原題:『truth~姦しき弔いの果て~』
監督:堤幸彦
脚本:三浦有為子
撮影:唐沢悟
出演:広山詞葉/福宮あやの/河野知美/佐藤二朗
2021年/日本
「キャット」よりも「真実」にこだわる作品のつまらなさについて
中卒の元ヤンのシングルマザーの栗林マロン(真論)、タワマンセレブの産婦人科医師の小林さな(真)、美貌の受付嬢の九条真弓の三人が亡くなった男性を巡ってバトルを繰り広げるワンシチュエーション・コメディー作品である。
「キャットファイト」を興奮しながら観る趣味はないものの、前半はそれなりに楽しめたのだが、後半になって「精子バンク」の話になったあたりから急にマジメな雰囲気になって面白くなくなる。小林さなは自分が使うつもりで男性の精子が入った注射器を持ってきていたはずなのに、カバンには3本の注射器が用意されている時点でオチが見えてしまった。例えば、『007』シリーズならばもう一波瀾あったはずで、一本の注射器を3人で奪い合っている最中に、注射器が飛んで、男性が飼っていた猫の陰部に刺さったくらいのギャグがあっても良かったように思うのだが、ラストは男性の観客に対するサービスでないのならば監督の趣味なのかもしれない。
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