青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

クイーン健在

2016年04月06日 21時37分53秒 | JR

(桜散らして、駆け抜けて@E351系)

基本的には明治の建設当時のまま、さほど線形の改良が進まない中央東線ですが、甚六桜を散らすが如く疾風怒濤のスピードで駆け抜けていくE351系スーパーあずさ19号。カーブに制御式振子の車体が踊ります。極端な裾絞りの卵型のボディは航空機を思わせる優美さ、去年後継車種としてE353系が落成し現在鋭意試運転中との事ですが、まだまだ甲州のクイーンの座は揺るぎなしと言ったところでしょうか。


甚六桜のHDS俯瞰からE351系。勝沼駅がスイッチバックだった時代、笹子峠へ向けて列車がダッシュを付けるため、山裾の塩山方面へ向かって大きな引き上げ線がありました。スイッチバックの廃止後、使われなくなった旧ホームから引き上げ線だった盛り土の築堤にかけて、周辺住民がせっせと植樹した桜の若木が甚六桜。今や春の勝沼を代表するスポットとなりましたが、ここから見るとあたかも盛り土の築堤に咲く桜が由緒ある古墳とか城郭跡に咲いているようにも見えて、なお一層の趣があります。

ちなみに、HDSと言うのはハッピードリンクショップの事です。
山梨と言えばスーパーオギノかハッピードリンクショップ。異論は認めない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夕映えの空に艶めく

2016年04月05日 21時49分14秒 | JR

(桜色の夕暮れ@塩山~勝沼ぶどう郷間)

溜息の出るような、春うららかな勝沼の丘の夕暮れ。
山の端に沈む間際の淡い夕陽が、今年も咲き誇った甚六桜を照らします。
夕陽に照らされた満開の桜の花、艶やかな色も見事なり。
そして、花の色を映したように染まる春霞の空もまた見事。
空気と大地が桜に染まる中を、ブルサン牽引のタンカートレインがやって来た。
甲府盆地を見下ろして、桜の眺めを楽しむように、ゆっくりと扇状地の坂道を登って行きました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

桜妖しく

2016年04月04日 01時51分45秒 | 京浜急行

(燃えて咲く花 色は紫@南郷公園)

谷戸のどん詰まりの路地から、南郷公園に移動して来ました。いよいよ桜満開の日曜日、本当であれば朝早くから花見客で賑わうはずの公園も、しとどの雨に濡れて静か。公園に繋がる坂道に、雨に打たれてほろほろと花びらが早くも散り始めています。


咲き誇る桜を入れての撮影ですが、正直露出もないし普通に撮ったらどん曇りの中の冴えない花写真になるなあ…って事で、雰囲気重視でWBをいじっています。ちょっとマゼンタが混ざったような色にして、桜の妖しさと言うか艶っぽさを出してみたのですがどんなもんでしょうか(笑)。




ここの南郷公園の立ち位置はスイートスポットがホント少なくて、たぶん立ち位置としては1人か2人が限界かもしれません。まあ、この日は結局朝からずーっと雨模様で撮影などしている人間は私しかいなかったんで全く問題なかったんですけどね(笑)。


特急青砥行きのイエローハッピートレイン。後追いのアングルをどう撮ろうか色々考えてこんな感じに。ピン桜、手前はブラし、奥は止めという五七五でまとめてみたのですが。うーん、YHTだけは色味を変えないでノーマルで撮ったほうが良かったかもな。これでは特徴である明るい黄色があまり出て来ないような。


雨は止まず、ヘボいビニール傘しか持っていなかった私も足元から雨に濡れて体が冷えて来ました。たまーに通る近所の住民の奇異の目(ようやるねえ、的な)が痛いのですが、品川から戻って来る台鐡京急をこのアングルで撮ったら撤収だ。そう思って雨の中で待ち続け、さあ来いと待ち構えてファインダーを覗いたら、台鐡京急で来るスジ(601C)が2000の8連に差し変わっていた…おお…なんと無慈悲な仕打ちに言葉もない(笑)。

京急の場合、車両の差し替えなんか日常茶飯事なんで大して驚きゃしないけど、何でだという気持ちだけが残る南郷公園でしたw
リベンジの機会は、あるか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春雨に濡れる谷戸

2016年04月03日 23時09分34秒 | 京浜急行

(春雨に濡れる谷戸@追浜~京急田浦間)

追浜の先から堀ノ内まで、三浦半島の脊梁をなす山並みが海岸線に迫り出す急峻な地形の中を行く京浜急行。トンネルに続くトンネルと、その合間には谷戸と呼ばれる集落が細長く山筋に向かって伸びている。春の朝、露出限界ギリギリの暖かい雨に濡れる船越の谷戸、霞の向こうには今まさに繚乱と咲き誇る南郷公園の桜の花。


昨日「今年の桜、撮るなら天気関係ない夜桜がいいよ」なんて書きましたが、それでも桜が咲いていればたとえ雨が降ろうと休みの貴重な時間にカメラを握るのもそれは撮り鉄の性と言うものなのかもしれません。谷戸にありがちな家の前に車が入れない細い階段状の路地に立って、トンネルの坑口の上から見下ろす船越の谷戸。駅から歩いて5分の圏内ではありますが、右を見ても左を見ても切り立った崖に阻まれた開放感の乏しい空間。そんな場所でも家を建て、崖を背負い人が住んでいる。横須賀らしい光景ではある。


南郷公園の背後に迫る尾根の急な斜面にも家が建っていて、その先に段々畑が続いている。田浦の周辺は山の段々畑に梅が植わっているところが多く、「田浦の梅林」としてちょこっと有名だったりしますが、この斜面が度々の崩壊で鉄道の線路に直接の被害を及ぼす事も多かったりして…そこかしこで法面の補修やトンネルの修繕が続いていて、この辺りが京急線内でも一番保線状況に気の抜けない区間なのではないですかねえ。南郷公園の桜をバックに、追浜6号踏切から浦郷のトンネルへ加速して行く台鐡京急。本日は久里浜出庫から朝の上り特急品川行き(601C)で運用スタートです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

咲いて咲いての40年

2016年04月02日 19時00分00秒 | 相模鉄道

(春夜夢桜@弥生台駅)

さっき天気予報を見たら、桜の開花宣言から関東だけずーっとクソみたいな天気が来週末まで続くことが確定しているらしいので、関東のお鉄な連中に関してはご愁傷さまでした。たぶん桜の散る頃くらいから晴れ間が出てくるんでしょうね。今年は桜やんなら夜桜だよ。夜桜なら天気もクソも関係ないもんね。と言う訳でお手軽な相鉄の弥生台駅でお手軽夜桜。駅に着いたとたん雨降って来るのもやめていただきたい。駅前で思わずクソ高いビニール傘を買わせられるハメに。


花冷えのする雨交じりの寒い夜、花の開きは7分程度ですかね。あと2~3日くらいで一番の見頃なのかな。相鉄沿線では一番の桜の名所ですが、以前はライトアップまではしてなかったように思います。最近は相鉄本社が結構積極的に弥生台の桜を推している雰囲気もあり。独特の前面角度を持つ8000系は夜見るとその陰影が際立って印象的。


寒いけど、雨に濡れて桜も11000系も艶っぽく。マンセンは2本がそうにゃんトレイン化されてますがこれはノーマル。掘割の駅を覆うように咲く弥生台の桜、開業当時に植樹されたもので樹勢も今が盛りと言う感じ。神奈川県央のニュータウン路線であった相鉄いずみ野線も、平成28年4月8日で40周年を迎えるそうで、相鉄では記念乗車券の発売&新塗色の「ヨコハマネイビーブルー」になった9000系を使った記念式典もやるんだとさ。

記念乗車券に映った開業当時の弥生台駅。桜の枝ぶりも今と比べるとだいぶ小さいですが、咲いて咲いての40年、こんなに大きくなりましたって感じでしょうか。またすれ違う新旧6000系の若草色のカラーリングが懐かしいね!こんな塗装すんのは相鉄か当時の南海ホークスか草っぱらのバッタくらいなもんだよな!(笑)。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする