(2019年4月11日付毎日新聞夕刊)
小室圭さん、2年で1000万円の調達必要 宮内庁職員の溜息
新事実!米ロースクールに留学中の小室圭さん 次年度の奨学金約650万円を獲得していた
令和を担う「次代の皇室」に囁かれる懸念 女性宮家創設、「小室圭さん」がネックに
毎日新聞夕刊の「特集ワイド」で奇妙な記事を見つけたので取り上げてみたい。日本と欧州の「ロイヤルウエディング」の違いを指摘しているのであるが、ノルウェー王太子であるホーコン・マグヌスがメッテ=マリット・ヒェッセム・ホイビーが2001年に結婚する際に、メッテ=マリットがシングルマザーで麻薬パーティーに参加した経験があることなど過去が暴かれ、王室の支持率が落ち込んでも、2人が結婚したことを挙げて、ドイツ出身のコラムニストであるサンドラ・ヘフェリンは「たとえ王族であろうと、人を愛するのは何よりも大切なこと。どんな人の恋愛でも応援するのが欧州的な考え方です。会見で妃が素直ないい人だと分かり、それなら愛し合う2人を支えようと多くの人が思ったのでしょう。」と語った後に「日本では『立場』が重視され、立場にふさわしくないと思えば、その人をたたきます。女なら子育てをするのが当たり前とか、性別で人を判断する傾向が強いのもそのためではないでしょうか」と続け(眞子さまとの婚約が延期になっている小室圭さんが、母親の金銭問題で週刊誌などからたたかれるのもその一環だと見て)、「小室さんへの否定的な意見がものすごく多いことに、日本の社会の生きにくさを感じます。そもそも親の問題で子供があれほど非難されること自体、欧州的なモラルではありえません。」と結論づけている。
この記事を執筆している宇田川恵は国連が先月発表した19年の「幸福度ランキング」で日本が156ヵ国・地域のうち58位でノルウェーが3位だったことを挙げて、日本の順位がふるわない理由の一つが「寛容さ」の低さだったとふと思い出すとまとめている。
しかし残念ながらこの記事は途中から論点がズレてしまっている。最終的にメッテ=マリットがノルウェーの国民に受け入れられたのは、式の直前に記者会見を開き、あふれる涙を何度もぬぐいながら謝罪し、「残念ですが、どんなに変えたいと思っても過去は変えられません。でも、未来は変えることができます。」と誓ったからであって、メッテ=マリットの性格が悪ければ、「欧州的なモラル」でさえ寛容にはなれないであろう。
ところで小室圭はこのように日本国民を説得するだけの記者会見を開く用意があるのだろうか? そのような雰囲気が見られないからこそバッシングが続いてるのであり、これはノルウェーと日本の文化の違いではなく、個人の資質の問題なのである。
さらに問題なのは小室圭が弁護士になろうとしていることである。ヘフェリンは「そもそも親の問題で子供があれほど非難されること自体、欧州的なモラルではありえません。」という見解を示しているが、親の問題さえ的確にさばけない未来の弁護士が妻を守ることができるのかという疑問が日本国民の間に生じてしまうのはモラルを越えた人間の感情であろう。
個人的には小室圭は、高齢で病気で臥しているらしい、母親の元婚約者が亡くなるのを待っているのだと思う。