新婚旅行に行った友達がわざわざ買ってきてくれた缶詰を長い間放置していた。何故食べなかったかというとヒグマの肉が入っていることに別段目新しさを感じなかったからだ。
缶の外側が錆びてきたので、そろそろ片付けたほうが良かろうと思った。賞味期限はとっくの昔に切れているが、10年は平気で保存できる。これが缶詰の長所なのである。
そのまま食べるのでは面白くないので、いつものポークカレーに混ぜ込んだ。すると欧風カレーの雰囲気が若干出た。肝心の肉は加圧加熱処理によってボソボソになって、本来の旨味成分がルーのほうに流出していると感じた。
このカレーを作っているメーカーはトドやミンククジラの肉を使った製品も出している。つまり何でもありなのだ。珍しい食品を口にすることができたのを友に少しは感謝しなくてはならないのだが、そいつの名前がどうしても出てこなかった(笑)。