原題:『ちょっと思い出しただけ』
監督:松居大悟
脚本:松居大悟
撮影:塩谷大樹
出演:池松壮亮/伊藤沙莉/河合優実/尾崎世界観/國村隼/永瀬正敏
2022年/日本
「ちょっと混乱しただけ」の演出について
主人公はダンサーとして活動していたが怪我のために今は劇場の照明を担当している佐伯照生とタクシードライバーとして働いている野原葉で、二人が過ごす照生の誕生日である7月26日だけを6年間描いているのだが、演出はトリッキーで2021年7月26日から「逆流」していくのである。
例えば、『余命10年』(藤井道人監督 2022年)において主人公の高林茉莉が病室で真部和人と一緒に撮っていたハンディカメラの映像を新しいものから順番に消去していくシーンがあるのだが、それならば違和感もなく秀逸な演出と見なせるだろうが、本作の「逆再生」はただ単に奇をてらったようにしか見えない。
しかしいまどき珍しいフライヤーの数の多さは評価したいと思う。
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