寮管理人の呟き

偏屈な管理人が感じたことをストレートに表現する場所です。

福山市山手町の湯傳稲荷神社

2014年01月08日 | 郷土史
山手町の高橋酒店の先には江良坊会館という古風な木造建築がある。会館の向かいが小高い丘(湯傳山)で大きな標識が出ていた。

江良坊会館

湯傳稲荷神社の標識

私は湯傳山に鎮座する稲荷神社に立ち寄った。承応年間に京都の伏見稲荷の分社として再建されたと言い伝えられ、穀物の神・宇賀御魂神(ウガノミタマノカミ)が祀られている。

湯傳稲荷神社

王子神社

広い境内の端の方に小さな祠(王子神社)があるが、こちらは平成11年11月13日に新築遷座したらしい。江戸期にまとめられた歴史書には江良谷・王子権現の名で記載されている。棟札には祭神・正勝我勝勝速日天之忍穂耳命(アメノオシホミミノミコト)と書かれていた。アメノオシホミミノミコト(天照大神の息子)は農業の神として今もあつい信仰を集めている。私はアメノオシホミミの息子・邇邇藝命(ニニギノミコト)が三種の神器を持って高天原から地上へ向かったという日本神話を思い出し丁寧に手を合せたのであった。

江良谷
 コノ谷ニ義昭將軍並御臺所ノ家鋪アトアリ今コレヲ大方家鋪ト云大石ノ石垣アリコノ奥ニ御代官家鋪ト云處アリコノ兩所スム人必斷絶スト云

山志料 沼隈郡山手村

王子神社2

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広島県民の、広島県民による、「おしくない」ことを伝えるための広島ガイド

2014年01月08日 | 日記
JR福山駅構内の観光案内所前で入手した小雑誌。表紙を飾るのは呉市出身の俳優・河原さぶさん。広島県副知事役を演じた彼自身がこの仕事を通じて県内の隠れた魅力にいろいろと触れることができたとテレビ番組の取材に答えていたのが印象に残る。

ご当地焼き

「おしい!広島県 THE MOVIE2」の中でお好み焼きを食べるシーンが出て来るが、県の西部と東部では作り方が全く異なる。冊子の中央に印刷された広島県のご当地焼きには残念ながら福山市は出てこない。県西部では重ね焼きが当たり前なのに対して県東端に位置する福山市(中心部)は関西と同じ混ぜ焼きが主流だ。西部の人間でもこの事実を知らない人は多いと思う。ならば県外の人は尚更であろう。

広島市の出身者にとって重ね焼きはまさにソウルフードである。私は学生時代の約半分を政令指定都市で過ごしたからそのことがよく理解できるが、福山市民は地元のお好み焼きをマイナーな食い物と捉えている節がある。県内でここまで反応が異なるのも珍しい(笑)。今年は中核都市のプライドをかけて混ぜ焼きの福山バージョンを拵えてみてはどうだろうか。砕いたクワイチップス(あるいはクワイパウダー)のトッピング、ネブトの干物の出汁や内海産板海苔の使用など、やり方はいくらでもある。混ぜ焼きに合わせるのはもちろん備後ソース/福王ソースをベースとしたどこにもない新しい和風テイストのタレだ。封建時代の食い物(うずみ)に拘泥することなく平成の福山の美味を誕生させるのが急務だと私は考える。

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