(ハッピー・フライト?@ANA881便)
今回の富山行は空からの現地入りと相成りました。基本そんなに飛行機好きじゃないし、実際乗ったのも三年ぶりくらいか?久しぶり過ぎて妙に緊張しちまったぜ。毎日世界中で何万本と言うフライトが繰り返されている中で、テメエの乗ってるヒコーキに何かあるって確率はたぶん宝くじ的確率。そんな大当たりは平々凡々とした自分の人生にゃ起こりはしないんだろうとは思うんだけどな…(笑)。
離陸直後から東京湾の上を右旋回で三百六十度周りつつ、ピーカンの関東平野を北西に向かって上昇するB767-300。航路的には入間とか秩父上空を通過しつつ佐久あたりから下には雲が目立ちはじめ、北アルプス上空を飛ぶ頃には下界はすっかり雲の下。どこを飛んでるのか分からないまま高度は下がり、雲に突っ込んだので着陸なのかと思いきや一回富山湾に出てから再び今度は百八十度の右旋回。能登半島を右に見て、富山市街地上空からから一気に高度を落とし神通川の河川敷にある富山空港に無事にランディングしたのでありました。
荷物を引き取り、はるばる上越國からお越しいただいたまつ氏と合流。
とりあえず空港の喫煙室で一服しながら時候の挨拶(-。-)y-゜゜゜
今回の富山地方鉄道行は、元はと言えば氏の地鉄レポに触発されたノリの部分も否めず(笑)。前週は鉄道祭りをやったりして賑わってた地鉄沿線、今週末は普段着の顔を取り戻しているはず。氏の車で稲荷町の雰囲気を軽く眺めた後、どうしよっか?つう事でまずは午前中にアルプスエクスプレスが入る立山線の千垣の鉄橋に行く事にしました。「千垣の鉄橋」と言えば、地鉄では確実にベストスリーに入る定番の撮影地。常願寺川の刻むV字谷の上に、美しいスパンドレルのアーチ橋がかかる絵ヅラを見た事がある人もいるやもしれませぬ。富山空港に着いてから降ったり止んだり、ちらほら青空が覗いたりもしてるんだけどいずれにしろ猫の目天気だあね。談笑しながら車は岩峅寺を過ぎて立山の山懐へ。気が付けば周囲の山の色がどんどん変わっていい感じ…
んで、現着して目に飛び込んで来たのがこの
V字谷を彩る鮮やかな錦に、造形美としか言いようがないアーチ橋。正直ちょっと感動したね、オレは(笑)。
つーか勢いでも何でも来て良かったよ富山に。お釣りが来る景色だねこりゃ…なんて二人で喜び合いつつ三脚を立てていたら、立て終わらないうちにタイフォンが聞こえてアルプスエクスプレス16010系がやって来ましたので慌てて手持ちで。アルプスエクスプレスこと旧レッドアロー、ミトーカされてデコラティブなサハ車を組み、3連で営業運転に就いています。ほっとんど地鉄の営業車って2連なんで、3連だと橋の上に乗っけての切り位置には気を使いますなあ。
自転車程度の速度でそろそろそろりと橋を渡る特急アルペン4号アルプスエクスプレス。
基本的にこの橋、通過列車には徐行が義務付けられてるようなんで慌てる事はなかったな(笑)。
懸案の天気も、薄日が射すくらいまで回復…
有峰口で返しのアルプスエクスプレス(普通扱い)と交換のダイコンこと14760系317レ。
橋の千垣詰めにある黄葉を大きく取り込んで一枚。
今回あんま天気良くないって分かってたから「曇りでこその構図」で撮ろうと思ってたんで、交換のアルプスはあえて常願寺川の左岸を狙って一枚。あんまり光線が強くなるとこの構図ではいい感じの左岸の紅葉が死ぬんだよねとドヤ顔でゼイタクを言ってみる(笑)。山の上にあるスキー場の看板が嫌われるのか、あんまこの構図で撮った写真を見た事はない。「極楽坂スキー場 粟巣野スキー場」と書かれたその看板は、いか~にも昭和の時代の田舎の看板っぽくて悪くないと思うんですけどね。ちなみにこの「粟巣野」と言う名前の駅が、終着の立山駅の手前にあったそうな。粟巣野は昭和12年にこの千垣の橋梁が完成した時点での終着駅で、現在の立山駅が昭和30年に完成するとターミナルの役割もなくなってしまい、昭和56年にひっそりと廃止されているんだって。
すっかり満足して横江~岩峅寺のストレートで320レ電鉄富山行きはレッドアロー2連。
岩峅寺から先、立山まで入る列車は11月30日までのものが多く、シーズンオフは極端に運行本数が少なくなる区間。富山のニュースでは既に室堂は30cmの積雪、紅葉が里に降りたと言う事でもう季節は秋から冬に移ろう…そんな晩秋の里模様。レッドアローが枯れたネコジャラシの下り坂をスピード乗せてかっ飛んで行きました。
さて、お次はどうするべ?のノープランな漢旅は、次回に続く。