青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。写真はおおめ、文章はこいめ、コメントはすくなめ。

梅雨前の 晴れ間相州 早苗の頃

2014年06月01日 17時22分02秒 | 小田急電鉄

(水鏡シーズン到来@イセツル串橋田んぼ)

速いところでは4月に始まる田植えと言うもの、東北や新潟の米どころではGW辺りに行われる季節の風物詩も、我が家から一番近い相州の田植えと言うのは5月の末かヘタすりゃ6月。お鉄にとっては田んぼに水が入れば稲が育つまでは水鏡のシーズンなんですが、相州の田植えはボヤボヤしていると季節が梅雨に移ってしまうと言う意味で旬のとっても短い被写体でもあります。そんな訳で自宅周辺の田んぼの水の張り具合を見続けながら水鏡シーズンを心待ちにしていたのですが、昨日情報を当たったところどうやら今週中に水が張られたそうで、今朝は小田急屈指の田園地帯が広がるイセツルの串橋田んぼまで行って来たと言う訳です。


朝5時に家族を起こさぬようそっと家を出て串橋田んぼまで来てみると、見事に丹沢を水面に映した鏡のような田園が。広角で開き過ぎると送電線が入ってしまうのはイセツルの泣き所ですが、ケロケロとカエルの鳴き声、ピュイピュイと鳥の囀り。田んぼを区切る農道をジョギングする近隣のおっちゃんお兄ちゃんもどこか清々しい6月最初の朝に、1000系の快速急行が通過して行きます。


この時間は小田急のスター軍団である特急車は来ませんが、そうなって来ると被写体の中で今日イチの出モノは伝統のケープアイボリー&ロイヤルブルーに身を包んだ8000系となりましょうか…今のところいつでも撮れる被写体ですが、やっぱ鋼製車は水面の映え方が違うなあ~。農道に置かれた肥料と苗代を添えて。

 

本当の水鏡は田植え前の状態が望ましいですが、田植えを終えた田んぼもそれはそれで早苗の頃と言う雰囲気がしていいものです。普段だったらシャッターを切らずスルーする事すらある3000系も、水鏡シーズンの短い小田急沿線ではしっかり拾っておかないと(笑)。休日の早朝の電車はまだ人影もまばらで、車両の窓越しに丹沢の山並みが透けて見える。


原チャリで田んぼの様子を見に来た農家の方の横を混成編成の3000+8000が。そう言えばこの田んぼにしょっちゅう来るけど、ここで出来たコメってどこで売ってるんでしょうねえ。伊勢原の農協でも行けば売ってるんだろうか。こんだけ(撮影地として)お世話になってるのに、この風景を保全している農家の方々に何も還元していないので一回くらい買ってもいいかもしれませんねえ。伊勢原米。


空気が澄んでるとこのアングルのバックに箱根の二子山が見えたりしますが、もう季節は夏を思わせる靄がかった空気の中を切り裂いて10両固定の3000系が新宿へ。ここまで増殖すると、3000系が昔は特急車(SE車)の背負っていた番号なんて覚えている人もいなくなっちゃうんじゃねーの。


朝6時からの一時間、遅ればせながら相州も水鏡シーズンイン。柔らかい緑の上を滑るように8000系。
梅雨前の 晴れ間相州 早苗の頃、撮るならお早目にw
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