(黄色の絨毯踏みしめて@上総大久保駅)
小湊を撮りに行くと、だいたい動くのは上総牛久~上総大久保までの間が多いです。この先にも線路はありますが、あまり撮る場所がないような…上総大久保の駅は、県道から少し引っ込んだ場所にあり山峡の雰囲気が。駅から西には山に囲まれた小さな盆地状の田園風景が広がって、見る者の目を和ませる。この駅の前にも銀杏の木が夫婦のように2本立っておりますが、久保や高滝に比べて標高が高いせいか既にほとんどの葉を散らしていました。
葉を散らし、少し寒々しい姿の大久保の夫婦銀杏の向こうから、築堤を回って午後の中野行きがやって来ました。中野まで行く列車は平日6往復、休日5往復ですから貴重な列車です。以前はこの駅の近くに市原市立の小学校がありまして、この時間ならば下校中の子供たちがホームにいたはずなのですが。
大久保にあった白鳥小学校は里見にある中学校に統合され、加茂学園と言う小中一貫校になりましたが、房総地区の少子化、高齢化、過疎化も結構無視できないレベルのような。この統合により発生した小湊鉄道での通学需要が、増発と里見駅の交換設備復活を呼び込んだと言うのも皮肉なものです。
早くも里山の影が伸びた大久保の駅。本当にこの日は夕方までいい天気だったなあ。