった。本気でこのような不祥事を起こさせないという意志を持つのであるならば、小林よしのりの言う通りにAKBグループの企業体質を改善させるためにCD不買運動を起こすくらいの気概が必要だと思うのだが、このような「ニッチ」なビジネスに世間一般の「正論」は通らないであろう。
そもそもアイドルグループを応援するファンがどのような人たちなのか勘案するならば、特定のアイドルとの「疑似恋愛」を楽しめる人たちなのだから、実害がない限りは「現実」を直視しない人たちによって成り立っている。そのような環境の中では山口の「真実」はファンにとっては邪魔でしかないし、寧ろ交際できる可能性を匂わせるようなアイドルが残ってくれた方が良いくらいだろう。山口も4月21日の公演で、運営会社社長から「目をそらしてはいけない問題に対してそらさないならやめろ、新生NGT48を始められない」「会社を攻撃する加害者」などと言われたと告白している。これは世間一般では考えられない話だが、実際にお金をつぎ込むNGT48のファンの意見ではあって、山口はもはや自分たちの夢を壊す厄介者でしかないし、もともとアイドルに興味が無い「有識者」たちは時間が過ぎれば忘れてしまうと秋元康も運営会社のAKSも高を括っているのであり、実際にそうなるであろう。高橋真麻は「一番、腑に落ちないのは運営のAKSが、壇上で手紙を読ませているのをビデオを回して、著作権をAKSで出してて。全然、意味がわからないです。グチャグチャな舞台を自分の著作権で出していることが。」と述べているが、これは世間に向けてではなくファンに向けられたものであり、「空気が読めない奴は卒業させたから、また一緒に夢を見ようね」という暗黙のメッセージを汲み取ることが正しい。
このビジネスモデルで最も稼いでいるはずの秋元康が何も言わないことに不誠実さを感じるが、(電気グルーブにも言えるが)このようなアンダーグラウンドこそが相応しい「ニッチ」なビジネスをメジャーにしてしまったことに無理があったのだと思う。