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寮管理人の呟き

偏屈な管理人が感じたことをストレートに表現する場所です。

福山市草戸町の中道山明王院(後編)

2014年01月02日 | 日記
幼い頃、初詣と言えば草戸稲荷に参ることだった(福山市内で商売をする人間にとってこの稲荷は特別の存在である)。そして帰りに明王院に寄っておみくじを引き鐘をついた。昭和40年代の末、明王院の近く(境内か参道だったか、記憶は曖昧である)で刀を持ったおっさんが口上芸を見せてガマの油を売っていた。

おっさんは突然ノホホンと芸を見ている男を罵倒した。私はびっくりして直立不動になった、非難の対象が自分の父親だったからだ。ガマの油の売り上げが命に直結するおっさんは真剣そのものだった。男気のある見物客は気前よく(ガマの油にではなく)見事な芸に金を払った。元祖KYの父は前列でタダ見することを厳しく咎められて大恥をかいたのであった。

露店

露店2

参道の露店の多さは当時と全く同じである。ただ扱う商品は大きく変わった。イカ焼き・綿菓子・リンゴ飴・たこ焼き・焼きそばは定番だが、ご当地ホルモン焼きやクレープの店が増えたのだ。私は(薬事法の絡みで)ガマの油売りが絶滅した経緯をさみしく思う。その日暮らしをするどさまわりの芸人がプライドを持って生きていた事実を今後は若い人に語っていくことにしよう。

行列

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福山市草戸町の中道山明王院(前編)

2014年01月02日 | 日記
草戸稲荷神社から中道山明王院へと移動する人がほとんどである。参道の露店からは食欲をそそる香りが漂っていた。

福山西國第一番明王院

参拝客

明王院は備後観音札所の第一番にあたる。江戸期には多くの末寺を抱え寄進も相当にあったと長尾寺の住職から聞いたことがある。福山市の有名な文化財を一目見ようと思う人達がここでも列を作っていた。

門

国宝の本殿は元応三年(1321)の建立、和様と唐様の折衷様式となっている。今月18日には本堂内部が公開される予定だ。

国宝の本堂

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我が家の雑煮(広島県福山市)

2014年01月02日 | 家飯
元旦と二日は醤油味(昆布と鰹節とイリコで出汁をとる)にする。酒を飲むから餅は二つ。具材はシンプルに大根(器の底に敷く)、紅白の蒲鉾、焼きちくわ、そして水菜。やはり雑煮を食べて初めて正月気分になる。明日は味噌味だろう。

国旗

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