青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

まあ色々あったわけだが

2005年10月31日 22時56分24秒 | 日常
(写真:夕暮れの鳥羽港)

V旅行で堪能したものは何だったのか、後半はダイジェストでお送りいたします。

まずは何と言ってもお笑いマンガ道場DVD@富永一郎美術館(亀山市)。
見てくれは「こんなちゃちい建物で入場料450円も取るのかよ!」と文句の一つも言いたいようなちっぽけな場所ではあったが、はんなり加減の受付のおばちゃんが「皆さん懐かしがって行かれますよ…全部で15分あるんですけど見ていかれますか?」と再生をおっぱじめたDVDはネタの宝庫だった。

ICHIROキタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━ !!!!!
宿命の対決キタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━ !!!!!
エロ画像キタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━ !!!!!

あのテーマソングに乗って再生される懐かしの画像の数々に爆笑の連続。
このDVDを見た直後に「うわぁ~このDVD焼きてえ~!」「入場料1000円でも良かったなオイ!」「土管最高!」「ふたコマ~!」「さて、今回の旅の目的は達成されたわけだが…」と各自が思い思いに賛辞(笑)。
イティロー、義司、だん吉、樫村がDVDで見れる美術館はここだけだろうな。

こってりしたDVD映像を見た後は、爽やかな秋の風に乗って伊勢路を鳥羽方面へ。
無料となったパールロードをスイスイと抜け、鳥羽展望台から蒼き志摩の海を眺める…のだが、ここで参加者6分の4が電話投票開始(笑)。伊雑ノ浦(いぞうのうら)のほとりから賢島で折り返し、「道の駅伊勢志摩」にて食事&秋の天皇賞観賞。イチローのおっぱい画像を大量に見たせいか結果は全員圧敗(笑)。車の人数も5人と大所帯だったので、「頭割りすれば大したことねーベ?」という事で鳥羽へ戻り伊勢湾フェリーで伊良湖へ。ほぼ一時間程度の船旅は全員爆睡。この睡眠が後々効いたらしく、おかげで東京まで一気走りしてもそれほど疲れなかった事を付け加えておきます。
一人アタマ1790円で中京圏を一気にワープした後は、R42→R1→浜松ICから帰京しました。

改めて参加者各位と素敵な時間をプロデュースして下さった幹事ハギー氏には謝辞を。
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ビーフインパクト

2005年10月31日 00時44分33秒 | 日常
口に入れる食べ物一つだけで、これほど衝撃を受ける事ってあるんだな。

10月29日、三重県松阪市の最高級松坂牛の老舗・「和田金」にて、千葉ロッテマリーンズ2005プロ野球日本一記念祝勝会(サブタイトル・ハギー氏春の天皇賞三連複的中記念祭…遅w)が開催されました。まずは、参加者の皆様お疲れ様でございました。

武家屋敷のような古い家並みが続く松坂の市街にどーんとそびえる「和田金」は、グルメのお歴々なら誰でも知っている「キング・オブ・松坂牛」な老舗。
エントランスは高級旅館と見まごうようなロビーで、スーツの職員がお出迎え。参加者の面々の表情はいきなりひきつる(笑)。超フツーの格好の我々は思いくそ場違いで、何となく居心地は悪い。当たり前だ、さっきまで津のボートで400円の焼きそばとか食ってた連中だぞ、俺らは(笑)。
エレベーターで和室の個室に通されてまずは記念撮影(笑)。そして女中登場で完全に舞い上がった我々は緊張感のあまり無言。奇妙な空気が部屋に流れる。

「お料理は、何になさいますか…」と手渡されたメニュー。

( д )   ゜   ゜

うはwww

いや、正直な感想ですが、高いと思いましたw。
まあ、それは最高級の松坂牛と言うのは知っていましたし、安くはないのはそりゃ小学生でも分かる事ですが、何と言うか、自分がモノを知らなかった事を恥じるのみでありますね。
何が良いのか当然分からないので、女中お勧めのすき焼きを注文。幹事ハギー氏が席を外した一瞬の隙を突き、「牛タン大王」は「このタン刺しって…」と一品モノにご興味(笑)。「…ここまで来たら後悔残さない方がいいぞ!」と言う合議により、タン刺し2人前が追加されるのであった(笑)。
テーブルのコンロにしずしずと運び込まれる炭を前に、タン刺しを肴にしてまずは乾杯。このタン刺しも「今まで食っていたタンは何だったんだ!」というレベル。タンのくせに一瞬口の中で歯応えがあった後、バターのようにトローリと溶けて行き、この後の本命である「すき焼き」への期待は嫌が応にも高まるのであります。

で、すき焼き。
まず思うのが肉の色が違いますなあ。話には聞いてたけど西の方のすき焼きは肉にそのまま砂糖をかけながら焼くんですね。高見盛かと言いたくなるくらいそれはもうバッサバッサと女中オババが砂糖を振りかけながら肉を焼いて行く。その一枚一枚は手のひら大といったところで、意外に大きい。

焼けたら割り下をジョワーッとかけて出来上がり。「はい、どなたから?」というオババのコールに、まずは幹事ハギー氏から食してもらう事にします。
次々と焼きあがり、次々に回されてゆく肉。

うーん。
味に関しては何を語ればいいのかと言うより、「来て食ってみろ!」と言う気持ちはあるが、その場に出た発言集をまとめると、

「…これ、今食べちゃったけど巻き戻し機能付いてないの?」と言う私。
「私すき焼き嫌いだったんすけど、すき焼き観が変わりました」と感心する人。
「すき家から始まってここまで来るとは…俺もステージが上がった」と涙する人。
「こういうトコ来てこんな美味いもん食ってると、なんか親孝行してやらんといかん気持ちになりますねえ」と殊勝になる人。
「…萌えた。」と一言言って黙る人(笑)。

とにかく、口に入れた瞬間体と肉が同化したかのようなその口ざわり。あれだけ砂糖をぶっ掛けたのに全く甘ったるいと思わなかったし、その甘さの向こうから飛んで来る肉の味と脂の味は、肉と脂の味なんだろうけれども今までの人生で口にしたものとは明らかに違う味がした。
それはそれは震えるような快感で、まさに口福であったと言っておきます。

まさにこれこそビーフインパクト。史上に残る三冠の肉。
値段の高い安いをふっ飛ばし、全てを納得させ屈服させる力がそこにはある。
三重は松坂の和田金、行っとけ。
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