青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。写真はおおめ、文章はこいめ、コメントはすくなめ。

秋の地鉄漢旅其の八 晩秋の駅にて

2012年11月17日 19時07分18秒 | 富山地方鉄道

(変革の足音@北陸新幹線新黒部駅・仮称)

片貝川の鉄橋から宇奈月温泉方面に向かう道すがら、地鉄本線で言うと舌山駅の付近に聳える城壁のような足場。これが北陸新幹線・新黒部駅(仮称)の建設現場であります。少なくとも平成26年度末には開業が決定している北陸新幹線の長野~金沢間。新幹線の開業に伴い、信越本線の長野~直江津、北陸本線の直江津~金沢間が第三セクターに移管される事が決定しております。あたしゃこの「新幹線を建設する代わりにJRが並行在来線を切り捨てても良い」と言う整備新幹線に付きまとうルールってのは問題が多すぎるとは思うのですが、ここでその話をしてしまうと長くなるのでしません(笑)。富山空港に着陸する直前、富山平野を遠く金沢に向かって伸びる北陸新幹線の高架橋が見えたんだけど、もう相当完成しているんだな、と言う事を実感しましたねえ。


一応特急停車駅でもある浦山駅。さっきの新黒部駅との落差に驚くw
まあ地鉄も新黒部駅に隣接した位置に新駅を作る予定はあるようで…そうなると魚津とか宇奈月温泉へのフィーダー路線として生き残る道を模索するしかないのでしょうが、どうせ新黒部もドでかいロータリーと駐車場を完備した駅なんでしょうからねえ。そうなると新黒部を中心としたストロー効果ばっちり、宇奈月温泉の旅館はマイクロで新黒部に送迎を付けてとかなって来ると、厳しくなるんでしょうなあ。

 

2年後のその未来が明るいのか暗いのか、せめてそれまではこの風景が変わらない事を願いつつ三脚を立てる。121レ普通宇奈月温泉行きは14760ダイコン第3編成、西魚津の駅で見送った118レの返しですね。200mmの長タマ立てて正面どかーん。曇ってるのでちょーっとSSは遅めの1/200…ハイキーで美白のお顔を狙い打ち。


浦山交換の130レはカボチャ14760第5編成、片貝川で爆走してった編成ですね。紅葉している浦山の裏山(まぎらわしい)と柿の木と雪をかぶった山を入れこもうと思ったら極めて散漫な写真になりましたの図wこの構図でいいのは青空の場合だけでしょう…交換で返して来るのが早過ぎて構図作り込めなかったんだよ!と言い訳してみる。


発条転轍機の反位割り出しをテーマとしているまつ氏のリクエストで123レはこの構図。
ハツジョーテンテツキもハンイワリダシも分かんねえよ!とおっしゃる人に簡単に説明すると、例えばここなら下り富山方の直進側にバネ(発条)で固定されているポイント(転轍機)を、上り宇奈月方分岐側(反位)から車輪の力で押し込んで割り入る事を言うのです。って文章で説明しても分かり辛いなwまあ地方私鉄によくある風景でして、特徴はポイント通過速度が25km制限くらいになっちゃうのと、通過時の台車とポイントのコラボで生まれる派手な横揺れと、バネが戻る時のガッシャーン!と言う戻り音でしょうか(笑)。123レは第6編成でしたので、早くもコンプリートまであと2編成w

 

そのまま宇奈月方面へ車を流してたら、対向列車が少し遅れているせいか、内山の駅でさっきの宇奈月温泉行きが交換待ち。何の気なしにホームに上がったら、紅葉の山の麓の小駅でダイコン同士の交換シーンですよ!しかも富山方のパン上げのりりしいお顔がダブルときたもんだ(笑)。ダイコンに揚げパンは合うんです。ここで撮る予定はありませんでしたけど、山小屋のような駅の雰囲気と紅葉の山のロケーションが良く、暫しここに腰を落ち着けて撮る事に。今にも泣き出しそうな空だし、動き回るよりも…ね。

 

片貝川でお会いした古ダイコンが125レ宇奈月温泉行きで戻って来ました!
富山に戻っても次の運用がどうなるかは分からんので、再び宇奈月方面の運用に入ってたのはラッキー。
正面打つより、どうしてもこの内山駅と周囲のロケーションを取り込みたかったので、あえて構図は後打ちに。いかにもローカル線の晩秋の駅と言う雰囲気の中、静かに駅を離れて行く古ダイコンを切り取ってみました。この172号車は通常運用に就く車輛の中では地鉄で唯一のクハ車でもあります。


宇奈月のコンビニで弁当を買い、内山駅の待合室で昼食…
宇奈月温泉駅のホームを見たら、古ダイコンは特急アルペンの次の普通138レで戻って来るので再度この内山駅で入線を狙います。改札口はとうに板で塞がれた内山の駅ですが、近所の小学校が最近統合されたらしく通学需要はありそうです。「傳言板」って書かれた黒板が非常に印象的。地鉄沿線には今では見なくなった旧字体が溢れている。


138レ電鉄富山行きが返して来ました。
もっとゆっくり駅に入って来るのかと思いきや、駅の宇奈月方の下り坂から結構なスピードで突っ込んで来ましたw
紅葉した山の色と、小学校の分校のような内山駅の板塀を入れて一枚。

宇奈月方面の撮影を終え、一応これで一通り見て回った感はあります。
再びどうしよっか…?と考える男二人、常にノープランw
なので、この古ダイコンを追っ掛けてみる事にしました(笑)。

次回へ続く。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋の地鉄漢旅其の七 我ら願いは通じたり

2012年11月17日 16時30分27秒 | 富山地方鉄道

(朝焼けの市街@ホテルから)

夜中は魚津の駅を通過する貨物の音で何度か目を覚ますも朝6時まで何とか休めた。最近寝床が替わると爆睡が出来なくなって来たんだけど、これもやっぱりトシのせいなのかね??ホテルの最上階、踊り場から眺める魚津の街。魚津市役所と朝焼けの立山連峰。ゆうべは星空見えてたのにやはりどん曇りになってしまったか…まあ山の稜線が見えてるだけまだマシと言う事にしておきましょう。


○パホテルから遠く富山湾を望み地鉄新魚津駅俯瞰。ちょうどおけいはんテレビカーが到着。
魚津は蜃気楼と埋没林、ホタルイカを始めとする海の幸、そして湧水の街。普通に観光に来るだけでもそれなりに見所はあるだろうけど、申し訳ございません今回は地鉄一色です(笑)。


朝食はホテルのバイキング。今日はどうしよっか?と二人で相談。今回はまつ氏の的確なエスコートにより効率よく撮影が進行しております(笑)。昼から確実に下り坂となる天気、やはり朝から動いておいた方がいいって事で身支度。踊り場から7時半魚津発の北越1号新潟行きを見送って、近場で雰囲気のある西魚津駅からやる事にしましょうか。

  

西魚津駅。昨日と今日で魚津三駅を一応完全制覇。富山電鐵時代からの開業当時の駅舎がそのまま現存しております。とても雰囲気のある駅舎なんだけど、色々見て回ってみると地鉄全体で「開業当時からの駅舎が残っている」と言う事はそんなに珍しいことではないようです。基本的に雪の多い地域でそんなに建物には優しくない気候とは思うんだけど、それだけに頑丈に作られてるって事なんでしょうか。駅の表記が「驛津魚西」だもんなあ(笑)。「三角のコの字型の造形で駅名を囲むデザイン」ってのは、富山電鐵に共通の意匠のようで、越中三郷駅とか寺田駅でも見る事が出来ます。位置的には魚津水族館や北陸最大の観覧車(笑)がウリの遊園地・ミラージュランドの最寄り駅なのですが、特急も急行も止まらない無人駅。いか~にも地方私鉄らしい駅本屋から伸びる構内踏切。まあこの辺りの風景で私は既に満足です。地方私鉄を巡り続けていると、この「構内踏切のある雰囲気」ってのに惹かれるのですよ。

  

まつ氏によると西魚津駅の名物(?)らしい「志むら乃湯」の看板。オッサンだったら確実にババアのヅラをかぶった志村けんが番台に座る銭湯を思い浮かべる事でしょう(笑)。電鉄富山行きの時間が近付いて、駅まで軽で送って来られた女子高生。日曜日ですが部活か何かなんでしょうね。木製の手すり越しに列車を待つJKをモチーフにして一枚、構内踏切が鳴って入線して来たのは118レ普通電鉄富山行き14760系ダイコン第3編成。この駅で交換待ちです。

 

交換でやって来た113レ普通宇奈月温泉行きもトップナンバー14761を先頭にした第1編成にて、ダイコン同士の交換風景@西魚津。
昨日の夜に「ダイコン成分が足りない」と地鉄に苦言を呈しておいてよかったw
まつ氏に至っては、願掛けで朝のホテルでダイコンの煮物を食べてましたからなあ(笑)。自分はキンピラ食っちゃったけどw
木造ラッチの改札越しに、去って行く宇奈月温泉行きを収めて西魚津駅は撤収。朝から幸先のいいスタートです。お次は経田~電鉄魚津間の片貝川の鉄橋へ場所を移動。「RAILWAYS」でもスチールに使われた、立山連峰バックの開けたガーター橋ですが、稜線は見えてるけど空の色がイマイチなんで正面打ちでやる事にします。


一本目で古ダイコンこと14720系がいきなり片貝川の橋をかっ飛んで来ました(笑)。
事前にまつ氏より「朝ホテルの窓から宇奈月へ上がって行く古ダイコンを見た」との情報があったので、この時間くらいで返して来るのではないかと踏んではいたのですが、さすが運用を捕まえるのがうまいねw2編成が運用されてたんですけど、もう1編成は立山の急勾配を登ってたらモーターが焼けちゃって火災を起こしたらしく現在運用を離脱中。架線のサビ色で雷鳥カラーも赤茶けた、いぶりがっこのような古ダイコンは貴重な172+14722のラス1編成。


片貝川の土手までの登り坂を全力で猛ダッシュして来るのは14760系の第5編成カボチャ・普通117レ宇奈月温泉行き。14760ならカボチャも可!と言うか自分はやっぱ地鉄だと14760系が一番好きなんですよ。地鉄と言えばこの車両でしょう。まだまだ先だろうけど、引退するとか言われたら万難を排して駆け付けると思いますねえ。


14760系第4編成はカボチャのアルペン特急4号立山行き。カボチャ+ヘッドマークと言うのも若干のレア感があってお得な気分。14760系は合計7編成14両だけど、朝から第3、1、5、4編成となんかこの調子で行ったら全編成コンプリート出来ちゃうんじゃないか?(笑)。立山・宇奈月の急勾配をものともしないMM編成のパワフルな走りは、こんな露出のない朝には撮る方にはたまったもんじゃないねw

今日は東京農大も真っ青のダイコン祭りの予感!
意気揚々と宇奈月方面への進撃開始です。

次回へ続く。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋の地鉄漢旅其の碌 大きな雪屋根の下で

2012年11月17日 10時20分48秒 | 富山地方鉄道

(大屋根のある駅@電鉄黒部)

夜撮はさらに電鉄魚津から電鉄黒部へ。
え~と、確か今日朝4時起きなんですが(笑)。
だいたいが人生において怠惰なアタクシですが、趣味に関しては別腹だなあ。
それにしても一週間かけて一日が終わらないとは何たる遅筆。

構内は中線を含めた三面三線の広めな変則ホームの電鉄黒部。ホームは大屋根で囲われているあたり、冬季の夜間滞泊等を考慮したものでしょう。朝起きてみたら電車が雪で埋まってたとか困るでしょ(笑)。今でも始発/止まりと両方ありますのでね。開通当初は富山からここまでは富山電鐵、ここから宇奈月温泉までは黒部鉄道が敷設した路線でした。それゆえ「電鉄○○」と言う駅はここが最後になります。これは帰って来てから知ったんだけど、富山地方鉄道になっても駅名は富山電鐵時代を踏襲したままなんですね。ホントだったら「地鉄富山」とか「地鉄黒部」なんだろうけど。そーいや京浜急行も京浜電鉄時代からの「京浜○○」を何年か前に変えてた事を思い出した。電鉄黒部の駅前は広場になっておりますが、この時間には近所の飲み屋街の客用駐車場と化しておりまして、カラオケの歌声が漏れ聞こえてくる夜の9時。


もう終電までは何本もない時間ですが、さすがに基幹駅は終日駅員常駐。駅員氏に失礼をして構内に。
駅本屋前の構内踏切からホーム方面を。本屋に接して2番線、真ん中が1番線、側線側が始発と止まりの入る(たぶん)3番線。国鉄ルールだと駅本屋側から1番線、2番線…と番号を振って行くのが習わしですが、ここ地鉄では電鉄富山行きの線路を1番線とする独自ルールを使っておりますので手前から2、1、3番ホームとなります。ちょっと変わってるよね。上市駅の写真でお気づきになった方いらっしゃいましたかねw


163レ普通宇奈月温泉行きレッドアロー。下車客数名。
夜になって冷えて来たので、ちょっと昼間の雨がモヤモヤとなっておりますが、ハイビームに照らされたミストもそれはそれで風情のあるものです。カボチャ色、ダイコン色と地鉄も色々あるのだが、電鉄黒部の駅の待合室に飾ってあった写真には「ヤクルト特急」と紹介されていた16010系(笑)。確かに言われてみれば赤い帯と内容物のクリームがヤクルトと見えなくもない。目からウロコ。ってか元西武なんだがこの車両…元西武で、ベテランになってヤクルトでも活躍していると言う事で16010系=鈴木健って事で宜しいでしょうかw


170レ普通電鉄富山行きダイコン。乗車客なしw
出発信号がある基幹駅ですから、電鉄魚津のようなタッチアンドゴーはなしよ。
ナナメ45度からややアオリにすると、14760系のツラに意外に角度があるのが良く分かりますな。
夜に浮かび上がるサイドの田窓が美しいねえ…


65レ普通電鉄黒部止まりはおけいはんカボチャ、止まりの3番ホームへ。煌々と水銀灯の光る大屋根の下で、明日の始業まで滞泊するのでしょうか。早朝~朝の時間帯に電鉄黒部発が2本用意されているので、奥にもカボチャが一本既に休んでますね。今日の午後からはなぜかカボチャばかりでダイコンをあまり見なかったのですが、富山は今日がハロウィンか何かなのか。


デデデデデデ…と言うおけいはんのMGの音だけが静かに響く電鉄黒部の駅。電源を落とす風もないので、これが折り返して普通72レの最終電鉄富山行きになるのでしょう。さっき山に登ってったレッドアローが電鉄黒部まで戻って来て滞泊するのかな。今日の電車もあと2本、興奮のまま突っ走って来た体にも若干の疲れが(笑)。見上げれば夜空は晴れ渡り一面の星、そして吐く息の白い電鉄黒部の駅。三脚を畳んで飲むホットのコーヒーが沁みます。明日はもうちょっとダイコン撮りたいねえ。

明日へ続く。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする