MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『コンフィデンスマンJP 英雄編』

2022-06-21 00:57:34 | goo映画レビュー

原題:『コンフィデンスマンJP 英雄編』
監督:田中亮
脚本:古沢良太
撮影:板倉陽子
出演:長澤まさみ/東出昌大/小手伸也/小日向文世/松重豊/瀬戸康史/城田優/生田絵梨花/江口洋介
2022年/日本

「英雄」を表現することの難しさについて

 コンゲーム(con game 信用詐欺 因みにコンフィデンス confidence の con と同じ語源)を完全に作り込むことの難しさを感じた。詳細は避けるが例えば、入室する際の暗証番号を指紋を採取することで盗みだすことは出来るが、番号の順番までは無理だと思う。
 それでも相変わらず良質の作品に仕上がっているのは、結局、衰え知らずの長澤まさみの弾けっぷりに尽きるような気がする。
 英雄編というタイトルは冒頭に出てくるベルトルト・ブレヒトの戯曲『ガリレイの生涯』から「英雄のいない時代が不幸なのではなく、英雄を必要とする時代が不幸なのだ」という引用から取られており、主人公のダー子はラストで一人一人の地道な生き方こそ英雄に相応しいと「説明」するものの、これは本来であるなら同じテーマで制作された『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(ジョン・ワッツ監督 2021年)のように映像で表現して欲しいところではある。

gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/eiga_log/entertainment/eiga_log-116089


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