MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

B型で短絡的な九州男

2011-07-05 00:05:10 | Weblog

復興相発言に一斉反発 「暴言」「辞任を」「命令口調」(朝日新聞) - goo ニュース
松本復興相「前向いて復興に当たる」辞任は否定(読売新聞) - goo ニュース
松本復興相…有数の資産家・周囲の目を気にせず(読売新聞) - goo ニュース

 テレビのニュースでちらっと見た時には村井嘉浩宮城県知事が地元の暴力団の組長

の“陳情”に付き合わされているのかと思ったのであるが、その暴力団風の男が何と

復興担当相の松本龍だと知って驚いた。松本龍の発言を書き出す。「(水産特区は)県で

コンセンサスを得ろよ。そうしないと我々は何もしないぞ。ちゃんとやれ。お客さんが来る時

は自分が入ってきてからお客さんを呼べ。いいか、長幼の序がわかっている自衛隊なら

そんなことやるぞ。わかった? しっかりやれよ。今の最後の言葉はオフレコです。

いいですか? みなさん。いいですか? 書いたらもうその社は終わりだから」。このように

発言を書き出してみるとやっぱりヤクザである。「書いたらもうその社は終わりだから」と

いう発言は恫喝以外の何ものでもなく、どの社がどのようにして終わるのか見ものである。

以上の発言は問題ではないのかと記者団に訊かれた松本龍は「私は問題は無いと思って

いる」と答え、村井知事は問題にしていると言われると「知事が、本当に? うわぁ凄い知事

やな~」と答えている。この“凄い”という意味が不明だが、絶対に松本龍の方が“凄い”。


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『アンダルシア 女神の報復』 20点

2011-07-04 22:15:26 | goo映画レビュー

アンダルシア 女神の報復

2011年/日本

ネタバレ

守るべきもの

総合★☆☆☆☆ 20

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 『容疑者Xの献身』(2008年)も『アマルフィ 女神の報酬』(2009年)も西谷弘監督作品は佳作とは言えないまでも時間の無駄とは思わなかったのであるが、『アンダルシア 女神の報復』は物語に集中できないほどに演出が酷過ぎた。
 冒頭のシーンで川島直樹が意図的に起こしたスキー事故は、川島に自殺願望があるという伏線だと思うが、あれだけ重傷を負った川島がホテルの部屋に一人で帰宅できていることが考えられない。
 同様に新藤結花が不眠を理由に睡眠導入剤をもらうのも、黒田康作のワイングラスに入れて眠らせるという伏線なのであろうが、常識で考えて必要以上に多くの睡眠導入剤を処方するはずがないのである。
 新藤結花の生い立ちなども物語に深みを与える伏線として機能していない。せめてアクションシーンでも面白ければまだ救いはあった。しかし新藤結花が何者かに襲われた時に、雪が降る中で神足誠は相方と路地でその暴漢を追い詰めたはずなのであるが、いつの間にか逃げられてしまっている。
 バルセロナで行われたらしいカーアクションシーンでも、神足誠はグダグダしていて抵抗してこないのに、何故か黒田康作と新藤結花が乗車している車に犯人たちが近づいて止めを刺そうとしない。まるで神足誠は黒田康作よりも目立つことを禁じられているように見える。
 新藤結花が切羽詰まってホテルの部屋のベランダから投げただけで、降り積もった雪の上に‘隠した’、PCや携帯電話を入れた袋を、最後になってシャベルで土の中から掘り出しているのを見たときには呆れてしまった。殺人事件が起こったホテルの周囲などは警察が調べていて当たり前なのであるが、誰がその袋を土の中に埋めたのかが分らない。
 『アンダルシア 女神の報復』のキャッチコピーは「守るべきものは、誇りか、愛か」だそうであるが、その前に演出の基本を守ってもらわなければ、物語にのめり込めない。

 2011年7月12日の毎日新聞の夕刊で織田裕二がインタビューに答えている。「黒田役の織田裕二は『確実に今回の方が面白い』と自信満々に語った。」ことが事実であるならば、織田裕二は確実に‘老いた’と思う。


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勝間和代vs.タモリ

2011-07-04 20:26:27 | Weblog

勝間和代さんが推薦する「ストレングス・ファインダー」(COBS ONLINE) - goo ニュース

 7月1日のフジテレビの「笑っていいとも!」のテレフォンショッキングに勝間和代が出演

していた。勝間和代は“速読”でもって年間500冊の本を読むらしい。彼女の速読の方法は

まず文字を読む前に全体像をつかみ、どういうことを著者と会話をするかをとらえるらしい。

例えばということで「タモリさんも今日、私と何の話をしようってあらかじめ、ある程度決めて

いらっしゃいますよね?」と尋ねた勝間に対してタモリは「いや、全然決めてない!」と答えて

いたのであるが、これはタモリが正しいと思う。あらかじめ“全体像”を掴んでおくということは

自分にとって未知のものに出会うことを奪うことになりかねないのだから、そんなつまらない

ことをタモリがするわけがないのである。逆に言うならば勝間和代が読んでいる本は

読まなくてもある程度想像がついてしまうものなのである。タモリが大抵の本は“水増し”

していると何気なく本当のことを言ってしまったことに対して、勝間和代は必死になって

“わかりやすく丁寧に書いてる”と言い換えていたことが笑えた。


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『奇跡』 90点

2011-07-03 21:01:05 | goo映画レビュー

奇跡

2011年/日本

ネタバレ

何気ない奇跡

総合★★★★☆ 90

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 映画評論家のおすぎ氏に酷評されていた本作であるが、一体どこが悪いのか私には全く分からなかった。とにかく絶妙なユーモアを湛えた脚本が素晴らしいのだが、やはり‘奇跡’に関する考察を見逃すわけにはいかない。
 九州新幹線全線開通の日の一番列車がすれ違う瞬間を目撃すれば、奇跡が起きることを信じて大迫航一が当初願おうと思っていたことは、桜島の大噴火である。そうなれば鹿児島に人が住めなくなり、鹿児島と福岡で離れ離れに暮らす家族4人が再び共に暮らせるようになるからであるが、結局、航一は何も願わなかった。弟の木南龍之介に「どうして奇跡を願わなかったのか?」と尋ねられた航一は「家族より、世界をとってしまった」と言うのだが、ここで鍵となる言葉は彼らの父親の木南健次が結成しているバンド名「ハイデッガー」である。おそらくハイデッガーとは1927年に『存在と時間』を刊行したドイツの哲学者のマルティン・ハイデッガーのことだと思われる。航一は、人はこの世で生きていく限り必ずしも自分の思う通りにはならず、自分と他人とを区別することが出来ない世界の一部(=世界内存在)としてしか生きていけないのだから、「お前と世界との決闘に際しては、世界に介添えせよ」というフランツ・カフカの言葉を実践したのである。つまりここには、例えば『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』(マシュー・ヴォーン監督 2011年)などのハリウッド映画とは正反対の思想が描かれており、幼い男の子が小さな旅で大きなことを悟るさりげなさが素晴らしいはずなのだが。


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字幕の常時表示に関する考察

2011-07-03 00:33:44 | Weblog

地デジ化へカウントダウン 残り日数字幕に苦情も(朝日新聞) - goo ニュース

 仮に7月1日から始まった、アナログ放送の画面の一部を使って同放送終了までの残り

日数を告げる字幕の常時表示で初めてアナログ放送が終了することが分かった人がいると

するならば、そのような人はめったにテレビを見ないような人だから地デジ対応のテレビを

わざわざ購入する必要はないだろうし、毎日のようにテレビを見ていていまだに地デジ対応

のテレビを購入していない人は、アナログ放送終了と同時にテレビの視聴を止めるつもり

だろうから、今更知らせる必要はないと思う。むしろ字幕の常時表示が必要な人はテレビ

を買い替えてでも地デジを見たいと思うほどテレビが好きな人だろう。何故ならば7月24日

になったならば二度とアナログ放送が見れなくなってしまうのだから、アナログ放送が終了

する日を忘れないようにするために地デジ放送にこそ字幕の常時表示が必要なのである。


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人命よりも経済効率の人々

2011-07-02 00:04:39 | Weblog

原発の再開遅れを「風評被害」と発言 九電会長(朝日新聞) - goo ニュース
玄海原発、安全性クリアは疑問…佐賀知事に質問(読売新聞) - goo ニュース

 九州電力の松尾新吾会長は定期検査中の原発の運転再開が遅れていることについて

「車検の済んだ車に乗るなというようなもの。エモーショナル(感情的)な側面がもたらした

一種の風評被害」と述べたらしい。原発の“運転”と車の“運転”を上手くかけたようだが、

日本の車は“未舗装”の道を運転し続けるような設定はされていないだろう。問題なのは

原発が良くても、地震や津波が起こった場合の想定がどのようになっているのかであり、

「現職の大臣が来て、県民に向かって安全は責任を持つと言ったことに意味がある」と

古川康佐賀県知事が擁護しても、海江田経済産業相の言葉に説得力は全く感じられない。


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『127時間』 90点

2011-07-01 22:11:59 | goo映画レビュー

127時間

2010年/アメリカ=イギリス

ネタバレ

‘液体’の‘透明度’について

総合★★★★☆ 90

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 主人公のアーロン・ラルストンを演じたジェームズ・ブランコの好演もさることながら、ダニー・ボイル監督の‘液体’の絶妙な演出も見逃すことはできない。
 アーロンが道に迷っていたクリスティとミーガンを地下プールへ案内するという、原作には無いシーンを挿入した理由は、アーロンの最良の時を暗示させるだけではなく、青い水の美しさを観客に記憶させるためだったのであろう。ここからアーロンの人生にだんだんと影がさしてくるように‘液体’の‘透明度’が落ちてくる。
 岩に腕を挟まれたアーロンは水筒に入っていた水で喉を潤していたのであるが、水は豪雨による洪水、小便から血液へとだんだんと‘透明度’が落ちてくる。ようやく脱出できた後もアーロンは泥水を飲まなければならなかったが、遭遇した観光客の水筒の水を飲むことができて、ラストでアーロンは再びプールに入ることができる。この作品では‘液体’の‘透明度’がアーロンの人生の比喩として機能しているのである。アーロンが女の子たちに「フィッシュの音楽なんか聴いていたらダメだ」と言われていた。フィッシュというのは元マリリオンのヴォーカリストだと思うが、もちろんここでは‘魚’の意味もかかっていると思う。
 原作の本のタイトルは「Between a Rock and a Hard Place」であるが、ようやくこの作品を観てタイトルの意味が納得出来た。ザ・ローリング・ストーンズが1989年にリリースしたシングル曲のタイトルの意味が。


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それでも“学芸会”は続く

2011-07-01 21:03:32 | Weblog

復興相の「民主・自民・公明嫌いだ」発言追及へ(読売新聞) - goo ニュース
仙谷氏、首相と亀井代表に「たぶらかされた」(読売新聞) - goo ニュース
亀井氏、一本釣り批判に反論「政権強化へ動くのは当然」(朝日新聞) - goo ニュース

 浜田和幸総務政務官は28日の記者会見で、閣僚交代人事に対する野党の反発に

ついて聞かれた際に「3月11日(の東日本大震災発生)以来、民主党も自民党も公明党も

嫌いだ。政局の話はしない」などと発言していた。翌29日、都内で開かれた民主党議員の

パーティーであいさつし、発言について「被災者に寄り添うことが使命であるということを

言いたかった」と釈明したようだが、“被災者に寄り添うこと”と”民主党も自民党も公明党も

嫌い”ということは全く結びつかない。浜田和幸が一人で政策を実現できるわけではない

からである。どうやら浜田和幸は国民新党の亀井静香によって“一本釣り”されたらしいが、

このような感情論でしかものを言えない人を釣ってしまったということは深刻な人材不足だ。


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