青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

研ぎ澄まされた青

2010年01月24日 21時54分54秒 | 日常

(画像:甲府盆地は宝石箱)

午前6時20分、中央道釈迦堂PAより。気温氷点下3度。
冬の時期、夜明け僅か前の色と言うのは、うっすらと蒼みを帯びて研ぎ澄まされたような不思議な色をしている。
カメラをレリーズする手もかじかんで寒いんだけど、寒いからこの色を愉しめるんだよなあ。

雪を頂き奥に見えるは、南アルプスの主峰陣。
左から農鳥岳・間ノ岳・北岳かねえ。いずれも3,000m級の山々です。
右に見える南アの前山は、薬師岳・観音岳・地蔵ヶ岳の鳳凰三山。
日本の屋根とも言える山々の下に甲府盆地を俯瞰すれば、動き出した早朝の街がとりどりの色を光らせます。
うーん、雪印の高級アイス「宝石箱」みたいだね。
アイスのような冷たさに、閉じ込められた街の輝き。

スタッドレスも履いていないのに山梨方面へ行くのは多少心配もあったが、今朝は晴天続きで充分な路面の乾燥は保たれていると踏んでの出陣。山梨に行く割には身延線とか小海線とかローカルばっかり撮影していたので、今日は中央本線の特急列車を撮影しに北杜市は旧長坂町までやって来た。鉄道ファンには「長坂の大カーブ」と言えばすぐに分かって貰える有名な場所ですが、寒中の折撮影者は私と静岡から来たと仰る二人連れのみ。お互い談笑しながらマッタリと撮影を楽しみました。

画像は鳳凰三山をバックに長坂のカーブを駆け上がる特急「スーパーあずさ」。
左上にちょこんと乗っかっているのは、たぶん北岳の山頂だと思います。
山々の雪は朝日に映え、その峰の連なりは白い刃となって蒼天を深く切り裂くようです。

コメント
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