青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

昭和とは、唱和と見つけたり

2009年05月12日 19時03分41秒 | 日常

今日は車に乗ってても、ラジオから三木たかし作品の流れる事流れる事。
明日は「レコ大」でのご縁か、TBSで追悼特番も組まれるそうだ。
それにしてもどの曲も一緒に歌える佳曲ばかりで、本当に偉大な昭和のメロディメーカーであった。
時折ラジオに挟まる何度辞めたのか勘定するのも面倒な小沢とミンスの跡目争いのニュースとか、ハッキリ言って邪魔w

作品を並べて見てみると基本的には哀愁漂う曲が上手だった感じがしますね。それも日本人好みの哀愁と言うか。この人の名曲はいくらでもあると思うので、はっきり言って好みは色々。作詞家と比べて作曲家としての評価ってちょっと難しいと思うのだけど、そんな数ある作品群の中でも私はこの曲が一番好き。

イントロのスキャットに始まってめまぐるしく動くメロディラインに、壮大な転調を含みつつサビ前のブラスから一気にサビに持ってくとことか、いちいち美しい。キャンディーズもシングルは一通り聞いたけど、この曲がメロディとしては最高峰なんじゃなかろーか。あ、歌詞とか考えちゃうとまた別ですけどね。

昭和の時代を引っ張ったのは、それこそ彼とか阿久先生を始めとして、遠藤実やら船村徹のようないわゆる職業作家の方々でした。職業作家が作る楽曲と言うのは、世間に向かって最大公約数を求める普遍的な楽曲のアピールだ。
家族みんなで楽しめる「コウハク的」な歌の世界を牽引してきたのが彼らだとするならば、いわゆる平成の音楽と言うのは極めてコンセプチュアルと言うか、作り手の世界を分かる人だけが着いてくればいいって感じで、音楽一つとっても個の時代。「貴方とは違うんです」なんて平気で言っちゃう時代の音楽は、100万ダウンロードで大人気!…な曲をみんな知らない。

昭和とは、家族みんなで楽しめる「唱和」の時代だったんだなあ。

コメント
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