(風を感じて@出山信号場~大平台駅間)
雨に彩られた四連休、瑞々しく水分を吸い込んだ山霧むせぶ函嶺の森を縫うように走る登山電車。伝統のオレンジバーミリオンの車体が雨に濡れて、山の翠と見事なまでのマリアージュを見せてくれました。ツリカケの音は消えてしまいましたが、あのフルートのような独特の高いフランジの音とモーター音のアンサンブルに酔いしれるのも、窓の開くモハ1モハ2の醍醐味。
それにしてもよく降る雨である。気象の専門家の話では、関東の梅雨明けは8月4日以降になるらしい。7日の立秋を過ぎてしまえば、「梅雨明け」としては公式に記録されないそうで。本当ならば開け放した窓から入って来る山の嵐気を大きく吸い込みたいところでありますが、マスクをせずに箱根の空気を吸える日が、早く来ることを願ってやみません。