tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

町家の人形めぐり(第6回)と真田祭り(2014Topic)

2014年04月27日 | 九度山町
今年も九度山町(和歌山県伊都郡)で、第6回「端午の節句~町家の人形めぐり」が始まっている。期間は5月5日の「真田祭り」の最終日まで。朝日新聞和歌山版(4/10付)の《九度山町で「町家の人形めぐり」》によると、
※トップ写真は真田祭り・武者行列。2006.5.5の撮影

手作りの人形のぬくもりを楽しんで――。九度山町九度山で、住民たちが支える恒例のイベント「町家の人形めぐり」が開かれている。今年で6年目になり、催しはすっかり定着。町内外から愛好家が訪れ、のどかな散策を楽しんでいる。

期間中は一般の民家や商店などが、玄関口やショーウインドーを開放。古くから家庭に伝わるひな人形、段ボールで作った甲冑(かっちゅう)、思い入れの深いぬいぐるみなどを飾り付けて、来訪者の目を楽しませている。地元の住民らでつくる「九度山町住民クラブ」が、地域の魅力向上のために広く参加を呼びかけてきた。今年は家庭や商店など計62軒が参加した。


昨年(2013年)の様子が、Youtubeにアップされている。



人形めぐり最終の5月4日と5日には、真田祭りが行われる。九度山町のHPによると、

戦前からのおまつりで、5月7日の真田幸村の命日に開催されていたそうです。戦争で途絶えたものの、昭和28年に復興し、5月5日がこどもの日で休日になることから、昭和32年よりこの日に開催されることとなりました。いつ頃から開催されていたかは不明で、最も古い新聞の記事には大正11年3月25日に行列を行ったことが記載されています。また、「九度山小学校沿革史」には昭和11年5月5日に「全校児童の武者行列を行う」と記されています。

真田まつりは、戦国の波乱に満ちた時代を生きた真田昌幸・幸村父子を偲んで古くから開催されるお祭です。現在は、2日間開催され真田の市や武者行列などが行われ九度山町の最も大きい祭の1つとなっています。

平成26年5月4日(日曜日)午前10時から午後4時
平成26年5月5日(月曜日・祝日)午前10時から午後3時


昨年(2013年)の様子が、Youtubeにアップされている。武者行列をはじめ各種アトラクションが、賑やかに展開される。



ゴールデンウィークを彩る九度山町の「町家の人形めぐり」と「真田祭り」、ぜひ今年もお訪ね下さい!

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九度山町の楽市楽座&コスプレ冬の陣、10月27日(日)開催!(2013Topic)

2013年10月22日 | 九度山町
九度山町(和歌山県伊都郡)で、「九度山町 楽市楽座」と「九度山コスプレ冬の陣」というイベントが10月27日(日)11:00~17:00に開催される。WBS和歌山放送ニュースによると、

戦国武将・真田幸村(さなだ・ゆきむら)ゆかりの九度山町(くどやまちょう)で、今月(10月)27日、「九度山まちなか楽市楽座」と銘打ち、戦国武将に思いをはせながら中世の自由空間を体験できる街歩きイベントが開かれます。これは、九度山町のほか、和歌山県や南海電鉄、九度山町商工会などで構成する「九度山町まちなか活性化協議会」が観光庁の助成を受けて初めて開くものです。

イベントは、真田庵(さなだあん)や松山常次郎(まつやま・つねじろう)記念館といった歴史にまつわる施設や、昔ながらの古い町並みの残る中心部が舞台となり、午前11時から午後4時にかけて、有料で、「六文銭」の旗印で有名な真田幸村・昌幸(まさゆき)親子や真田十勇士などに扮し、甲冑(かっちゅう)など時代衣装を身につけて写真撮影が出来る「九度山コスプレ 冬の陣」が行われます。



また、真田庵では午後0時45分から、幸村の子孫で真田家14世当主・真田徹(さなだ・とおる)さんによる講演「幸村講座 真田幸村と九度山」が開かれ、無料で参加できます。このほかにも、柿の葉寿司や和菓子、富有柿(ふゆうがき)の加工品といった特産品販売コーナーや、干し柿作り体験コーナー、スタンプラリーなどもあり、中世の自由市場を現代で体験できるようになっています。

「九度山まちなか楽市楽座」は、今月27日の午前11時から午後5時まで、九度山町の中心部で行われます。当日は駐車スペースに限りがあるため、南海高野線の九度山駅を利用すると便利です。


この情報は、九度山町まちなか活性化協議会のHPにも出ていて、パンフレットもダウンロードできる(楽市楽座は、こちら。コスプレは、こちら)。ほかにも、このイベントを訪ねるツアー(JTB和歌山支店)も行われる(日帰りまたは1泊)。



川の少ない奈良盆地に住んでいると、紀伊山地の山並みと、紀ノ川およびその支流が独特の景観をかたちづくっている九度山に帰省すると、ホッとした気分になる。

司馬遼太郎は「高野山みち」(『街道をゆく』)で《九度山橋という長い橋が、紀ノ川に渡されている。北から南へこの橋をわたるべくさしかかった前面の風景いうのは、右が、はるか奥の高野山につながる尾根が、尾根のまま降下してきて麓で慈尊院の森をなし、左が、ひくい丘陵上に九度山集落のいらかの群れをあかるく盛りあげていて、丘と川を好む中世ヨーロッパの小さな都市国家を思わせる。紀ノ川十景というものがあるとすれば当然入っていい景観であろう》と評している。

中世ヨーロッパの都市国家を思わせるこの町で、毎年4月1日~5月5日にかけて、「町家の人形めぐり」が行われる。この期間中、町は訪れる人で賑わうが、そのほかの季節はひっそりと静まりかえっている。そろそろ、九度山名物の柿も出回る頃である(ちょうど合わせ柿のシーズン)。今回のイベントで、「秋の九度山」を大いに盛り上げていただきたい。

九度山町まちなか活性化協議会さん、頑張って!





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九度山の人形めぐり(2011)、4月1日スタート!

2011年03月22日 | 九度山町
まもなく「第3回 町家の人形めぐり」が開催される。4/1(金)~5/5(木)までの期間中、九度山(和歌山県伊都郡九度山町)の町家に、ずらりと五月人形などが展示されるのである。見学できる時間帯は、期間中の朝10時~夕方4時までで、見学は無料である。町のHPのほか、「九度山町住民クラブ」のサイトに、詳しい情報が出ている。
※トップ写真はウチの実家の展示(09年の第1回)

《九度山まちなかの店舗や民家約70軒に五月人形や雛人形、手芸品その他お家の宝物が展示されます。語り部によるまちなか案内や、もち花や簡単な手芸の体験館、お子様向けの企画や鎧兜の着付け体験も計画しています。ご家族、お友達と連れ立って、九度山で和みのひと時をお楽しみ下さい。住民一同でお待ちしています》とある。期間中は様々なイベントが催されるが、収益金は、すべて義援金として被災地に届けられる。

《このイベントを通じて、訪れてくれたお客様に笑顔があふれ、まちの住民の元気な姿をお見せできればと願っています。そのことが、今回の震災被害を免れた者達の役割であることを一人一人が確信し「町家の人形めぐり」を開催させて頂きます。期間中のイベント収益金は、お預かりします災害義援金と共に九度山町を経て「東北関東大震災義援金」として被災地にお届けいたします》。

3/20~21、お彼岸参りのため九度山に帰省した。九度山町住民クラブ代表の阪井賢三さんは、朝から町内のあちこちに、告知のポスターを貼っておられた。実家でも、展示する人形を箱から出して準備していた。このイベントは県を通じ、財団法人地域活性化センターの「平成22年度地域活性化事例集『シニア世代との協働による地域づくり』」の本編に紹介されている。《地域づくりに取り組まれる方々の参考となる33事例を、関係する市区町村の担当者を始め事業に携わっておられる方々にご執筆いただきました》というものだ。

《平成21年からスタートした『町家の人形めぐり』は、4月1日~5月5日までの期間、九度山町のまちなか(商店街)の民家、商店、空き店舗、施設などで、各家々に縁のある五月人形、雛人形、つるし雛、創作人形、自作甲冑他自慢のお宝人形等を展示することにより、まち全体で情緒あふれる空間を創出している。地域住民と来訪者が人形を通して会話をすることで、共に和み、共に楽しみながら、人と人のつながりを深めようというものである》。

《まちの活性化は、まず住民自身が元気にならければ実現できない。住民同士が活発に交流し、対話する場を創出することが最も大切であるとの考えには至ったものの、具体的に何をしたらいいのか、なかなか結論が出なかった。住民総参加でまちを「交流の舞台」にするような、しかも歴史ある本町に相応しいアイデアはないものかと模索していた》。

《そんな中、全国的に開催されている雛めぐりに注目し、近隣の開催地を調査訪問した。雛めぐりは、桃の節句に因んだ雛人形の人形めぐりであるが、これを端午の節句に因んだ五月人形に当てはめることとした。その理由は、本町では5月5日に町最大のイベントである真田祭が開催される。その勇壮な武者行列と五月人形が、「歴史のまち九度山町」に相応しく、交流と活性化を期待できるイベントになると考えたからである》。

《早速、町内の各団体・グループや住民に参加と協力を呼びかけたが、当初はなかなか全容を思い描いてもらえず、「飾って観てもらえるような人形は無い」などと消極的であった。しかし、10数軒の賛同者があり、所蔵の人形を玄関や店先に飾った。それを見た住民から「こういう人形なら家にもある」「良い交流のきっかけとなる」などの声が出始め、いよいよイベントが開始される4月1日には、50軒ほどが展示に参加。最終的には62軒の家々の玄関・店先が人形で飾られた。町外に出ている子や孫も手伝って飾り付けをする家もあった》。

《こうした人形の飾り付けや、甲冑やつるし雛の作成、手作り甲冑の着付け体験などにおいて、シニア世代の特技などが活かされている。また、シニア世代のスタッフや住民の皆さんの見学者への優しい心配りには、多くの見学者から感謝や感激、感動の言葉が聞かれた。更に特筆すべきことは、住民の間でまちに対する強い関心が盛り上がったことである》。

町家の人形めぐりは、こんなに楽しいイベントなのである。 ぜひ今年も、九度山へ足をお運びいただきたい。
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そば処 幸村庵

2010年11月26日 | 九度山町
11/3、真田幸村ゆかりの九度山町(和歌山県伊都郡)に「そば処 幸村庵」がオープンした。朝日新聞(11/6付和歌山版)によると《戦国武将の真田昌幸・幸村父子が蟄居(ちっきょ)した九度山町で、真田氏のふるさと長野県の名物「信州そば」を出す店が開店した。店名は「そば処(どころ)幸村庵(あん)」。新たな名物づくりと町中心部の活性化のため、町が木造平屋建ての古民家(約150平方メートル)を改装した》。
※九度山町の公式ホームページ
http://www.town.kudoyama.wakayama.jp/dd.aspx?itemid=2635

《町は店に立つそば打ち職人を一般から募集。選ばれた人が、九度山町の姉妹都市で、かつて真田氏の居城があった長野県上田市でそば打ちの研修を受けた。町出資の財団法人「町柿の里振興公社」が運営。当面は上田産のそば粉を使用するが、九度山町内の遊休地を活用してソバの栽培にも取り組んでおり、将来は店で使う計画だという。町は「紀州九度山真田そば」と銘打って町の名物にする考えで、岡本章町長は「2号店、3号店と広げ、『関西のそば処』を目指す」と話している》。
http://mytown.asahi.com/areanews/wakayama/OSK201011050068.html



岡本章町長は、中学時代の同級生である。故郷を離れた私とは違い、九度山で喫茶店を経営しながら町会議員を務め、4年前に町長に当選した。観光を起爆剤にした町の活性化に尽力している。「そば処 幸村庵」も、真田幸村が蟄居した「真田庵」の隣に置くというこだわりぶりだ。
※九度山町を元気に!(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/9405cf5bec364f91f72008ce8f7a378f

《店の場所は、真田父子が住んだ場所に立つ「真田庵」〈善名称院(ぜんみょうしょういん)〉の東隣。メニューはざるそば(600円)のほか、天ぷら、柿の葉ずし、そば豆腐などのセット「幸村御膳(ごぜん)」(2千円)など。そばは腰が強く、歯ごたえがあるのが特徴という。定員45人ほど。営業時間は午前11時~午後2時、午後5~8時。月曜定休。電話は0736・54・3751》。
※そば処幸村庵へ行ってきました(地元のmatsuさんのブログ)
http://www.k-matsu.com/mt/2010/11/post-350.html



11/24、休暇を取って帰省し、母と「そば処 幸村庵」を訪ねた。着いたのは11時半頃だったが、ほぼ満席だった。土日だと、オープン直後の11時頃に訪ねないと並ばなければならない、とのこと。私は「町場ならともかく、こんな田舎で、そば屋の経営が成り立つだろうか」と心配していたが、それは杞憂(きゆう)だった。

古い町家を改装したとのことであり、柱も梁も頑丈で、とても良い雰囲気に仕上がっている。床の間の鎧甲が、雰囲気を盛り上げる。席は、観光バス1台の約45人分が用意されているそうだ。庭もきれいだ。私は冷たい天ぷらそば(900円)、母は温かいかけそば(600円)と柿の葉寿司(250円)を注文した。



こちらのそばは、今年の真田祭りでも、仮設店舗で振る舞われた。1人前200円という「お試し価格」で、とても美味しくいただいた。だから、味には全く不安がなかった。
※2010真田祭り回顧(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/07fe1d6fdec7a0d1fa5f61c3a9f50cfa

毎日新聞(10/30付和歌山版)には《そば打ち技術を伝授した「信州そば」の本場、上田市の笠原茂正・真田地域自治センター長は「練りもだしも申し分なく、本場よりおいしい」と太鼓判を押した》とあった。麺は「二八そば」(そば粉が8割)で、つるつるとのど越しが良い。ざるそばのツユは本格的な濃い口、かけそばのツユは関西風の薄味で、これもよく考えられている。天ぷらも、からりと揚がった本格派である(海老は2匹)。
http://mainichi.jp/area/wakayama/news/20101031ddlk30040269000c.html



店内を見渡しても、知った顔はいなかった。噂を聞きつけて、町外からもたくさんの人が訪れているようだ。メニューには、600円~1200円のそば単品14種類のほか、「そば焼きみそ」などの一品や、そばと天ぷら、そば豆腐などをセットにした「幸村御膳」(2000円)などもある。4月に始まる「町家の人形めぐり」のシーズンや、5月4~5日の「真田祭り」の時期には、相当の混雑が予想される。

和歌山特報(11/11付)には《兵庫県の豊岡市出石町が皿ソバに注力。3店から51店(売上げ約140億円)に躍進、マチを活性化させた。豊岡市と肩を並べるソバのマチ・九度山町を描いている。オープン当日(3日)はも、和歌山市や大阪方面から家族連れや女性グループが大勢訪れた。中には満員で引き返す人もいた。ソバでマチ起こしを意気込む岡本町長は、入口付近へ立ち、笑顔で来店客を1人ひとり出迎えていた。原料のソバを町内で栽培、農家の収入をふやす取り組みも開始した》とある。

幸村庵は順調にスタートを切ったが、閑散期の冬場をいかに乗り切るか、4~5月の観光シーズンにいかにお客をさばくか、課題は残っている。岡本町長は、衆知を集め、ぜひ困難を乗り越えて、「町家の人形めぐり」に続く九度山の「町おこし」第2弾を成功に導いていただきたい。
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九度山町を元気に!

2010年09月20日 | 九度山町
時事通信社のニュースサイト「時事ドットコム」に、私の故郷・九度山町(和歌山県伊都郡)の町長・岡本章くん(おかもと・あきら=トップ写真中央)のインタビュー記事が掲載された。岡本くんは、九度山中学時代の同級生である。タイトルは《日本一元気な町を目指す》だ。以下に記事を紹介する。
http://www.jiji.com/jc/v2?id=20100805top_interview09_04



《世界遺産に登録された霊場、高野山のふもとに位置する和歌山県九度山町(5200人)。今年4月の町長選で再選を果たした岡本章町長(おかもと・あきら=56)は、「まちづくりの主役は住民。知恵と対話で日本一元気なまちを目指す」と町政運営に意欲を見せる》。私が子供の頃の人口は約8千人だった。それが、いつの間にか5200人まで減っていたのだ。高齢化も進んでいることだろう。知らないうちに過疎地にも指定(=過疎法の適用要件に該当)されている。



《女人高野として知られる「慈尊院」や、戦国武将真田幸村の閑居の地としても有名で、歴史と自然に恵まれた町。しかし、近年は人口流出が続き、活気が失われてきたのも事実。そこで町長が取り組んだのが「わがまち元気プロジェクト」。町民のアイデアを積極的に取り入れ、活性化を図ろうという試みで、中でも昨年春から始まった「町家の人形めぐり」は大成功。民家や商店が持っている五月人形やひな人形、創作人形などさまざまな人形を玄関や店先に飾り、観光客らに自由に見てもらおうというイベントだ》。人形めぐりは大ヒットだった。町長をはじめ、阪井賢三さん、松本宜雄(よしお)さんなど「九度山町住民クラブ」や町民の皆さんの努力が実ったのだ。

2010年町家の人形めぐりin kudoyama(松本宜雄さん制作)


《もともと幸村にちなんだ「真田祭」が5月の連休に行われている。よろいかぶとに身を包んだ武者行列がヒントになっており、開催も同時期。最初は「人に見せる人形など」と引っ込み思案だった町民も、「そういう人形なら家にもある」と積極的に参加するようになったという》。真田祭りは、以前からよく知られた祭りだったが、わずか3日間(5/3~5)で終わる。人形めぐりは4/1から5/5まで引っ張れるから、経済効果も大きいのだ。
※2010真田祭り回顧(当ブログ内)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/07fe1d6fdec7a0d1fa5f61c3a9f50cfa



《また、町職員のアイデアで名産の柿をテーマにした収穫祭を3年前から開催しているが、こちらも町内外から2万人を集客。「職員には失敗を恐れるなと言ってきた。おかげで(職員の)意識もずいぶんと変わった」と振り返る》。

九度山の柿は美味しい。土壌や気候が柿に有っているのだろう。とりわけ、甘くてシャリシャリした食感の富有柿はNo1.の特産品である。だから好評の「大収穫祭IN九度山」は、今年も開催される。町のHPによると《九度山では朝夕少しずつではございますが、涼しく、秋の気配が感じられるようになりました。秋と言えば、九度山の季節です。早いもので、極早生品種の中谷早生の収穫が始まっております。もうすぐ、刀根早生の収穫へと移っていく予定です》。



《さて、九度山の秋のイベントといえば、「大収穫祭IN九度山」。特産の富有柿を中心に、秋の実りに感謝を込めて、多数のブース、フリマ、ステージイベント等盛大に開催されます。今年も、11/13(土)、14(日)の2日間開催される予定です。その大収穫祭IN九度山のフリーマーケットの出店者を現在募集中です》。
http://www.town.kudoyama.wakayama.jp/dd.aspx?itemid=2550#itemid2550



「時事ドットコム」に戻る。《「古くからの住民には、町の良さがなかなか見えていないようだ」というのが悩みの種だが、子育て世代を対象に家賃の半額補助制度を始めたところ、対象住居26戸に対し、他府県や町外を含め63件の応募があった。「若い人は九度山の良さを見てくれている」と期待をつなぐ》。

以前、お隣りの橋本市民から「九度山は特別な町」といわれ、驚いたことがある。考えてみれば、風格のある町家があるし、幸村が隠棲していた真田庵、女人高野・慈尊院、世界遺産を構成する町石道(ちょういしみち)など、名所旧跡は多いのだ。町から見下ろす紀ノ川の眺めも良い。


手打ちそば200円(5/5撮影)

《幸村の縁で姉妹都市提携している長野県上田市の協力を得て新たな名産品「紀州真田そば」の開発にも取り組んでいる。「知恵とアイデアのある市町村が生き延びていく」と自らに言い聞かせる日々だ》。真田祭りの日、この手打ちそば(200円)をいただいたが、とても美味しかった。郷土食である柿の葉寿司と組み合わせれば、定食もにできる。

地元の松本宜雄さんからは、《紀州真田そばのお店が真田庵横にこの秋オープンされるようです(少し遅れているような感じですが)味も真田まつりの頃よりは格段にパワーアップされているとの事で、ますます楽しみです》というコメントもいただいた。これはぜひ、お訪ねしなければ。

《〔横顔〕大手鉄鋼メーカー勤務を経て帰郷、喫茶店を経営。1990年から町議を通算4期務めた。2006年現職を破り初当選。もともと「人の面倒を見るのが好き」で、町議になったのも「仲間から担ぎ出された」から。「町長の仕事は極論すれば、決裁だけだが、自分から仕掛けていくといくらでもある。やりがいのある面白い仕事だ」と言い切る。〔町の自慢〕日本一おいしい富有柿の産地》。



読売新聞(大阪本社版 8/5付)の「ぶらり日帰りの旅」でも、九度山町が紹介された。この記事のことは鹿鳴人さんに教えていただいた。
http://osaka.yomiuri.co.jp/day-trip/dt100804a.htm

《霊峰・高野山のふもと、和歌山県九度山町。戦国の雄・真田幸村ゆかりで知られる。いま、築80年余りの橋梁(きょうりょう)が話題になっている。酷暑を逃れ、山と谷が織りなす妙を味わいにいった》。



《上古沢駅で降りて山並みのパノラマを眺めながら下り、舗装された遊歩道へ。かつて高野の材木を運んだ“トロッコ道”の跡だ。木々が生い茂ってつくる陰は涼しく、汗がひく。耳に快いのは、せせらぎとウグイスのさえずりか。歩くこと約20分。山道を分け入ると、くすんだ赤色の中古沢橋梁(きょうりょう)が姿を現した》《と、遠くから「キーーン」という音が聞こえてきた。徐々に大きくなってきたかと思うと、「ガタゴト、ガタゴト……」。あっという間に車両が頭上を通り過ぎていった。その迫力。鉄道ファンの気持ちが、わかる気がした》。


真田昌幸(=幸村の父。5/5の真田祭りで撮影)

《遊歩道に戻り、下古沢駅から九度山駅へ。関ヶ原の戦いに敗れ、信州・上田から高野山に流された後、昌幸・幸村父子が閉居した屋敷跡に立つ真田庵(善名称院)に向かう。旗印の六文銭が刻まれた門をくぐると、父子の魂をまつったお堂や資料館がある。歴史ブームで観光客は増えている》。

《幸村が穏やかに暮らしたことは、あまり知られていない。人柄で地元の民に慕われた。高野山の猟師たち30人余りが幸村の元にはせ参じたのは、慶長19年(1614年)。大坂冬の陣直前のことという。庵主の渡部恵光さんは「九度山での暮らしぶりから、幸村の魅力の一端を伝えていければ」と話した。幸村は九度山での静かな日々で歴戦の疲れを癒やし、それが再起につながったのだろう。緑なす里から元気をもらい、そう思った》。


真田幸村(同)

《南海高野線九度山駅へは、大阪・なんば駅から急行で約1時間。駅にほど近い「真田いこい茶屋」ではマップを入手できる。真田庵に至る道には、抜け穴と伝えられる真田古墳などがある。高野山に続く町石道(ちょういしみち)の起点までは駅から徒歩30分。近くに、弘法大師の母がまつられた慈尊院がある。紙遊苑(0736・54・3484)の開館は水曜~日曜の午前9時~午後4時半。予約すれば紙すき体験もできる》。


町民手づくりの甲冑(同)

九度山町の招福庵(お土産物店)の西田さんのブログ(紀州九度山奮闘記)に、こんな情報が出ていた。《今日は大切なイベントのお知らせがあります 平成23年3月6日日曜日(予定) 九度山町を舞台にしたコスプレイベントを行います コスプレで人気の紫織(しおり)さんのアドバイスを戴き 詳細は(これから)決定して行きますので お見逃しなく 当日は九度山の真田祭りで大人気だった 手作り甲冑隊も加わります》。
http://plaza.rakuten.co.jp/kisyurokumonsen/diary/20100815/


手づくり甲冑隊(同)

これは面白そうだ。人形めぐりなどを契機に、町の雰囲気が変わり始めているようだ。「定住人口が増えないのなら、交流人口(観光などで呼び込む人口)を増やさなければならない」というのが理の当然である。人口減少を嘆くのではなく、交流人口の増加に向け、どんどんイベントを仕掛けよう。
岡本町長、どうぞよろしく!
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