(土岐川沿いの大築堤@瑞浪~釜戸間)
木曽路から大きく場面は転換し、県境を抜けて岐阜県は瑞浪市までやって参りました。ここからは午後の部、稲沢を出て信州方面に向かう2本の貨物81レと5875レを。大桑の道の駅からは約1時間程度だったかなあ。中津川~恵那の間は中央道使って1時間だから結構遠いわ。既に時間は午後2時半を回り、短い晩秋の日差しに車体を光らせてワイドビューしなの15号。中京圏と信州を結ぶ伝統の特急です。
コンテナ貨物の81レが逆光に輝くススキの中をやって来ました。篠ノ井線に入って北長野まで向かう中央西線唯一のコンテナ貨物列車で、タキ貨物が主役の西線貨物の中で良いアクセントになっています。いつも見ている東海道筋のコンテナ貨物ってだいたいは色んな形のコンテナが混載されていて統一感を欠きますけど、この日の81レはJR貨物の標準であるエンジ色コンテナで統一されていて、非常にプリミティブな印象を受けます。
この辺りの中央西線は大きな築堤を作って土岐川のほとりの田園地帯を越えて行きます。中央西線の貨物列車は、タキでもコンテナでも基本的には重連で運用されていましたが、今年の春からコンテナ貨物の80レ・81レに限っては単機牽引になりました。連なるコンテナに西日を浴びて、釜戸の大築堤を木曽路へ向かうロクヨン貨物の美しさ。特に半逆光でブロワの部分が浮き出てより立体的に見えるのがね。なるほどファンが多いのも頷けるカマなのであります。