青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

個人的リベンジ

2017年03月10日 18時00分00秒 | 中央西線

(冬木立の中を@藪原~宮ノ越間)

6883レの追っ掛けを終え、今度は6883レと洗馬で交換してくる3084レに被写体をチェンジ。この3084レは南松本を10時半ごろ出発し、日の高い時間に運転停車を絡めながらゆっくりと木曽路を下り、15時に稲沢へ到着するという非常に撮り鉄向きのありがたい列車。しかも北東から南西方向に進む列車なので光線も順光にしやすいのもありがたく、なおかつ基本的には通年で土曜運転が行われるという三拍子揃ったありがたさのある列車であります。


(中央西線3084レ EF641020+EF641024+タキ14B 藪原~宮ノ越間)

藪原から宮ノ越の間、向吉田の集落で撮影。何だろ、カメラ二つ並べてみた割には特に何がある訳でもない画像を量産してしまったので、iPhoneで撮影した動画とかのリンクを貼っておきます。iPhoneを鉄ちゃんバーに括りつけて撮っただけなんですが、左下にカメラが見切れてしまっているのはご愛敬。マイクが思いっ切り風切り音を拾ってしまってます…確かに北風の強い日でした。

ソバ作りを止めてしまったソバ畑が広がるこの辺りは、昨年の11月にやはり6883レを撮ろうとして奇跡的に特急しなのにブッかぶられた場所です(笑)。冬木立の山裾を走る何の変哲もないアングルですが、個人的にはリベンジ達成と言う事にしておいていただければありがたいところですw
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羊腸の道を急ぐ

2017年03月09日 18時00分00秒 | 中央西線

(キソヒラチャレンジ!@木曽平沢~贄川間)

藪原の俯瞰から6883レを改めて奈良井の停車で追い越し、最後は木曽平沢のセブンイレブン先のSカーブで。ここは国道を挟んで撮影をするのが前提な上に、上には電線があって逃げられずカツカツな構図で切り取らなくてはならない難儀なアングル。もちろん手持ち。前回の11月にこれをやろうとして断念したという苦い過去アリ(笑)。まず国道を大型車(観光バスやトラック)が走って来たら構図にかかって終了と言う非常にリスキーなアングルですが、今回のオレは6883レは武並から追い掛けての3発目なので失敗しても心に余裕があるのが違うんだぜ(笑)。

脚立の上から、何とか前を走る国道の車たちを構図の中から上手く切り落としてのショット。先達さんが撮影したものと比較すると、線路脇の樹木が伸びているのと、柵が出来た分少しゴチャついたアングルになっているのかもしれない。それでも、南松本に向けてラストスパートするロクヨンが羊腸の道を急ぐ姿は絵になります。
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春まだ浅き信濃路へ

2017年03月08日 18時00分00秒 | 中央西線

(鳥居峠冬物語@藪原~奈良井間)

伊奈川で見送った6883レを須原の停車で追い抜いて、鳥居峠の俯瞰ポイントまでやって来ました。最初は藪原の手前の奈良井川の鉄橋でやろうと思ったんだけど、物凄い装備のガチすぎるオッサン鉄が陣を張っていたので敬遠(笑)。ヘタレのへなちょこ装備でここも定番の鳥居峠手前の高架橋俯瞰にやって来ました。西線と寄り添って来た木曽川とはここ鳥居峠でお別れ、峠のトンネルを抜けた先は天竜川の水系に変わります。藪原の集落を後に、6883レが山裾のカーブをゆっくり回って来ました。


(中央西線6883レ EF641047+EF641022+タキ14B 藪原~奈良井間)

広角サイドで。この辺り、晩秋は山の落葉松がオレンジに染まってことに綺麗なポイントだそうです。今は山も静かに眠りの時。まだ枯れた山肌を白い雪が染めていて、春の足音はまだまだ遠い感じ。さすがに標高900m程度ともなると、谷から吹き上げて来る風も冷たいですねえ…

山の向こうに信濃路を見据え、最後の登坂に奮闘するロクヨンの姿を、木曽の山々が見送ります。
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木曽駒の 山並みを背に 名コンビ

2017年03月07日 18時00分00秒 | 中央西線

(青い山脈@伊奈川橋梁西詰)

武並カーブで1発目を仕留めた後、6883レは恵那で30分程度の運転停車がありますので中央道を使って先行致します。とりあえず上りも下りも撮影出来る定番撮影地の伊奈川へ来てみたのだが、周囲を見ると朝の光に木曽の山々が映えて実に美しい。と言う訳でここでは方針を変更して上り貨物の3088レを撮影する事にしました。伊奈川橋梁西詰のお立ち台は旧線の橋台の上によじ登るような形で若干足場が悪いのですが、三脚をかついで座を構えます。足場も良くキャパも広い東側のお立ち台が順光サイドで盛況でしたが、まあ順光の6883レはさっき撮ったからね。


まずは望遠サイドで3088レを撮るべくお立ち台で通過を待っていたのでありますが…おお、登場したのは愛知機関区唯一の国鉄原色1019+ヒロコーこと広島更新色の1046のコンビではありませんか。機関区のファンサービスなのか、1月下旬ごろから長いことペアを組んでいるこのコンビ。どの便に入るか知らなかったけど、ここで撮影出来て良かったよ。3088レは塩尻から稲沢まで運転停車もほとんどせずに走り切ってしまう列車なので、あまり追っかけは効かないからなあ。


(中央西線3088レ EF641019+EF641049+タキ11B 須原~大桑間)

広角サイドは山を入れ入れで。山も入れたい編成も入れたいであまり引き算になっていない構図になってしまったのだが、雪化粧をした木曽駒の山並みが青空を切るように連なっている風景は美しいですねえ…3088レは稲沢に昼前に着いた後、午後の5875レで南松本に向けて戻って行くので午後の撮影も楽しみになりました。この先の野尻で交換する6883レは橋の下で見るだけになりましたが、改めて追っ掛けを開始することにしましょう。
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東濃の朝の花道

2017年03月06日 17時00分00秒 | 中央西線

(二日目・始動@朝5時の名古屋市内)

尾張温泉で温まった後、宿泊地である名港近くのトラックステーションで仮眠。日光川の河口に近い何もない場所にあった。4,000円払ってベッドで寝るだけ。まあ。逆に言えば寝るだけで4,000円も払うならマンガ喫茶でも良かったかもしれないが。設備もカプセルに毛の生えた程度のもんだったし。23時に入って朝5時に出てしまったんで、受付のオッサンも「早いっすな!」なんてビックリしてたけど…ハンドルを握りTSを出る名古屋の早朝。この日はロクヨンを追い掛けて中央西線方面に流します。


まずは朝の6883レを追い掛けて武並のお立ち台へ。宿を5時に出たのに、撮影地に着いたのは7時前。名古屋高速を走るのをケチって下道で春日井ICまで走ったのだが、何気に名古屋市内が信号多くて時間がかかった。田んぼのあぜ道から撮影するんだが、踏み固められたテツの道が出来るほどの名ポイント、朝の低い光線でガッツリとロクヨン重連を抑えられるポイントとあって盛況。この日の東濃地方、朝は氷点下6度まで下がる冷え込みだったのだが、霜の降りた枯野に朝もはよから元気なオトコ達の影が映るのであった。


前走りの211系でデモンストレーションを終え、田んぼの小道に繋がる踏切が鳴り始めたのは7時半少し前。カーブの向こうからロクヨン重連が重々しいブロワ音を響かせながら姿を現しました。この6883レ、引っ張っているタキはついぞ夕べに塩浜でバルブした6286レの荷物。稲沢で一晩明かした後、パートナーをロクヨンに変えて朝の木曽路を信州へ向かいます。


(中央西線6883レ EF641047+EF641022+タキ13B 武並~恵那間)

広角アングルはWBを変えて。冷え込み厳しく澄み渡った東濃の朝の光の中、槇ヶ嶺山のサミットに向けて力行するロクヨン重連。並んだカメラから降り注ぐシャッター音のシャワー。足元までバッチリ光が回る絶妙な角度で、まさに花道とも思えるロケーション。1047+1022のコンビはきちんとエンド揃いなのも嬉しい。お立ち台つーのはまあいい構図でいい光線で撮れるからこそ「お立ち台」と呼ばれるものなんだろうけど、アタクシみたいなのが徒手空拳で撮りに行ってもそこそこ素敵な写真が取れるのだから、そんなお手軽なとこも含めてここ武並のカーブは一級品のお立ち台だと言えるのではないでしょうか。

この辺りはこんな感じで(○の部分がお立ち台ね)複線化の際に上下線を揃えず新設線だけ大きくトンネルを掘ってショートカットした線形になっています。1960~70年代にかけて線形改良のため近代化(複線化)された全国の国鉄幹線筋にありがちなパターンで、関東で身近なところでは中央東線の高尾から塩山辺りにかけてもよく見られますね。上下線が離れた部分は単線的なロケーションで撮れるので名撮影地になりやすく、また線形改良の近代化の結果使われなくなった隧道や橋梁などは山の中に「廃」なものとして残りやすく、それもまた遺構化してはマニア向けの物件になったりもするのであります(笑)。
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